「…何とかついていくことを了承してもらえたか。」
いやはやついていくことを了承してもらうだけにどれだけの時間がかかったか...。
しかも最後のほうは何故か残念なものを見るような眼で見られたし…。
詳しい話はそこまで聞けなかったが聞くところによるとどうやら祖国を救済するための力を手に入れるためにこの一揆に参加したらしい。いやはや面白そうな物語を紡いでるじゃないか。これから紡ぐ物語にも要期待だな。
「……そんなことよりもだ。」
いつもと同じように腕に『力』を集めるといきなりはじかれた。
やはりこの世界では『力』に対する法則が違うのかいつものように発現することが出来ない。
そうなると主に戦闘面にて困ったことになるのだが…。
「まぁ、どうにでもなるか…。」
そう、困ったことになるだけで死活問題になるわけでもない。
なら何とかなるだろう…。
そんな感じで彼女と会話をしたり自分の『力』に対して考えたりしていると、いきなり見た感じ兵士やってますみたいなやつに罵倒された。
しかもよりによって世界に害なす虫けらときた。
「……まったく笑わせてくれるな。この私を捕まえてよりにもよって世界に害なす存在とは…。」
まったく本当に笑わせてくれるよ。まるで自分がこの世界の守護者にでもなったかのような物言いではないか。
「君が世界を守護する存在だというなら見事この私を倒してみたまえ。」





さぁ、物語りの幕を上げようか!!