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![]() | 一揆参戦 3日目! - Diary |
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*——Eureka Page:3——* 風の音を聞いている。沢山の音がする。混じりあって、一つの何かに形を変えた。これは 何だったろうか。憶えている。忘れる筈がない。 瞼を開く。黒々とした岩肌が獣の体のように方々で隆起する岸壁の上だ。足元の遥か下で 高波がぶつかり砕けて、小さな水滴となって散る。岩壁の広く逞しい背に、蚯蚓腫れのよう にして沿う小道は何時見ても湿り、黒ずんでいた。 高くから見下ろす。飽くことなく、日々の色々の、瑣末な隙間に崖の上まで足を運んでは、 何をするでもなく、ただぼんやりと、視線を重力に縫い付け、伸ばしていた。 小道はこの崖の形を追って曲がりくねり、途中で二股に分かれて、左手側に進路を取れば、 最後には私が腰掛けるこの場所に辿り着く。外界と村を繋ぐ唯一の、死んだ脈だ。両の手で 数えられる限りの年月、そこを下った誰かの話も、そこを上った誰かの話も、耳にしたこと はない。通りすがった誰かは、どうだろう。居たかもしれないし、居なかったかもしれない。 あるいは高波に飲まれて、旅路の半ばにして海の底へと沈んだろうか。 ぶるりと、身を震わせた。 世界の隅の方——そうだと聞いた。外を知らない私には中心であったとしても——余った 土地から切り取り拓かれたような村には、何時だって冷たい潮風が吹いていた。 海の匂いと、湿った空気は、素っ気無い顔をして喉と胸を絞めつける。吐く息と声は自然 と小さなものになった。まるで何かから隠れるように、村の皆は決まって、声は小さく、息 は潜めて、そうして生きることを当たり前としていた。 お腹の底から振り絞り、大きな声で歌い、笑い、泣く。そうした行動を、まるで空を飛ぶ ことのように遠く、どこかの地から伝えられた本の中から知って、文字の中にだけ留めてい た。 代わりに、シダカジの若木の茎から作る笛を吹き鳴らすのを好んだ。嬉しいことがあった とき、悲しいことがあったとき、祝いの席や弔いの席で、細い音が村の方々で頼りなくしな る。 ふゅい。 ひゅう。 笛の音を聞く。背中の向こう、すぐ後ろから二度、鳴らされた。 「イオーネ。……駄目でしょう。いけないわ」 「ごめんなさい。ユーリカ姉様」 二つ下の妹が小さな岩の陰から、こっそりとこちらを見ていた。私と同じ色の髪を風にそ よがせている。先日拵えてやったばかりの笛を、鱗のふちで傷つけないよう、大切そうに両 手で包み持っている。妹の緑の手の中で、若い茎の淡い色はやはり頼りなく見えた。 振り返りざまに咎めたから、イオーネはばつが悪そうにうなだれている。私はゆっくりと、 首を横に振って笑いかけた。それから唇の前に人差し指を立てて、続ける声を潜める。 「そう。お行儀の悪いことよ。笛の音で人を呼びつけるのは。でも、貴女はいい子ね」 「はい。ユーリカ姉様」 「ちゃんと謝れるのはよいことよ。だから、貴女はいい子ね。さ。笛は、しまいましょう」 「今すぐに?」 「そうね。早い方がいいわ。貴女が早くしまえただけ、明日のおやつはミルクイのケーキを じっくりと蒸らしましょう。余った時間をたっぷり掛けてね」 人差し指を小さく揺らしながら頷いた。その答えを聞いて、妹はいそいそと、袂に笛を隠 す。 「それで、どうしたの?」 「あのね。あのね。レーリア姉様が探しているの」 「姉様が?」 私達は、一つの繭から四つに分かれて生まれた姉妹だ。姉が一人。妹が二人。 糸車の民は、頃合いになると身の丈程もある大きな繭を作り、子を成す。繭の中、両親が どろどろに溶けた蜜から一番よい部分を使って生み出された長子だけが、男か女かに関わら ず、次の繭を作ることを許される。許されるというか、残りの子は糸を紡ぐ術を持たない。 時々の例外を除いては。 「レーリア姉様が、ミルクイのケーキを作ろうとしたの。でもね、膨らし粉が見つからなく て」 「あの人は。また、そんな無茶をしているの」 「そうなの。だからね。膨らし粉がないから、ユーリア姉様を呼んできてほしいと頼まれた の」 後から生まれた子は、長子の面倒を見ることに与えられた時間を捧げなければならない。 日々の世話や、お年頃になればつがう相手を見繕ったり、二人が繭を作った後には環境の管 理、そうして新たな命が生まれたときには、蜜となり溶けた両親の代わりにその子達を育て ていく。 あるいは、繭を紡ぐ片割れとしてどこかの長子に見初められることもあるけれど、それは 村中の、数多い下の子達の中から選ばれるという稀な幸運だった。 昔は、それでも当たり前のように循環していたらしい。今は、少し事情が違う。長い年月 を経て村に蓄積された外界の知識は、下の子達に生まれの不満をじわじわと芽生えさせてい た。 私も例に洩れない。二番目は、姉の世話に加えて妹達の世話もしなければならず、何かと 忙しい。ふっと、この崖から飛び降りて遠くに流されたら、どんなにか楽だろうと思う。願 わくば、暖かな南の小島に辿り着けたらよいけれど。海は広いというから、きっと難しいの だろう。 「出来るだけ早く呼んできてほしいと頼まれたの。ミルクイの生地が萎んでしまうから」 「そう。解ったわ。それじゃあ行かないといけないわね。出来るだけ早く」 「そう。出来るだけ早く呼ばないといけないの。一緒に行こう、ユーリカ姉様」 「そうね。それじゃあ行きましょう。でも、もうちょっとだけ待ってくれるかしら」 「ちょっとはどのぐらい? わたしが後ろを向いて、踵をトンと鳴らすのはちょっと?」 「ちょっとは、イオーネの小さな足が、お家までの道をいくつか踏むぐらいかしら」 「解りました。じゃあ、ちょっとずつ道を踏んでいくの。わたしは」 「そうね。ありがとう。あと、膨らし粉はお台所の戸棚の、三番目の引き出しに入っている わ」 「三番目の引き出し。じゃあわたしはレーリア姉様と、お台所の戸棚の前で待っているか ら」 「ええ。お願いね」 ひとつ。ふたつ。みっつ。小さな声で道を踏む数を数えながら、イオーネの背中が小さく なっていく。その後姿を見送ってから、岩の陰にそっと隠しておくように溜息を零した。 岸壁のふちにしゃがみ込んで、小道の向こうを遠く眺める。あの先はどうなっているのだ ろう。 ふっと、鼻先を黒いものが掠めた。岩肌よりもずっと柔らかく、軽やかに舞うものだ。 それは何だったろうか。憶えている。忘れる筈がない。 夜には暗くうねる海原よりもずっと深い、宵の空から一番眩く瞬く綺羅星を探すより容易 い。 吐く息の熱さが眩暈に似ていた。だくだくと、聞いたことのない音を聞く。平たい足のア ヒルに追われて、私は気がつけば崖を下る道へ駆け出していた。急な斜面に何度も転げそう になりながら、ただひたすら、もうずっと見ているばかりだった小道を目指す。 振り向いた彼女と目が合った。思考とは、煙のように揺らいで消えるものだと知った。 張り出した梢や草薮に掻かれて、私はきっと、随分と酷い見た目をしていただろう。惨め な心地に、落ち着かなくなる。煙のように、揺らいで消えられたらどんなにかよかっただろ う。 ああ。こんな気持ちを知るのなら、いっそ——けれど私は。 *——Cuoi Page:3——* 二つの影と一つの影の行軍は続く。行軍と言っても、日がまだ高いうちに良く整備された 庭を行くだけなら何に足を取られる心配も無く、旅に慣れている三人からすると現状は平和 な散歩のようなものだった。 その間、アスクァイトもシー・リンも合図が無い限りは後ろを振り返らない。それは人間 種よりも遥かに耳が良いこの種族は、足音だけでユーリカの安否は察せられる為いちいちそ れをする必要が無いからでもあったし、この姉妹には、この世でお互いの間でしか通じない 類の会話があるからでもあった。
言うアスクァイトの口の中で転がされているのは、いつもの棒付きの平らな形の飴ではな く、丸く綺麗な球体を描いた、紫色の飴玉だった。 |
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![]() | Main Action 1 |
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特にありません。 |
![]() | Battle!! |
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![]() 攻城戦を開始!
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アスクァイト は以下を装備!
【防具】 迷彩服( 服 / 20 / - / - / - ) 【装飾】 犬耳用ピアス( 装飾 / 20 / - / - / - ) |
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![]() ▼アスクァイトの行動!
アスクァイトのAGIが上昇! ▼兵士の行動!
アスクァイトに 245 のダメージ! アスクァイトに 256 のダメージ! |
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![]() ▼アスクァイトの行動!
アスクァイトのAGIが上昇! ▼兵士の行動!
アスクァイトに 240 のダメージ! アスクァイトは攻撃を回避! |
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![]() ▼アスクァイトの行動!
Critical Hit!! Critical Hit!! Critical Hit!! 兵士に 253 のダメージ! Critical Hit!! Critical Hit!! Critical Hit!! Critical Hit!! 兵士に 275 のダメージ! ▼兵士の行動!
アスクァイトに 245 のダメージ! アスクァイトに 247 のダメージ! |
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![]() ▼アスクァイトの行動!
兵士に 182 のダメージ! Critical Hit!! Critical Hit!! Critical Hit!! Critical Hit!! 兵士に 246 のダメージ! Critical Hit!! Critical Hit!! Critical Hit!! 兵士に 243 のダメージ! ▼アスクァイトの連続行動!
Critical Hit!! Critical Hit!! 兵士に 449 のダメージ! ▼兵士の行動!
アスクァイトに 243 のダメージ! アスクァイトに 251 のダメージ! |
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![]() ▼アスクァイトの行動!
Critical Hit!! Critical Hit!! Critical Hit!! 兵士に 483 のダメージ! ▼兵士の行動!
アスクァイトに 405 のダメージ! |
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![]() ▼アスクァイトの行動!
DISCORD Critical Hit!! Critical Hit!! Critical Hit!! 兵士に 402 のダメージ! Critical Hit!! Critical Hit!! Critical Hit!! 兵士に 374 のダメージ! Critical Hit!! Critical Hit!! Critical Hit!! Critical Hit!! 兵士に 426 のダメージ!
▼アスクァイトの連続行動!
兵士に 393 のダメージ! ▼兵士の行動!
アスクァイトは攻撃を回避!
▼兵士の連続行動!
アスクァイトは攻撃を回避!
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24 CP を獲得! 30 PS を獲得! |
![]() | You can advance!! |
![]() | Main Action 2 |
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![]() 特にありません。
![]() [物Lv.5]ケット・シー を成長させました!(Lv.5→6、CP-5) [物Lv.6]ケット・シー を成長させました!(Lv.6→7、CP-6) [物Lv.7]ケット・シー を成長させました!(Lv.7→8、CP-7) [物Lv.8]ケット・シー を成長させました!(Lv.8→9、CP-8) [物Lv.9]ケット・シー を成長させました!(Lv.9→10、CP-9)
![]() 作製 を鍛錬しました!(Lv.2→3、PS-20)
![]() 特にありません。
![]() 紅色の生命の華が成長し、新たな絆を紡ぐ・・・ CPが 29 増加! |
![]() | Let's Ikki !! |
![]() | Next Battle |
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![]() | Area Message !! |
![]() | Character Data |
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