オーキッドの強引な勧めで契約したエンブリオ───デビル、だったか

見惚れた？と茶化してくる。どうしてこうなったんだか……

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『オレが契るのは───』

周囲の十二色の光球、それぞれの情報が勝手に頭に入ってくる

屈強なゴレム、深き謀り手ドール、俊敏なるアニマ、軽やかな舞い手フェアリー、慈しみのエンジェル、欺き掠むデビル、激しき熱サラマンダー、清澄な流れウンディーネ、疾き風シルフ、不動の礎ノーム、光芒の輩ウィスプ、冥き闇シェイド

殆どのやつが一癖二癖ありそうだな。比較的無難なのはウンディーネか……そういや昔助手にウンディーネ使ったことあったな

『……とりあえずこいつ(デビル)は無いな。誰がこんなの選ぶんだか』


プチン


ん？何の音d


ドカッ


『っ！？』

光球の一つ───こいつはデビルか？がいきなりぶつかってきた。何だってんだ

『ほー、デビルか。中々ギャンブラーだなぁ』
『何？』
『選び直しは出来ない、他のエンブリオと契りたければ改めてネクターを用意するんだ』
『おい、今のh『いやー、しかしエンブリオの方から凸ってくるなんて。中々レアなケースが見られて満足満足』
『………』

全く話をきかないオーキッド。まぁこいつに言ったところでどうにもならんだろうが……それより今ので契約になんのか？

『エンブリオに認められれば契約成立さ、どうやらそのデビルは君についてくみたいだ。それにもう他のエンブリオはいないだろう？』

言われて他の光球が消えたことに気付く。随分あっさり消えるな

『普通はこっちがお願いして契約するわけだからねぇ、向こうからすれば付き合ってやってるって感じなんじゃないかな』

だから無駄に長居はしないのさと宣う。そしてエンブリオ側から寄ってくることは多くないらしい

『それもこんな積極的なのは稀だねぇ。何かした？』
『……さぁな』

……さっきの悪口が原因か。口は災いの元ってのは二重に正しかったな

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先を歩いてたデビルが思い出したように振り返り、問いかけてくる

依頼を請けてる以上面倒見ないとな。契約違反は沽券に関わる

曰く契約して顕現するまでこの世界に直接的な影響を及ぼせなかったらしい。だから一揆は実際に自分の力を試す絶好の機会だと言う

笑いながら軽く挑発してくる。この辺悪魔っぽいな

今は独り身じゃない、その点が不安といえば不安だ。ある種の護衛中だから極力危には近づきたくない

(……といってもどうせ巻き込まれそうだけどな)

経験上平穏を望む時に限って手間なことになりやすい。ユーノもこいつもトラブルメーカーっぽいしな

トラブルに対処する時にこいつの腕試しをさせる、利害は合うか(荒事任せだから害のが多そうな気もするが)

妖精ぐらいのサイズならともかくこいつにゃ噛まれたくない。イメージしてたエンブリオより大分でかいんだよな、こいつ

ある世界で狡猾を意味する言葉、悪魔にゃ丁度いいだろ

流石に意味までは分かるまい、響きが気に召したようだ

正確には名前なんざ無いが……まぁこれが一番多く呼ばれてるから名前でいいだろ

それともマスターって呼ぼうかと笑いながら手を差し伸べてくる。繋げと？

手を取りながら歩き始める。とりあえず広場、だな

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オーキッド達に言われた広場でラルフとかいう男と交戦後、同じく腕試しに挑むユーノを見つけ合流する。近場にいて何よりだ

何かオレが迷子になったとか言ってるが……まぁそう見えてもおかしくないか(いきなり姿が消えてるんだからな)

別れてる間に当座の連れも見つけたらしい。この辺の打ち解けやすさはこいつの人柄かね(オレじゃこうはいくまい)

ドゥーロとかいうやけに屈強な爺さんとアリスとかいう片翼の少女(些か不自然な感じがしなくもないが)、何かよく分からん組み合わせだが……まぁこんくらいなら珍しくもないか(動く自販機とか連れてきたらアレだったが)

……ユーノとは別の不安要素が増えた気がするな


☆Special Thanks！ ENo.28 Duro&ENo.238 Euno&ENo.337 Alice∈(・ω・)∋

〜時系列はお送りしている個人メッセージよりたぶんほんの少しくらい後かもです〜

覗き込むと沢山の椅子とテーブル、その奥に色とりどりなボトルを格納した戸棚が見える。
柔らかな光に包まれた店内に人影は無く——いや、今まさに奥の扉が開いて人が出てきた。

店員なのだろうか。とてもラフな格好をしているが…よく見ると腰にエプロンをつけている。

眼帯の少女は店内を一瞥して誰もいないのを確認すると、気が抜けたようにぐっと伸びをする。
……外から中を伺うソクにはどうやら気がついていないようだ。

少女の戦いが始まると、手からずるりと巨大な鎌が生えるように現れました。
それは、黒い瘴気のようなものを纏っており、とても禍々しい雰囲気を持っています。

暫しの攻防の後、二人の戦いに決着がついたようですが……。

倒れた男にトドメを刺そうと、少女がその大きな鎌首を擡げます。
止めに入らないと、少しまずいことになってしまうかもしれません。

戦闘が終わり、銃を降ろしたところで視線に気が付いた。

戦いが始まるや否やラルフは、見えない何かを相手に戦っている。
かたや彼女はその場で、ただ静かにラルフを見つめているだけ。

視線に気づいた彼女は貴方をみやると。

と。

一瞥もくれずに歩み去った

ドゥーロはアイテムを見つけた

一瞥もくれずに歩み去った