やったー！交換日記してもらえるんだって！ウィルやさしい！
これで２枚め、えへへ、でも、３枚めからが大変だなぁ。
書いてくれるひと、いたらいいなぁ。

……弱気はだめだよね、僕、変わるって決めたんだ。


<F1>（せっかく日記文章合わそうという話をしたのにチキレ負けしたのがこちらになります。ENo.349 ウィルフレッド＝ヒルテンベルガー氏の日記をぜひご覧下さい）

二枚の眼鏡越し。交差する視線。
少女の瞳が、少年の紋章入りの瞳を覗き込む。

こうだろ、とさらさらと懐から取り出した手帳にシャープペンで書いて見せて。

寄る人影が一つ。

上から大きく見下ろしつつ、じろりトーコの姿を眺めている。
信も不信も無い、ただ見定めるように視線を這わせながら、静かに観察を続ける。
そして、ともすれば威圧的な、武骨な態度を崩さぬまま、言葉を続けた。

言いたい事を終えると、一呼吸置きながら一歩下がり。
腰の刀の鞘へと軽く手を添えながら、相対する少女の返答を待った。

青年は少女の唐突な出現に際しても、さして驚愕の色を見せなかった。
あるいは彼女の言う通り、既に気付いていたのかもしれない。

ちらと眼鏡から覗いた瞳にその色に、一言そう漏らした。
それから軽く笠を上げ、正面から彼女に向き合う。

それは既に過去形なのだけれど。

彼女の示す先に視線を移す。
高く澄み渡った蒼をいろの違う眼に映し込んで、そうだな、と少し考えこむ素振りを見せてから。

　唐突に聞こえたそれに眼を向ける。視界に鮮やかな色が飛び込んできて、そしてそこから聞こえたのだろう言葉にも、へえ、と小さく呟いた。

　こちらへと向けられたその眼を見返して、初対面の割にはらしい遠慮もなく、興味のまま問いかける。思い当たる節は幾つかあるけど、とは、付け足して言った。

フルートの音が聞こえる…