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グラスを持つ手ならば4本ある。問題はない。
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てきとうな場所に腰がけて雰囲気だけを楽しんでいる。
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(扉が開くと、長身の女性がざっと中を見回して。マスターと思しき人物に気さくに声をかける)
(すたすたとカウンターへ近づくと、左右色違いの瞳が興味深そうに棚に向けられる。どう見ても酒類だけに気を奪われている)
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薄暗くなった外から、一人と連れ合いらしき者達が木の扉を越えやってくる。
少し広くなった空間に、小さく安堵の息を吐いて。
断った後、カウンターの隅の方に座ると暫く酒棚の方を眺めて考えた後、
ちょいちょい、と手を上げた。
少し、周りの様子を眺めて注文を入れた。その傍らで店内にいる白黒の生き物。
俗にいうパンダの側にシイナがしゃがみ込みジロジロと不躾な視線を投げかけている。
——— …失礼な言葉を掛けている。
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咥えた煙草に火を付けた。
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