＜前回までのものっそい適当なあらすじ＞
仕事がなくなり途方に暮れていたウォレンを見るに見かねたリンがご近所の噂で聞き付けた仕事を持ってきました。
鼻息も荒くドヤ顔で紹介してくるリンの勢いに押されてとりあえずとばかりに紹介された仕事先へと向かってみたウォレン。
そこで待っていたのはなんと新しい王様にバチコンと一発やったろうやないかと言う仕事、そう一揆でした。
この時点でもはや聞いてないよというウォレン。しかしそれでも仕事になるのならばと詳しい話を聞いてからと思ったのが大間違い。
話を聞くつもりがあっという間に試験という運びになり力任せに適当に放った攻撃が運良く(悪く)いい具合に命中して試験に合格してしまう。
イッキに関する適当な説明をルリアンナとラルフに受けたウォレンは彼らとともにイッキに従事する運びとなったのであった。

ウォレンの明るい未来は果たしてくるのでありましょうか。というところで続きます。

前回のラルフによる試験後、ウォレンはリンの待つ家へと帰宅しました。

　リビングの扉をそーっと、恐々とした風で開けつつウォレンは帰宅の挨拶を小声で告げます。

　待ってましたと言わんばかりに、大きな期待を浮かべたリンがテーブルから顔を勢いよく上げて言います。

　げんなりと、しょんぼりと、熊耳も伏せ気味に消沈した小声でウォレンはこぼしました。

　満面の、それはもうしてやったりと言わんばかりの、笑顔を浮かべてリンは言い放ちました。

　うすうす、そう思ってはいたけれどと心に浮かべつつウォレンは不満の声を上げます。

　腰に手を当てふふんと、ドヤ顔でリンがどうだ、と言う態度で言いました。

　たぶん、いや間違いなく嫌がったであろうと自覚するウォレンは言い返せません。

　答えを待ちきれないのか興奮気味に駆け寄ってきたリンはウォレンの服を盛んにひっぱりつつ問いかけてきます。

　服が伸びちゃうよ、と引っ張るリンをやんわりとたしなめつつウォレンはリンにテーブルについて話そう、と着席を促しました。

　嬉しさを隠さないリンは満面の笑顔、着席する姿からも嬉しさがあふれて見て取れます。

　対するウォレンは溜息交じりでいまいち嬉しそうではありません。

　ドヤ顔で人差し指を振りつつ得意げな調子でリンはまくしたてる。

　自分自身を無理矢理納得させたウォレンは、うんうんとうなづきを繰り返すリンを見て一言、

　そう差し込むように優しい笑顔と声音でリンに問いかけた。

　調子よくまくしたてていた言を途中で止め、笑顔で固ってしまうリン。

　苦笑混じりに指摘するウォレン。

　顔を真っ赤にするリン。

　テーブルをバンバンと叩きながら涙目になりつつ抗議するリン。言動の幼さが慌てっぷりを物語っている。

　「わかったから落ち着いてー！」や「むきー！！」と言った問答でしばし大騒動となるバヤリィス家。
周囲の家々にも聞こえてはいたが、「まぁいつものやりとり」として誰が抗議に来ることもなかった。

　＜しばらくののち＞

　息を切らしてウォレン。

　こちらも息を切らしたリン。
二人の髪と衣服は乱れておりさぞ激しいやり取りを繰り広げたであろうことは想像に難くはない。
が、さすがに周囲に物が散乱しているようなことはなくものを投げるような所までは発展しなかったようである。

　無理矢理に呼吸を整えつつリン。

　落ち着きを取り戻したウォレンはルリアンナとラルフの漫才みたいな説明を思い出しつつ言った。話の流れ的にイヤな予感を感じながらも。

　いやな予感って当たるよね・・・と背に冷たい汗を感じつつ言葉に詰まるウォレン。

　褒めて褒めてと言わんばかりに誇らしげな笑顔で言うリン。

　今度は先ほどとは逆にウォレンが動きを鈍らせつつ引き攣った顔と声で言う。

　激しく強いプレッシャーを伴った笑顔で問い返すリン。

　身を縮こまらせて上目使いにちらちらとリンを窺いつつ言葉をつなぐウォレン。
それを聞いたリンは顔を伏せて身を震わせ続け・・・

　ついには爆発。ウォレンを正座させると感情の任せるままにリンはウォレンをひたすらに叱り続けるのでした。
この本日二度目となる大騒ぎにも、周囲の家々はいつもの事と意に介さないのでした。


そんなバヤリィス家の親娘によるドタバタ日常模様・・・次回に、続きます。

（理由はア華ネのコミュニティ参照）