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一揆参戦 2日目! - Diary |
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アルファ達がメルンテーゼへと旅立ち、一揆に参加する少し前の時刻。異世界セフィラータの主題都市の一つ、『基礎の国』では人質立てこもり事件が起こっていた。人間の女性をとある獅子族男性が拘束、監禁するという事件だ。 都市の警備機構は状況の解決を図るために即座に出動、調査の結果都市の『歪み』の関わる事件である可能性が濃厚となり、都市特殊調査室へと応援を求めた。 *** 薄暗い室内、内装は至ってシンプル。中層階級らしい調度品の数々。ただひとつ異常があるとすれば外へ出る扉や窓の全てが内部から板や釘、あるいは防御魔法の類で重く堅く閉ざされて開くことが出来ないという点だ。 女性は部屋の隅の椅子に固定・拘束されていた。既に恐怖と涙の跡で汚れた顔に疲労の色が浮かぶ。 この件に巻き込まれるまではただの平凡なお針子だった。今眼の前で自分を拘束している仕立屋の獅子族の男性と共に仕事をしていた。それまで仕事関係にお互い支障はなかったと思う。善き上司であり仕事仲間であった。 彼が豹変したのはいつ頃だっただろう、確か自分が別の都市の男性と婚約することが決まり、それを機に仕事を辞め別の都市へと移り住む事になった事を報告した時だろうか。当初は獅子族の彼も自分の結婚をたいそう喜んでいたように見えた。徐々にその表情に陰りが見えてきたのは一週間ほど前だろうか。目に見えて落ち込み、仕事も休みがちになった彼に周囲の人々も心配はしていた。彼女もそれとはなく声をかけたり気を遣ってはみたものの効果は薄く、情緒不安定気味な相手が声を荒げるだけに終わった。 医者にかかったほうが良いのでは、と周囲の意見が一致しかけた時、彼の方から女性に声をかけた。顔色も気分も打って変わって回復し、この間のお詫びをしたいと申し出たのだ。彼女は喜んだ。これまで世話になった礼なども含めて彼ときちんと話ができると思っていたからだ。 だがその見通しが甘かった。彼は既に都市の『歪み』に巻き込まれており、その精神は蝕まれていたのだから。 犯人であるところの彼はたてがみの手入れもせず(獅子族の大部分は自身のたてがみを誇りに思っているため手入れを欠かさない、手入れを怠る者は礼儀知らずと同族内で罵られる対象である)外の待機する警備機構の再三の説得にも応じず、虚空を見つめたまま何事かをブツブツと呟き続けるばかりだ。うろうろと部屋の中を動きまわることもあれば、鬼気迫る表情が時折彼女の方を振り向きその目でまだ確かに彼女が居ることを確認して安堵することもあった。が、態度は狂人のそれだ。彼は鋭い自身の爪を噛みながら言う。「この都市から人間を出してはいけない……出してはいけないだ……」と。 事態は停滞し続けるかと思われた。が、人質の彼女が疲れからまつ毛を伏せ、犯人の彼が壁に向かって視線を這わせようとしたその瞬間。 ざわ…… ざわ…… ざわわ…… と、草木のさざめきのような、何かがぞろぞろと這うような微かな音、それと幼い子供が押し殺した声で笑うようなくすくすという声が室内にこだました。はっとした獅子族の彼が顔を上げた瞬間、隣室から大きな物音がどすんと響き「うぉっ、と!」という若い男の声が聞こえた。一瞬で犯人が警戒する。ぐったり疲れていた人質の彼女もゆるゆると顔を上げ、何事が起きたのだろうかと音の方向にある扉を見つめた。 傍の机に置かれていた一振りの金槌(おそらく扉を封鎖するのに使ったものであろう)を手に、犯人は恐る恐る隣室の扉に近づいた。耳をそばだてる。ぱっぱっと何かを払う音、床が人一人分の重さを受け止めて軋む音。「っててて、あいつら碌な所に放り出さないな……」と独りごちる若い男の声。誰かが居るのは明白だった。 「だ、誰だ……誰なんだ……?近づけば、彼女がどうなるか……」 唐突な出来事に幾らか不安げな声で犯人は扉向こうの相手に言った。一瞬の間を置いて相手が咳払い、やや陽気な声で返事が返ってくる。 「どーも、都市特殊調査官でっす。話し合いと事態の解決にやって来たんだけど、とりあえずここ、開けてくれないか」 「?!……ば、馬鹿なことを言うな!誰が開けるか……!帰れ、彼女はこの都市に必要なんだ……」 「あーあー……、はいはい了解した。 ちょっとそこから離れてくれないか、危ないから」 言うが早いか、剣を抜く音が隣から響く。反射的に犯人が身を引いた瞬間、頑丈に封鎖されていた扉の隙間からすぱん、と上から下へ刃が走った。防御魔法を敷いてまでそれなりに苦労して閉じたものがこうもあっさりと破られてしまったことに対して獅子族の彼は呆気にとられるほか無い。扉は板も留め具も魔法も切断され、慣性に従いゆっくりとこちら側に向かって倒れる。丁度剣を収めた相手、金髪の人間の青年がその奥に立っていた。 「やっほー、お邪魔しまーす」 金髪の彼がにこやかに手を上げて挨拶する。緊張感が欠片もないその姿に、獅子族の男は動揺した。一歩調査官が部屋の中に踏み込む、その瞬間に獅子族は後ろ手に隠し持っていた金槌を思い切り相手の頭部めがけて振り抜こうとした。 が、相手もそれを読んでいたのか驚くこともなく手に持っていた剣の鞘でしっかりと受け止めた。一瞬の攻防に人質の女性が目を見張り悲鳴を上げかける。ぎりぎりと剣と金槌が鍔迫り合う。 「あ、ぶないな……おい、落ち着けって」 言いながらも青年は分が悪いことを悟る。徐々に構えた剣が押され始めてきた。獅子族の体格に加え、歪んだ者の超常性が犯人に異常な剛力を与えているのだ。鋭い歯を覗かせ獅子族は渾身の力で唸りながら相手の頭を粉砕しようとする。 「帰れ、帰れかえれかえれかえれ、都市には人間が必要なのだ……!この都市には人間が必要だ、彼女が必要なんだ、私には彼女が……」 呪詛じみた獅子族の独白が溢れ、それを聞いた青年がふっと表情を変えた。寂しげな眼差しだった。 「なるほど、あんた彼女の事が好きだったのか。それを利用されたってわけだ」 人質に聞こえないように声を潜めて言った。一瞬、目を伏せた青年が顔を上げ、決意の表情とともに剣を傾けた。相手の振り抜こうとする力を鞘で逸らす。大きくバランスを崩した獅子族の金槌が目標を外して床に大きな穴を穿った。衝撃で床材が飛び散り、大きな隙ができたことに気づいたが時既に遅し。青年は流れるような自然な動作で構え、抜刀、相手の胴体めがけて一閃、斬りつけた。ガラスのような何かが砕ける音とともに相手の身体からキラキラと光る何かがこぼれ落ちる。血だと錯覚した人質の女性がついに悲鳴を上げ、そのまま気を失った。 仰向けに倒れた獅子族の身体、切ったと思われる箇所には光の筋が走るばかりで血は流れない。そのうち、光の筋も傷が癒えるかのようにすぅと溶けて消え去った。無事、歪みだけ斬れたことを確認した青年が安堵の溜息を零し、剣を鞘にしまう。続いて外に居る警備機構に通信をつないだ。 「『歪み』は払った。加害者と被害者の保護を頼む」 了解の声とともに通信を切断。人質の彼女の拘束を解こうと近づくと傍に一体の霊体が顕現、既にその仕事を終えていた。青年の相棒の使役するものだ。青白い霊は女性を丁寧に抱え上げると彼の脇をすり抜けて外へと出て行った。 *** その後の現場の調査やその他もろもろの手続きを警備機構の事件担当に引き継ぎ、ようやくその場を離れた青年は付近に止めてあるサイドカー付きのバイクに歩いて行く。年代物の代物、サイドカー側に紫の髪をした死体じみた少年が座っていた。 名前をキルケゴール、青年の補佐役だった。PDA端末と幾らかの紙の資料をめくり報告書の作成をしているようだ。青年に気づくと、声をかける。
ヘッセと呼ばれた方が伸びをしながら剣の下げ位置を直すと、そのままバイクへ跨りエンジンを掛ける。
呆れた顔で相手に忠告する少年を躱すため、焦った口調でヘッセが話をそらした。
唐突な相方の質問に思わず取り繕うことも出来ず、本音で返してしまった。 その返事にキルケゴールは前を見つめたまま考えこみ、再度口を開く。
驚きと喜びの入り混じった声でヘッセがキルケを見つめる。
そう言って彼は話を終えた。確かに彼は人間によく似ているがその血の半分は魔に属するものだ。頭についた角がそれを物語る。この都市は人間の願いなら多少の融通がきくが、それ以外の種族には厳しいところがある。理由は判らないが特殊な人間信仰はヘッセが物心つく前から流れ続けているものだ。時々それが不自由で歯がゆく、不思議に思える。 考えを中断し、エンジンを再度かけスタンドを払って発進させた。都市内を走る中しばらくお互い無言だった。相手が何を考えているのかは判らないがヘッセはこれから赴く地に思いを馳せた。 |
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* ユキ/ミル/コロ(1519)
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Main Action 1 |
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特にありません。 |
Battle!! |
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攻城戦を開始!
ユキ/ミル/コロ は以下を装備!
【防具】 マントLv.10( 服 / 20 / - / - / - ) 【装飾】 石のお守り( 装飾 / 20 / - / - / - ) アルファ は以下を装備!
【防具】 お仕着せの職人服( 衣 / 20 / - / - / - ) 【装飾】 ドールマスターズツール( 装飾 / 20 / - / - / - ) |
▼ユキ/ミル/コロの行動!
ケット・シーに 179 のダメージ!
ケット・シーに 199 のダメージ! Critical Hit!! ケット・シーに 206 のダメージ! ▼アルファの行動!
アメーバに 286 のダメージ! アメーバに魅了を1追加! ▼アメーバの行動![魅了:1]
アルファに 6 のダメージ! アルファは猛毒に抵抗! アルファに 8 のダメージ! アルファは猛毒に抵抗! アルファに 7 のダメージ! アルファは猛毒に抵抗! ( アメーバの魅了が解消! ) ▼ケット・シーの行動!
ユキ/ミル/コロに 54 のダメージ! ユキ/ミル/コロに 55 のダメージ! ユキ/ミル/コロに 51 のダメージ! |
▼ユキ/ミル/コロの行動!
Critical Hit!! ケット・シーに 1337 のダメージ! ケット・シーのVITが低下! ▼アルファの行動!
ケット・シーに 807 のダメージ!
▼アメーバの行動!
アルファに 6 のダメージ! アルファは猛毒に抵抗! アルファに 6 のダメージ! アルファは猛毒に抵抗! アルファに 8 のダメージ! アルファは猛毒に抵抗! 衰弱によりSPが 16 減少!MSPが 5 減少! ▼ケット・シーの行動![衰弱:1]
ユキ/ミル/コロに 112 のダメージ! ( ケット・シーの衰弱が解消! )
Encounter側の前衛がいないため隊列が詰められた! |
▼ユキ/ミル/コロの行動!
ロケットパンチ
アメーバに 1514 のダメージ! アメーバのVITが低下! ▼アルファの行動!
アメーバに 675 のダメージ! アメーバに衰弱を1追加! 衰弱によりSPが 18 減少!MSPが 5 減少! ▼アメーバの行動![衰弱:1]
ユキ/ミル/コロに 8 のダメージ! ユキ/ミル/コロは猛毒に抵抗! ユキ/ミル/コロに 6 のダメージ! ユキ/ミル/コロに猛毒を1追加! ユキ/ミル/コロに 7 のダメージ! ユキ/ミル/コロは猛毒に抵抗! ( アメーバの衰弱が解消! ) |
猛毒により 247 のダメージ!MHPが 62 減少! ▼ユキ/ミル/コロの行動![猛毒:1]
アメーバに 702 のダメージ!
( ユキ/ミル/コロの猛毒が解消! ) ▼アルファの行動!
アメーバに 677 のダメージ! アメーバに衰弱を1追加! 衰弱によりSPが 20 減少!MSPが 6 減少! ▼アメーバの行動![衰弱:1]
アルファに 53 のダメージ! ( アメーバの衰弱が解消! )
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7 CP を獲得! 12 PS を獲得! |
You can advance!! |
Main Action 2 |
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特にありません。
ケット・シー と魔法契約しました!(CP-10) [魔Lv.14]ドール を成長させました!(Lv.14→15、CP-14) [魔Lv.15]ドール を成長させるにはCPが足りませんでした。
作製 を鍛錬しました!(Lv.1→2、PS-10)
特にありません。
紅色の生命の華が成長し、新たな絆を紡ぐ・・・ CPが 28 増加! |
Let's Ikki !! |
Next Battle |
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Area Message !! |
Character Data |
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