いきなり腕試しとか……。
まぁ、いい練習にはなったね。
ラルフ……死ぬなよ。
さ、行こうか、新たなる場所へ。


少し歩くと一人の獣耳娘がそこにいた。
何か困ったような、そんな感じ。

とりあえず私は一緒に行こう、そう思った。
守ってあげなきゃ、そう思ったからだ。
これがシャノンとの出会いだ。

私は更に進む途中、『記憶を取り戻す宝石を知っているかもしれない少女』がいるということを聞いた。
私は"合わなければいけない"そう感じた。

この少女に出会えば、記憶を取り戻せるかもしれない。
忘れている記憶を取り戻したい。
これが宝石少女エステルとの出会いだった。

そしてエステルの近くにいた年上で気遣いが出来るいい娘ファイは人見知りのようで、赤面しエステルの後ろに隠れてしまう姿がとても可愛らしくまた仲良くなりたい、そう思えた。
これがファイとの出会いだ。

これだけ出会えれば、私も頑張れるし、記憶も取り戻せるかもしれない。
さ、行こうじゃないか。

怯えるシャノンとは対照的に、ドールさんは安心しきっているのか、穏やかだ。