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一揆参戦 1日目! - Diary |
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* 重い目蓋を上げた。何か夢を見ていたような気がする。ただその内容は思い出せない。でも、何度も見たことがある夢だということはわかった。ウサギと、菫。でも思い出せるのはそこまでで。 (……ああ、そうだ、朝ご飯) ふと思い出す。今日は自分が作るって、昨日父に話した筈で、弁当も自分で作ると宣言していた筈だった。たまの父の休みだから休ませてあげたくて、だから二人が起き出す前に早く用意をしなければ。 そう思って立ち上がろうとして、視界に映った焚火の跡に思考は簡単に停止した。 「……あれ」 ——……たき、び? ぐるりと周りを見渡せば、どこもかしこも緑、緑、緑——木、草。そして上空に広がるのは何処までも続く青い空。 家の中じゃない、此処は。 「アリシア?」 自分の名を呼んだ声は確かに聞き慣れたものではあったけれど、目覚めてすぐ耳にするような声ではなかった。 こちらを見下ろす碧色の瞳は、今日も元気に爛々と輝いている。……今日、も。 「……ああ、そっか」 「え、何? 何かあった?」 「ううん、何でもないよ。おはよう、ルカ」 そうだ、そうだった、思い出した。そういえば、迷い込んでしまったんだ。 私たちの住む世界とは、全く違うこの世界に。 それで昨日は、寝る場所とかお金のこととか色々苦労して、仕方ないから一揆に参加しようって、そういう話に。 「シズもおはよう。二人とも早いんだね」 「おはよう。……まあ、知らない土地だ、いつ何が起きるかわからないし」 「俺らでちょっと見張り? みたいな。あ、そういえばさっきそこでちょっと美味しそうな果物っぽいもの見つけたんだ! 朝飯代わりに食べようぜー」 「果物っぽいものって、……大丈夫なのかそれ、身体に害とかもしあったら」 「大丈夫大丈夫! 俺さっき一口食べたけどほら、この通りぴんぴんだし!」 「……そうか」 目の前で林檎によく似た赤い果物(っぽいもの)を嬉しそうに見せるルカと、そんな相手の様子に溜息を吐くシズ。 なんだか新鮮だ。二人のこういったやり取りは今までよく見ていたけれど、朝から見るとなると少し感覚が違う。 (……そういえば、三人でお泊りとか、したことなかったな) お泊り、というには、今のこの状況はとても危なすぎるけれど。 「近くに川、あったよね。私そこで顔洗ってから、ルカのそれ、食べるよ」 「ん? そう? わかった、ちゃんとアリシアの分残しておくから!」 「大丈夫だとは思うが……何かあったらすぐ、大声出せよ」 「うん、わかってる。じゃあ、ちょっと待ってて」 「いってらっしゃーい!」 今度こそ立ち上がって、その場を離れた。昨日この場所を寝床にしたのは、近くに川があったからだ。五分も歩かない場所に流れていたその川を見つけたのはシズだったと思う。水を確保する場所がないと困るとか確か言っていた。こんな場所にまで来て、そう冷静な判断を下せる彼はやはり凄いなあなんて、内心思ったりもして。 にしても。 「……制服、早いとこ何かに着替えたいなあ」 なんとなく着ている制服のスカートを見下ろして、つい独り言が漏れ出た。 ずっと地面に座っていたせいで、スカートの裾には泥がついている。これぐらいなら少し洗えばどうにかなるだろうが、これから一揆なんてものに参加するのだ。服はどう考えても汚れるし、最悪破れたりするかもしれない。この制服の値段、確か安くはなかった筈だ。取り返しのつかないことになる前に、汚れてもいいようなものに着替えてしまいたい。 (本当は、その前に此処から去れるのが一番いいんだけど) しかし今の所それを果たすには一揆を終わらせるという手段しか見つかっていない。それも本当なのかどうなのか怪しいところだ。まあでも、来れたんだから帰れる道は多分どこかにあるとは思うけれど。今は他にどうすることもないから、とりあえず一揆に参加する、だけだ。 そうこう考えてる内に川のせせらぎが聞こえてきた。とりあえずは川で顔を洗って、……ああ、何か入れ物とか持ってきたらよかったかもしれない。水を汲んでおいて困ることもないだろう。確か学校に持っていた水筒が鞄に入ってあった筈だ。顔を洗ったら後でもう一度来て水を汲んでいこう。川の水をそのまま飲んでも大丈夫かどうかわからないが、お腹を壊す程度ならきっと平気、なような気もする。 とにかくもうすぐだと少し足を早めた、その瞬間だった。 「……ッ、」 視界の端を横切ったのは——黒い影。 足を止めて、反射的に息を潜める。心臓が高鳴った。ただの野生の動物かもしれない、そう思ったが、あまりにも感じた気配が異質過ぎた。ねっとりと全身に纏わりつく気持ちの悪い空気、肌が粟立つ。 敵だったらどうしよう、敵わない程強い怪物だったらどうしよう。 平静さを失いかける頭の中を、それでもどうにか落ち着かせようとした。こういう時は焦ってしまうのが一番駄目だ。そう教えられた。まずは相手が何なのかちゃんと、見極める。そう、落ち着いて、焦らずに。 「……——!」 そうしてしっかりと視界に入れたその姿には、見覚えがあった。 黒く長い耳、吸い込まれてしまいそうな緋色と、まるで自分を誘うかのように妖しく光る金色の瞳。 どういう原理かはわからないが、すーっと飛んでいくその小さな生き物は、此処に来る前にも見たあの、 「っ、ねえ、待ってッ!」 ……ウサギ、だ。 * すぐに追いつけると思った。でもやっぱり駄目だった。それでも追いかけなくちゃいけないなんて、どうしてか使命感に駆られてしまって。でもお陰で目の前のウサギとの距離は徐々に縮んでいる。 「はッ、……っねえ、待って、ってば、」 でも相手はふよふよと浮いていて、対するこちらはひたすら走り続けていて、どちらの体力が切れるのが先だなんて、小さな子供でも分かるだろう。 相手はこちらに気付いているのかいないのか、呼びかけたって振り向いてもくれない。だから捕まえなきゃ駄目だと思った。思考するよりも先に、本能が自分をそう働かせる。 「……っ聞けッて、ば」 もしかしたらこの子を捕まえたら、元の世界に帰る手立てが何か見つかるかもしれない。というか元々この子を追いかけて自分はここに迷い込んでしまったのだ。この子が原因なのは明らか、なら捕まえて問い質すのも自然な流れの筈で。 そうして不意に、相手がぴたりと止まった。 「——!」 チャンスだ、そう思って手を伸ばした。 もしかしたら触れる前に消えてしまうかもしれない、だって相手は人間ではない何かだ。捕まえようとした手には何もないかもしれない。そしたら自分は探すのだろうか。見つけたらまた追いかけるのだろうか。どこかで見た童話の絵本の主人公みたいに、ウサギを追いかけるのだろうか。 一瞬で沢山のことが頭の中を駆け巡った。 けれどそれら全ての思惑に反して、彼女はちゃんと、……そこに居た。 「……はぁ、ッはー……もう……、やっと、つかまえ、……げほっ、ごほっ」 漸く立ち止まって、離さないようにしっかりと両手で包み込む。乱れに乱れまくった息を整えようとしたが、息を吸い込むと肺が痛くてつい咳き込んだ。足の疲労と収まらない咳とに、たまらずしゃがみ込む。一体自分はどれだけ走っていたのだ。 暫くの間ずっとそうしていていた。割とそれなりの時間そうしていたのに、不思議なことにあれほど何処かへ行こうとしていたウサギは、どうしてか両手の中でちっとも動こうとしない。 漸く息も落ち着いてきたので、不審に思って目の前の小さな物体に視線を向けた。 「——ねェねェ」 言葉を発したのはウサギの方だ。聞いたことのない声、先程感じた気配と同じような、ねっとりとした、自分に纏わりついてくるような声。 でもどうしてだろう、なんだか懐かしい、ような。 「あれッて、さァ」 ウサギは空を見上げていた。 吸い込まれてしまうんじゃないかと思うぐらいの深い緋色で、自分の心を掴んで離さない金色の瞳で、ウサギは空を見上げていた。 そうしてウサギが首を傾げる。 「なァにィ?」 その言葉に釣られるようにして、自分も空を見上げる。 「…………は?」 視界に映ったのは、有り得ない風景、だった。 どこまでも続く青い空。そんな青を印象付ける真っ白な雲。 そして、ぷかぷか浮かぶ一軒屋。 ……一軒屋? 「……、……な、んで、家」 家が空を飛んでいる。有り得ない。でも目の前で有り得ている。家が空を飛んでいる。ぷかぷかと。これはどういうことだろう。どういうことでもないのだろうか。おかしい。おかしい、けれど。 呆然とする自分のその手の中で、不意にウサギがくすくすと笑み声を漏らした。 「なァんか、あれさァ……たのしそォじゃない?」 楽しそう。その感覚が自分には理解出来なかった。というより、そんな感情が生まれて来る余裕がない、と言った方が正しいのかもしれない。 そんな自分は置いてけぼりで、構わずウサギは言葉を続ける。 「ねェそォ思うデショ、“菫の子”?」 菫の子、それが誰を指すのか一瞬分からず戸惑った。 でも、浮かぶあの家に向けられていた両の瞳がこちらに向けられているということは、つまり。 「初めましテ、それとも久しぶりィ? まァどッちでもいッかァ」 現状に頭がついていっていない。あの浮かぶ家にも、目の前のウサギの言葉にも。 ただその両の瞳を見つめることしか、今の自分には。 「アタシ、エティエンヌッていうのォ、ね、これからよろしくゥ? キャハハッ!」 これから、とは。よろしく、ということは。……一体、どういう。 (……ああ、だめだ、やっぱり頭、ついてかない) 多分今、とてつもなく自分は間抜けな顔をしているだろう。遠くから自分の名を呼ぶ声が聞こえたが、振り返ることも出来なかった。 |
Message |
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アリシア(860) >>
偽(185) からのメッセージ >> 人の合間を縫って、壁に背を付けながら、人間観察をしている異が1人。彼女の足元には猫がいた。ベル状に連なった…ジキタリスの花を加えて戯れている。意に介さず、往くあなた様を舐めるように見つめる、が心ここに非ず。下心など以ての外。好奇と、何かを思い出そうとするような眼をじぃっと向けていた。
さっくん(576) からのメッセージ >>
* ルカ(861)
No.5 タンポポ荘 コミュニティに 15 件のメッセージ! |
Main Action 1 |
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特にありません。 |
Battle!! |
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攻城戦を開始!
アリシア は以下を装備!
【防具】 ちょっと丈夫そうな上着( 衣 / 20 / - / - / - ) 【装飾】 うさちゃんスカーフ( 装飾 / 20 / - / - / - ) うさぎさんといっしょ側の前衛がいないため隊列が詰められた! |
▼アリシアの行動!
ラルフに 431 のダメージ! ▼ラルフの行動!
アリシアに 187 のダメージ! |
▼アリシアの行動!
Critical Hit!! Critical Hit!! ラルフに 562 のダメージ! ▼ラルフの行動!
アリシアに 189 のダメージ! |
▼アリシアの行動!
ラルフに 610 のダメージ! ラルフに混乱を1追加! ▼ラルフの行動![混乱:1]
アリシアは攻撃を回避! ( ラルフの混乱が解消! ) |
▼アリシアの行動!
Critical Hit!! Critical Hit!! ラルフに 573 のダメージ! ▼ラルフの行動!
アリシアに 189 のダメージ! |
▼アリシアの行動!
Critical Hit!! ラルフに 537 のダメージ! ▼アリシアの連続行動!
ラルフに 523 のダメージ! ▼ラルフの行動!
アリシアに 182 のダメージ!
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4 CP を獲得! |
You can advance!! |
ネクターをいくつか預かった。
アリシア(860) は ルリアンナ材 を獲得! アリシア(860) は ラルフ鉱 を獲得!
そう言って、2人は去っていった。 |
Main Action 2 |
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特にありません。
[魔Lv.10]フェアリー を成長させました!(Lv.10→11、CP-10)
作製 を鍛錬しようとしましたが、PSが足りませんでした。 ItemNo.4 ルリアンナ材 から なんか という銃を作製実験しました! 作製結果 > なんか( 銃 / 31 / 技術1 / - / - )
現在のパーティから離脱し、ひとりになりました! ルカ(861) がパーティに加わりました!
紅色の生命の華が成長し、新たな絆を紡ぐ・・・ CPが 27 増加! |
Let's Ikki !! |
Next Battle |
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Area Message !! |
Character Data |
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