エンブリオの日記

やはり、先日から危惧していたことは本当でした。
私の働いている郵便業界、そこに検閲が入ることになってしまったのです。
恥ずかしながら、私はあまり多くの郵便を運べません。小包だと１つ運ぶのも大変です。
だから、いつも手紙を中心にして配達していたのです。
検閲、というのは私の仕事にとっては大打撃でした。
だって、誰も検閲されるとわかっている手紙を出したりしません。
覗き見されると解っているのに、大切なメッセージを託したりしません。
さらに悪いことには、その検閲自体を、どの段階で行われているのかも、伏せられました。
郵便に関わる人皆に、王様の悪い気持ちが影響しているんだと、
そう思われるように仕向けられたのです。
私も、例外ではありませんでした。
だから、アピが、彼女自身どう考えているのかはわかりませんが、
「私たちは大親友じゃないか。もし私が手紙を出すなら、君に直接渡して届けてもらうさ」
と言ってくれたときは、最高に嬉しかったのです。



人間の日記

そういえば13年生きて来たがコイツと一緒にどこかに泊まるってことは無かったな、と思う。
が、なんだあれなんだあれなんだあれ。
なんで私の腕の中に丸まって寝息立て始めたんだ。
今ちょっとトイレと言ってベッドを抜け出し部屋の前でこれを書いているが
鼻血で血液が危険水域にまで下がっていて朝になったら死んでいるのではないか。
これは遺言だ、私が死んだら自宅のベッドの下のイタい百合本を必ず