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![]() | 一揆参戦 1日目! - Diary |
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弱肉強食。それが彼女の生きる、小さな世界の掟だった。 人も獣も、日々の糧を得るために戦い、精一杯に生きて死ぬ。 山に生きる部族の民として、その掟以外に何を望む必要があろう。 彼女もそのように生きて、そのように死ぬのだと信じていた。 新たな王が、ネクターの独占を始めるまでは。 彼女の部族では、エンブリオを神として崇めていた。 エンブリオこそは自然の代弁者であり、全ての命を支えるものである、と。 新王によるネクターの独占は、彼らから神を奪う行為に他ならない。 同時にそれは、神を人の下に置くという、許されざる冒涜でもあった。 —————————————————— 「——新王を認めるわけにはいかぬ」 族長の言葉に、面々は重く頷いた。 山中に立てられたテントの中には、族長を始めとして、部族の戦士が集まっていた。 彼らは人里で言うところの契約者——神の声を聞ける者である。 「我らは元より国と距離を置き、付き合いも僅かにあるのみ。 されど新王が慣例を破り、我らから神を奪うと言うのであれば、戦うしかあるまい」 年老いた、しかし老齢を感じさせぬ強い声音。 部族を率いる大戦士としての気骨が、この族長にはあった。 族長が戦うと決めたのならば、全ての戦士もそれに従うのみ。 否、仮に族長が言わずとも、彼らの気持ちは同じだった。 弱肉強食。 弱き者は強き者に食われる、小さな世界の掟。 その掟は無慈悲だが、決して諦めのためにあるのではない。 ——お前は自分を食うに値するのか。 時に己の、時に敵の強さを、試すための掟でもあるのだ。 彼らは新王を許せぬからこそ、新王の強さを試すと決めたのだ。 果たして貴様は、我らを食うに値する強き者なのか、と。 「しかし族長。戦うと言っても、どうやって戦うんだ?」 集まった戦士の一人が、疑問を投げかける。 それも当然で、彼らは山という小さな世界しか知らないのだ。 その存在を知ってはいても、国というものを見たことがない。 「……うむ。麓の里の者が言うには、一揆というものを起こすらしい」 答える族長の言葉に、戦士達は顔を見合わせた。 狩猟生活を営み、主を持たない彼らには、そもそも一揆という概念がない。 それがどんなものか、すぐには理解できないのも無理からぬことだろう。 「儂も詳しくは分からぬが、大勢で集まり、新王と戦うらしい。 我らもそれに合流して戦うつもりだ」 族長の考えは、客観的に見れば正しかっただろう。 彼らには高い狩猟の腕はあっても、訓練された軍との戦いの経験はない。 ましてや不慣れな人里へ出ることになるのだから、一揆と合流しない手はない。 誤算があるとすれば、合流することにも二の足を踏むほど、彼らが人里を知らない点だった。 戦士達は顔を見合わせ、そんなことができるのかと逡巡していた。 「……できぬか?」 族長としては、これしかないと考えていた。 どんなに誇り高くとも、所詮は狩猟で生きていける程度の少数部族である。 一揆と合流せず、単独で新王とぶつかっては勝ち目はない。 弱肉強食どころか、食うに値すらしないのだ。 戦士達もそれは分かっていたのだろう。 だからこそ、一揆に合流できるかどうかで逡巡したのだ。 しばらく居心地の悪い静寂が続き、一人の戦士が迷いながら口を開いた。 「あー……族長。ひとつ、考えがある」 「なんだ?」 「俺らは里のことなんて、ろくに知りゃあしない。 連中と合流したって、上手くやっていけるかどうか怪しいもんだ。 だからまず、誰かを寄越して試してみるのはどうだ」 「ふむ……となれば、誰を寄越すかだが」 悠長と言えば悠長な案ではあったが、妥当な案でもあった。 一揆が起これば、新王とてこんな部族に目を向ける暇はないだろう。 少なくとも里の人間と比較して、こちらには余裕がある。 しかしそうするにしても、誰が適任だろうかと族長は場を見渡した。 一人で行くということは、単に部族の代表となるだけではない。 山の民への偏見や、軋轢の全てを受け止めることも意味するのだ。 決して楽な務めにはなるまい。 ましてや一揆——戦いに行くのだから、命を落とす危険も大きいだろう。 相応しいのは死んでも惜しくない者。 それでいて、軋轢を少しでも和らげられる若者がいいだろう。 そこまで考えて、族長は一人の娘に目を留めた。 「イクルイの子、アムルイ。お前に行ってもらおう」 「私……?」 自分が選ばれるとは考えていなかったのか、娘——アムルイは驚いた顔をした。 それは他の戦士達も同じで、子を産めるかも怪しい年頃の娘が選ばれるとは、思ってもいなかった。 しかし族長の立場から見れば、アムルイほどに相応しい者がいないのも事実なのだ。 彼女の父であるイクルイは酒造りを担う、部族の中でも特別な存在だ。 酒は神事に欠かすことができず、その技術は親から子へと受け継がれる。 だがアムルイには兄がおり、酒造の技術はそちらが後継者となっている。 もしアムルイを失うことになったとしても、部族が失うのはその命だけで済む。 他の戦士は家長や長兄であったりするため、軽々と命を捨てるわけにもいかないのだ。 そうした事情は、少し考えれば誰にでも分かるだろう。 そして誰も——アムルイ自身でさえ、それを酷いとは思わない。 部族という群れの存続に必要な捨て駒と考えれば、むしろ名誉でさえあるのだ。 「やってくれるな、アムルイ」 「うん。私にできることなら」 軽いとすら言える返事で、彼女は自らが死ぬことも了承した。 同時、わっ、と歓声が上がり、戦士達は口々に彼女の勇気を讃える言葉を述べた。 こうなってしまっては、細かい話などできよう筈がない。 盛り上がった戦士達は、アムルイを送り出すという名目で、酒宴を開くのであった。 —————————————————— アムルイが部族の集落を発ったのは翌朝のことだった。 朝靄の残る山を、これが最後かもしれないと、目に焼き付けるようにして下りて行く。 背中には路銀の代わりとして、部族の仲間に持たされた毛皮を背負っている。 里に下りて売れば、しばらくは困らない程度の額になるだろう、と族長は言っていた。 もっともアムルイ自身には、そのような商売の経験はない。 遠目に里を見たことはあっても、里に下りての交渉は族長の役目だからだ。 果たして、初めてこの目で見る里はどのようなものだろう。 里に流れる空気は、そこに住む人々は、山とどう違うのだろう。 それなりの好奇心はある。が、アムルイは期待していなかった。 期待するというのは、こうであって欲しいという願望だ。 本来、自分とは関わりのない世界である里に、何かを望むなど馬鹿げている。 言ってしまえば、彼女の世界は山だけで事足りていたのだ。 それ以外の世界など余分。 存続のために必要とあらば関わりもするが、進んで関わることもない。 それは彼女だけに限らず、部族や里の人間にも共通して言えることだ。 (誰だって同じだよね。関わらなくていいならそうする。 生活を変えなくても生きていけるなら、その方がいい) “今まで”を喜んで捨てる人間など、そう多くはないだろうとアムルイは思う。 自分だってそうだ。一揆に合流することに抵抗はないが、必要なければしたいとは思わない。 できれば山を離れたくはないし、今までのように山野を駆けて暮らしたい。 日常というものは、人にとってそれほど大切なものなのだ。 だから何故、とアムルイは最初の感想を思い出した。 (私の知らないところで、色々あったのかもしれない。 だけど世界は今まで、上手く回っていたんだと思う。 じゃあ、どうして——新王は“今まで”を捨てられたんだろう) 日常という自分の世界を変えるだけでも抵抗があるのだ。 新王の行いは、そんな小さな世界とは文字通りスケールが違う。 この世界に生きる全ての者の、全ての小さな世界を変える行いだ。 止めなければならないと思う。 だが同時に、知らなければならないとも思うのだ。 新王が世界を変えようとしている理由を。 小さな世界の中にいては見えない何かを、知らなければならないと。 「あ————」 里に辿り着いたのは、そんな考え事をしていた頃だ。 不意に視界が開け、緑の匂いが薄くなり、知らない何かの匂いがする。 心なしか風が乾いているいるように感じるのは、気のせいだろうか。 この人里は人口で言えば百にも満たない、小さな農村だ。 それでもアムルイにとっては大きく感じられ、恐る恐る里の中へ入って行く。 表に出ていた里人が、そんな彼女に訝しげな目を向ける。 山の民が何をしに来たのだろうと、問いかけるまでもなく目が訴えていた。 アムルイはそんな視線に、不満がないわけではない。 ただ、これが山と里の間に横たわる、目に見えない距離なのだ。 埋めていくしかないのだろうな、と思う。 世界はまだまだ広くて、まだまだ遠いに違いない。 目指す場所が定かであったとしても、辿り着けるとは限らない。 それでも埋めて、歩き続けていくしかないのだ。 だからアムルイは居心地の悪さを感じながらも、強く胸を張った。 虚勢ではないと示すように、肩で風を切って歩く。 アムルイの旅に、最初の一歩が記された。 |
![]() | Message |
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メッセージは特にありません。 |
![]() | Main Action 1 |
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特にありません。 |
![]() | Battle!! |
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![]() ![]() 攻城戦を開始!
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アムルイ は以下を装備!
【防具】 アンミクンペ( 服 / 20 / - / - / - ) 【装飾】 イナウル( 装飾 / 20 / - / - / - ) |
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![]() ▼アムルイの行動!
ラルフは攻撃を回避!
▼ラルフの行動!
アムルイは攻撃を回避! |
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![]() ▼アムルイの行動!
フェアウィンド!! アムルイのAGIが上昇! ▼ラルフの行動!
アムルイは攻撃を回避! |
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![]() ▼アムルイの行動!
アムルイのAGIが上昇! ▼ラルフの行動!
アムルイに 142 のダメージ! |
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![]() ▼アムルイの行動!
アムルイのAGIが上昇! ▼アムルイの連続行動!
ラルフは攻撃を回避!
▼ラルフの行動!
アムルイに 146 のダメージ! |
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![]() ▼アムルイの行動!
Critical Hit!! ラルフに 571 のダメージ! ▼ラルフの行動!
アムルイは攻撃を回避! |
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![]() ▼アムルイの行動!
Critical Hit!! Critical Hit!! ラルフに 627 のダメージ! ▼ラルフの行動!
アムルイは攻撃を回避! |
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![]() ▼アムルイの行動!
Critical Hit!! Critical Hit!! ラルフに 715 のダメージ! ▼アムルイの連続行動!
Critical Hit!! ラルフに 559 のダメージ!
▼ラルフの行動!
アムルイに 144 のダメージ! ▼ラルフの連続行動!
アムルイは攻撃を回避!
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4 CP を獲得! |
![]() | You can advance!! |
ネクターをいくつか預かった。
アムルイ(196) は ルリアンナ材 を獲得! アムルイ(196) は ラルフ鉱 を獲得!
そう言って、2人は去っていった。 |
![]() | Main Action 2 |
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![]() | Let's Ikki !! |
アムルイ(196) は [平原]広庭 【進攻度1】(好戦度+0) を選択しました! アイサ(255) は攻城エリアを選択しませんでした。 蛍(315) は攻城エリアを選択しませんでした。 リアス(734) は [平原]広庭 【進攻度1】(好戦度+0) を選択しました! ![]()
![]() 城門から城までは長い道が続く。 周りはとても広い庭になっていて、手入れもしっかりしている。
色彩豊かな庭園が続く——— |
![]() | Next Battle |
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![]() | DUEL!! |
![]() | Area Message !! |
![]() | Character Data |
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