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「基本行動」を確認! 「攻城戦」を確認! |
一揆参戦 1日目! - Diary |
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大きな衝撃の後、自分の身体から何かがバラバラになって離れていく感覚がした。眩い光を見た気がして、反射的に目を瞑る。 薄れゆく意識を手放す前に、誰かに名前を呼ばれた気がした。 一体どれ程の時間が経ったのか。 ゆっくり目を開いて、数度瞬きを繰り返す。 一番に目に着いたのは柔らかな銀の月明かりだった。その明かりのお陰で、此処が室内であろう事が分かる。 起き上がろうと手を着いて、自分がベッドで寝ていた事に気付く。 そのまま周りを見渡せば、小さいけれど、たくさんの器具が置かれたキッチンが目に着いた。 フカフカな絨毯。棚に並べられたガラス細工の人形たち。部屋の隅に無造作に積み上げられた、分厚い本。 壁に飾られている絵(あれは夫婦だろうか。男女が手をつないで柔らかな笑顔でこちらを見ている) 窓辺に置かれた花瓶。そこに生けられた一輪の赤い花。 ベッドを降りようとしていると、「あぁ、目が覚めたかな」と声をかけられた。 声の方へ視線を向ければ、見知らぬ女が立っていた。女は近づいて、わたしの両頬を両の手で包む。 「思ったより小さくなってしまったけど、仕方がないね」と言われ、何の事か分からずに聞き返せば、「何でもないよ」と遮られる。 自分が何故こんな所に居るのか、そしてこの女は誰なのか。次々に湧く疑問を口に出そうとすると、女の言葉に遮られた。 「ねぇ。お前、自分の名前は分かる?」 「……えっ…?な…まえ…?……わか…らない…?」 そんなもの、分かるに決まっている。そう思って、咄嗟に「わかるよ」と答えようとしたのに、その次の言葉が出てこなかった。 なまえ、ナマエ、名前。 簡単な質問が、解けそうもない問題に感じる。 知っている筈なのに知らない。 わたしの名前は何だった? そうして、そのまま次の疑問へと辿り着く。 どうやら自分は、眩しい光を見たと思ったあの瞬間より前の事も思い出せないらしかった。 思い出せない?それとも、知らない? 目の前の女は誰で、此処は何処で、そしてわたしの名前は何なのだ。わたしは誰なのだ。 何もかもが分からなかった。 混乱して黙りこんでいると、大きな手がわたしの頭を撫ぜる。 「悪かったね。少し確認をしたかっただけなんだ。大丈夫だよ、何も知らなくていいんだ。 だって君はたった今、わたしが作り出したんだから」 作った?わたしを?この女が? わけが分からなくて、けれども何を聞けば良いのかも分からなくて、答えを探すように天を見上げた。 どう頑張って記憶を遡ろうとしても、何も思い出せない。知っている様な気がするのに、何も知らない。何だか自分の事がとてつもなく空っぽなものに思えた。 おいで、と女はわたしを抱き上げて、窓辺へ歩み寄り、言葉を続ける。 「今この世界では大きな争いが起きていてね…ほら、あそこにお城が見える?あそこの王様が皆の大切な物をみんな取ってしまったんだ。だから、それを取り戻そうと多くの人が戦って、そして死んでいってる」 「たいせつなもの…??」 「そう。此処に生きる人達にとっては、命をかけて戦う程に大切なもの」 「それはなに?」 聞けば、くるりと身体を回して部屋の中央に置かれた花瓶を指差した。指の先には、一輪の赤い花。 「あれでエンブリオと契約が出来る。エンブリオと共存してきた人にとってはあれが無ければ生活が崩れてしまうからね、困るのだろう」 わたしがエンブリオって何、と聞こうとする前に、女は片手をスっと宙に伸ばす。 すると、どこから飛んできたのかパタパタと音を立てて、小さな銀色の鳥がその細い指に止まる。 そして「これ」と短い説明を、ふふっと笑って付け加えた。 「さて、君を作った本題に入ろうか。君が先ず聞きたい事はそれだろ? 単刀直入に言うけれど、この争いに加わって、エンブリオを集めて欲しい。この子はそれを助けてくれる君のエンブリオだ。君はまだ何も分からなくて、何も感じないとても空虚な存在だけれど、君の探さなきゃいけないエンブリオを見つける事が出来たら、少しずつ少しずつ記憶と感情が戻って行くから」 「もどっていく…?」 「そう、本当の君はたくさんの感情も持っていたし、ちゃんと記憶もあったんだ。 訳あって、まるでパズルのピースの様に散ってしまっただけで。だからそれを集めるのが、君の仕事」 わたしがさっきこの女の手によって作り出されたと言ったのは、この女自身だ。なのに何故、わたしの記憶は散ってしまったのだろうか。そしてその記憶を何故エンブリオが持っているのか。そもそも、わたしはどうやって作り出されたというのだ。 さっぱり分からなくて、ううん…と唸ると、女は笑って再びわたしの頭を撫ぜた。 「覚えていないだろうけれど、君の記憶が散ってしまった事も、それを探す事も、全部君が願った事なんだよ。君が願いを叶えるために。 今は何も分からないだろうけれど、全てを集めた時にそれはきっと分かるから」 女はわたしを抱き上げたまま、窓辺に腰掛けた。 「この家はね、とても寂しい所なんだ。キッチンに並んでいる器具を見れば、料理が好きな人が住んでいる事が分かる。積まれた本を見れば、その人の興味があった事が分かる。気持ちの良い絨毯からは、ここで心と身体を休めていた人がいる事が分かる。だけど、よく見てご覧」 言われるがままに目を凝らして見れば、その全てが埃を被って少し白味を帯びていた。 「もう随分と使われていないんだ。此処を使っていた夫は、王を倒せと企てた一揆に参加して、そのまま死んでしまった。夫の帰りを待っていた女も、寂しさに耐えられずに死んでしまった…」 辛かったのだろうね。と顔を歪めて、女は続ける。 「だからもう、二人は此処に帰って来ない。 住んでいた人が作り上げた空気も景色も、誰も使わなければやがては少しずつ少しずつ消えてしまうんだ」 壁にかけられた男女の絵を見る。 これがその夫婦だったのだろうか。絵の中で二人はこんなにも笑っているのに、もうこの人達はこの世に居ない。こんな風に笑う事ももうない。そう考えると、シンとした部屋の静けさが大きく耳に響く気がした。 「お前が一揆に加勢する上で、長い戦いとなるのなら生活をする足場が要るだろう。見つけられなければ此処を使っても良いだろうけど、なるべく出た方がいいだろうね。 夜が明けたら、仲間を探してごらん。同じ目的を持った人達に着いて行けば、そのうち棲家も見つかるだろうから」 女はわたしをベッドに戻すと、机に置かれていた花を手に取り、わたしの髪にそっと挿した。 すると、ずっと女の肩に止まっていた鳥が、わたしの肩へと移り、ピィと鳴く。 「戦い方も、その子が教えてくれるだろう。気が向いたら、名前をつけてあげると良い」 そこで、ようやくわたしは女に聞きたい事がふたつ纏まった。鳥の名前よりも何よりも、先ず大事な事が分かったからだ。 「ねぇ」 「うん?何かな?」 「それでけっきょく、あなたはだれなの」 わたしの言葉を聞くなり、女は目をパチクリとさせる。 「だから君の親だよ。作ったと言っただろう」 「……よくわからない……」 「なに、そのうち分かるようになるさ」 「……そう……あ、あとあなたのことは、なんてよべばいいの?」 「あぁ…そうだなぁ。そうしたら、マザーとでも呼べばいい」 「わたしをつくったといったけれど、あなたはかみさまのようなもの?」 「ふふ、そうだなぁ。そう思ってくれても構わないよ」 「なんなの、わかりづらい」 わたしは何も面白くないのに女ははくつくつと笑続けている。 「……わかった。マザー。それから」 「うん?何?」 「わたしのなまえ」 そこで、あぁと思い出したかのように、少し考え込む様に口を閉じる。 「…お前が好きに付けたらいい…そうだな…例えば、外に出て見つけた生き物や花の名前でも良いし、自然の名前でも良い」 「つけたらいいって…わたしにはなまえがなかったの?マザーがつけてはくれないの?」 「言っただろう。お前にはちゃんと名前はあるんだよ。覚えていないだけで。 今必要なのはそれを思い出すまでの名前なのだから、わたしがつける必要はないんだ」 そう返されては、どうしようかと周りを見渡す。すると一冊の本が目に着いた。 「ねぇ、マザー。これなんてかいてあるの?」 「んん……?Isis…あぁ、遠い別の世界の神様の話だね。わたしも良くは知らないけれど」 「そのかみさまってマザーよりえらいひと?」 「そうかもしれないね」 「じゃぁ、それにする」 パラパラと本のページを捲っていた手を止め、マザーは再び目をパチクリとさせてわたしを見た。そして、くしゃくしゃと髪を撫で回される。 「なに」 「イオだ」 「へっ?」 「君の名前。どうやらイシスがイシスになる前の名前らしい」 「どうして。イシスはだめなの?」 「ふふ、イシスという名前は君にはまだ少し早いよ。何より呼びやすいのが良いね。」 「じぶんできめろっていったのに…」 「わたしに名付けて欲しかったんだろう?」と笑いながら、マザーが立ち上がる。 「わたしももうそろそろ行かなくちゃいけない。悪いけれどお前を見ててやる事は出来ないから、後はしっかりと気を付けてやるんだよ。怪我をしないようにね」 「マザーはどこへいくの」 「お前にやらなければいけない事があるように、わたしにもわたしにしか出来ない事があるんだ」 「だから、暫くはサヨナラだ」 鳥の嘴を指で突つき、わたしに毛布をかけて、ポンポンとお腹を優しく叩く。 「それじゃぁおやすみ。イオ」 「おやすみなさい、マザー」 明日になれば、分からない事だらけな自分の事が、少しずつ分かってくるのだろうか。 そんな事を考えながら、扉がガチャンと閉まる音を聞いて、わたしは再び瞼を閉じる事にした。 |
Message |
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Main Action 1 |
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特にありません。 |
Battle!! |
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攻城戦を開始!
イオ は以下を装備!
【防具】 山茶花( 鎧 / 20 / - / - / - ) 【装飾】 菖蒲( 装飾 / 20 / - / - / - ) |
▼イオの行動! 小さな銀色の鳥が、パタパタとイオの周りを飛び廻る クイック!!Critical Hit!! ラルフに 208 のダメージ! Critical Hit!! ラルフに 210 のダメージ! Critical Hit!! Critical Hit!! Critical Hit!! ラルフに 268 のダメージ! イオの次の連続行動が早くなったかも! ▼ラルフの行動!
イオに 82 のダメージ! |
▼イオの行動!
イオのAGIが上昇! ▼ラルフの行動!
イオに 83 のダメージ! |
▼イオの行動!
Critical Hit!! ラルフに 725 のダメージ! ▼ラルフの行動!
イオに 81 のダメージ! |
▼イオの行動!
フェアウィンド!! イオのAGIが上昇! ▼イオの連続行動!
Critical Hit!! Critical Hit!! ラルフに 832 のダメージ! ▼ラルフの行動!
イオに 85 のダメージ! |
▼イオの行動!
ラルフは攻撃を回避! ▼ラルフの行動!
イオに 82 のダメージ! |
▼イオの行動!
Critical Hit!! Critical Hit!! Critical Hit!! ラルフに 971 のダメージ!
▼ラルフの行動!
イオに 81 のダメージ!
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4 CP を獲得! |
You can advance!! |
ネクターをいくつか預かった。
イオ(191) は ルリアンナ材 を獲得! イオ(191) は ラルフ鉱 を獲得!
そう言って、2人は去っていった。 |
Main Action 2 |
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特にありません。
[物Lv.10]シルフ を成長させました!(Lv.10→11、CP-10) [物Lv.11]シルフ を成長させました!(Lv.11→12、CP-11) [物Lv.12]シルフ を成長させました!(Lv.12→13、CP-12) [物Lv.13]シルフ を成長させました!(Lv.13→14、CP-13) [物Lv.14]シルフ を成長させるにはCPが足りませんでした。 [物Lv.14]シルフ を成長させるにはCPが足りませんでした。 [物Lv.14]シルフ を成長させるにはCPが足りませんでした。 [物Lv.14]シルフ を成長させるにはCPが足りませんでした。 [物Lv.14]シルフ を成長させるにはCPが足りませんでした。
合成 を鍛錬しようとしましたが、PSが足りませんでした。
現在のパーティから離脱し、ひとりになりました! ユクリ(618) からの勧誘に応じ、パーティに加わりました!
紅色の生命の華が成長し、新たな絆を紡ぐ・・・ CPが 27 増加! |
Let's Ikki !! |
Next Battle |
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DUEL!! |
練習試合を開始!
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Area Message !! |
Character Data |
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