切り分けられた羊羹を摘み―――
「艶やかでしっとり。　美味しそう。　いただきます。」

「羊羹も種類が多いのよね。　色も味も食感も。　これはとても滑らかだわ。
　金太郎飴ではないけれど羊羹の切り口を絵のように仕上げた季節物は
　見た目も楽しめるのよね。」

「黒糖の背景に白練の肌、梅か桜の羊羹で瞳を。」
コランダム羊羹を想像中―――

「同じ白練の肌をつかって抹茶の背景に黒い瞳。」
にゃも羊羹を想像中―――

「ふふっ、型さえできれば作れるはずだけどきっと口にできないわね。」