「赤くないっ……あぁぁあ！自分が何を言ってるんだか訳が分らねぇ」
「これだから女ってヤツは苦手だ……」
迂闊な発言に赤くなったまま頭を抱えている。

テオバルトとの会話に横から口を挟む。
「おい、さっきは“泣く泣く荒事に打って出た”とか言ってなかったか？」
「ファニィといい、テオバルトといい……微塵も罪悪感とかないだろッ」

「いやぁ、電気のコードと間違えちまってなぁ……事故だぜ、事故？」
仕返しと言わんばかりに笑っている。
「休んでいいぜ？部屋の天井付近で一服でもしてくれれば、動作テストも兼ねて助かるがなぁ」

「よくある事だぜテオドリックの旦那……ま、一服でもして落ち着いてくれ」

「確かに、生産された物は世界の何処で使われるか分らんから
そう言う想像をすりゃグローバルな気分になれるが……単純作業って眠くならないか？」

「そもそも内職なんて話を聞くだけで、実態が全然分らんからなぁ……
デジタルな仕事とか、在宅勤務とどう違うんだ？」

つられて黒兎ちゃんを見遣る。
「あぁ、正解だなクズハ……ありゃ絶対吸い尽くしそうな顔してるぜ」

「なるほど、オーダーメイドか……俺はよく壊すからパーツの互換性を考えると
量産品しか選択肢がなくなるからなぁ」

「自己顕示欲が強いヤツは一点物とか持ちたがるだろうが……」
「厄介な物だけに値段もそれなりに取ってたんじゃないのか？
俺にゃ手が出ねぇし、自前でカスタムするくらいで精一杯だぜ」

皆の意見を聞く限り、飲み込んだ噛み煙草はヤバいと悟った。
「水飲んで吐けばいいのか！？ってか、クズハも恐怖を煽らんでくれ！」

「く……こうなったら最終手段だ」
コートを脱いで、銃器類を全部置き…ライターだけを持って喫煙所内に走る。

喫煙所の真ん中で椅子に立ち上がり、笑顔で外の皆を振り返り。
「管理人の務めだ……今まで（掃除）ありがとな」
ライターを検知器に翳し、火を点けた―

ザアァァァァ……
熱を検知し、スプリンクラーから水が降り注ぐ。
洗剤と共に最後の汚れを洗い流すシャワーの中、降り注ぐ水を大量に飲み……

スプリンクラーからの放水が止み、すっかり綺麗になった喫煙所。
そして喫煙所の裏手に駆けていく男（マーライオン中につき自主規制）

※清掃完了※
乾燥するまで、外に出したソファと灰皿で日向ぼっこをお楽しみ下さい。

ファニィ(237)からのメッセージ：
「ヨソで喋るつもりガ場所違ゥッてヨクやりマスヨナ。拙者も前に何度カ」

「ホントホント、Mr.薙はモ少しクズハを見習いマショウ。
拙者だッてホラ、名誉会長に座した今はコンナに落ち着いてマスネ」

「そォそ振ッテもナイ因縁理由に絡んだり……なァンテ。シナイシナイ、多分ネ。
ァ、拙者はソンナ実験役トカ無理デスヨ。服が透けちャ目のヤり場に困るデショウ男性陣。
……代わりにソコで何かヒドいコト言ッテるクズハとか推薦しときマスネ」

テオ ＆ スイ(384)からのメッセージ：
「イヤ、お前、めっちゃ振り抜く前から叫んでただろう。どこが事故なんだか」

万年道士テオ(1059)からのメッセージ：
万年道士テオ「あー無理無理。珍しいもんが手に入りやすいだけで仙人としちゃペーペーだからロクに術は使えんのよ＞薙」

万年道士テオ「地道に力仕事さ・・・えっちらおっちら」

裏刃(1686)からのメッセージ：
「何処が名誉なんだかこの兎さんは」

「流石にもうびしょぬれは勘弁願いたいなぁ、仕方ないからこの大役は他の人に譲るよ　うん」
　一足先に外に逃げた