「うー…って、剛毛の生えてそうなハートなら防寒バッチリで風邪なんか引きゃしねぇだろ？」
「テオバルトの旦那ならとっくに終ってこっちで暖まってるぜ？」

「ん？クズハのマッチに続いてテオバルトの旦那は煙草か？」
防水のシガレットケースから一本取り出して渡す。
「お疲れさん、まぁ一服してくれ…後はファニィが壁のヤニ取りまでしてくれりゃ完璧だ」

「なんつーか、テオドリックの旦那は濡れても被害少なそうだな」
「名案だぜ旦那、ココも立てて以来灰皿くらいしか掃除してねぇからなぁ」
「と言う訳で、掃除中のファニィさーん追加オーダーですよー」

「ん、クズハはどうした…そんな溜息まがいの一服して」
「ほれ、火鉢に手を翳しながらボーっとしてりゃどうでもよくなるさ」

「なっ…いや、そんなに見てたか？」
首を傾げながら唸る。
「そうか、どうも最近言ってる事ととやってる事が伴わなくてだな……歳かな」

「おぉ、そうそうよく知ってるじゃねぇか…要は強化プラスチックだな」
「耐候性は言わずもがな、整備性にも優れてて経年劣化にも強いとくりゃ優秀だよな…」
「ん…？“今は”ってなんだよ“今は”って、昔の銃器なら分るのか？」

「うー…んしょっとぉ、仕方ねぇ、俺の巣だし壁くらい掃除手伝うかな」
煙草を銜えて立ち上がろうとした鼻先に、天井から大粒の雫が垂れた。
「……いけねぇ、まずスプリンクラーの修理からしなきゃいけねぇか」

ファニィ(237)からのメッセージ：
「フゥ……コレで一通り終わ──丸洗ィッ！？」

テオ ＆ スイ(384)からのメッセージ：
テオ「おぉ、心置きなく休んでるぜ」
　　　ファニィ嬢に勧められる前から休んでる

テオ「もう既に丸洗いしてる様なもんだろう
　　　まぁ、大掃除には丁度いい時期じゃねぇのか？」

屑刃(1686)からのメッセージ：
「丸洗いかぁ、確かに大分汚れたよね、ここ」
　そういって壁や天井を眺めた
　自分の分もぎりぎりなのか煙草の要求は聞こえない振りらしい