エニシダ「（茶の用意にしてはちと長いかな、などと思いつつ。そういう機微には思い至らないようだ。）」

フォウト(586)からのメッセージ：
みなの会話を途切れささぬよう、静かに湯の入ったポットを持ってきた。
先程のように混乱した様子はない。
静かに客人達の紅茶を煎れ始めると、良い香りが周囲に漂い始めた。

ケイロン(1069)からのメッセージ：
フォウトを華麗にスルーした髭の吹矢士に一瞬呆然とするが。

客人の紹介を聞き、我に返り。
「あ、ああ、何度か薬で世話に成って居る女性か。物質転送の使い手だったな。市場で名は聞くよ。
……会いたかった？　俺にか？　又何故だね。」
不審を解きかけたが再び訝しげに問うた。

犬人の少年の言葉に暫し思案し。
「フム……俺も上手くは言えないが、何となく解るよ。此の島は権力も社会闘争も無縁だ。余りに方々から人が集まり過ぎて、政治的な利害対立や偏見がそもそも成立しないのだろうな。
俺も其処は好きだよ。ごた混ぜだが、其れ故に過ごし易い。」

ソニアに頷くが、最後の一言を聞き咎め。
「美しい女？　まぁ男の趣味としては其れも有るのだろうがね。フム……。
食事と寝床は解るが、最後の一つは聊か貴女にそぐわない気がするな。ハハ。」

チグサ(1889)からのメッセージ：
金雀枝の紹介に合わせ律儀に微笑み頭を下げる。東洋流の女の礼儀か。
「主に新しい薬の研究をしてるけどね。
レシピが知れてる薬作りでも歓迎さ」

チグサ「尻尾を振る犬人を珍しそうに見る。
「有難う。君は獣人？
可愛いね（と思わず漏らして）
いや、これは失礼な言葉かな。気を悪くしたら済まない。」」