エニシダ(587)からのメッセージ:
エニシダ「まあ、探索なんてものは基本的には地味な作業の積み重ねだからな。 面倒でも、着実に足場を広げて進んでいくしかない。 其の癖、寄り道になる箇所に仕込みがあるから困ったものだな。<ソニア」
”死影”の零(118)からのメッセージ:
彼女、という人物は零に心当たりはない。 「何を言ってるか分からんが……お前はヤツと一度手合わせをしたと聞いた。 ヤツに勝てるには――どうしたらいい?」 その手にはあの時と同じペンと手帳が握られていた。
「会えたのを嬉しいと感じる気持ちは否定しない……。」 半身を見せたまま、零は犬耳の少年の言葉を首肯する。 「……尤も、ボクはお前に会えて嬉しいと思わない。そう思いたいなら、他をあたれ。」 それでも無愛想な態度は変わらない。フン と鼻を鳴らし、視線を外した。
機会人馬の言葉に、ちらりと女傭兵を横目に見やる。 「ボクを信じるか信じないかは、ケイロン……お前に任せよう。 ……少なくとも、こんなところで暴れるうような莫迦ではない。」 目を伏せ、吐き捨てるように告げる。
「……酒は百薬の長 とも言うが、ソニアほどその言葉が似合うのも……そうそう居ないだろうな。」 女傭兵の言葉は肯定するものの、その酒豪っぷりにはやはり肩を竦める。 火酒の匂いが広がる。零に鼻元にも例外なく触れる。されどその匂いに慣れているかのように平然とした態度。
リィゼ(517)からのメッセージ:
「その時その時によって、価値も対価も変わってしまっているかも知れにゃい…ということでしょうか」 エニシダの言葉に小さく考えていたが、クッキーを一枚。口にへと運び、 「…確かにその時ににゃらにゃければ分からにゃい、というのであれば、その時その時の自身の器量に任せるしかにゃいのかも知れません」
「仕事…ですから、ね。そういう方と組むのは遠慮願いたいですが…仕事であるにゃらば投げるわけにも行きませんからね… … …それにゃらば何よりです」 マコトの言葉に、あぁ、と確かにそうも言えるのかもしれない、と。少し考えつつ答えた。
笑みを浮かべつつも眉尻を微かに下げる様子に一つ、瞬きをするが、 「立派にゃ御名前ですね…それでは、アーサー殿と呼ばせていただきます」
そう言うと、 「食べてからの礼で申し訳にゃいですが、クッキー美味しいです」 小さく笑んで見せた。
フォウト(586)からのメッセージ:
フォウト「よかった。……エニシダさんに限らずですが、男の方が美味しそうに沢山食べているのは、 見ていて気持ちが良いですね。作り甲斐もあるというものです。」
フォウト「(肩を竦めるケイロンに小さく笑み)大丈夫ですよ、まがりなりにもここは遺跡外ですし。 面倒は起こりませんし、起こすほどの意味もありません。」
フォウト「(曇り始めた遠くの空を見やり)……ふむ。そう言えばそろそろ雨期ですね。 庭から少し場所を移して、玄関の軒先にテーブルを持って行った方が良いかもしれません。 幸い軒先は大分スペースに余裕がありますし、雨を眺めながらというのも悪くないですね。」
ケイロン(1069)からのメッセージ:
得心した様にアーサーに頷き。 「あの晴れの日か。花も盛りだったから、盛況だっただろう。買物は苦手だが、空気位は感じても良かったかな。」
「成程、犬人故に体臭の無さが気に為るのか。其の見方は無かったな。」 駆動音を鳴らして肘を曲げ。 「俺は、肉持つ生命体では無いからね。此の中身は鋼と動力炉だ。正しい見立てだよ。」
ソニアの言に聊か頭りを振り。 「争いは発明を呼び、発明は次の争いを呼ぶ――厭戦の中で争いを抑止しようとする文化も生まれるが、其れも長続きはしない。業、と呼ぶべきか。……其れ程に人に根付いて居るならば、戦争其の物が『文化』なのやも知れんな。」
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