「…確かに、地域によっての特色…は、出るでしょうね。最も、騎士は鎧、というイメージが強いからか、クロースアーマーでは騎士にゃのに、と言われる事がありますが…ね」
…言われたのは一度や二度ではないらしい。小さく息を吐き。

「そ、そうですか…？はぁ、ありがとうございます…」
意気揚々と小屋の入り口へと向かう、一人と一匹を見つめ…
「はい、あまり無理は為さらぬ様…寒さに震えるにゃらば、茶を淹れる事ぐらいにゃらば出来ますから」

ヴィルヘルム(94)からのメッセージ：
ヴィルヘルム「槍はそうだな、評価の上下が激しい武器でもあるとは思う。
曰く、安価で訓練が容易く半農兵や足軽などの武器としての一面。
曰く、騎士の魂にして神々の武器。武士の勲としての誇りや力の象徴。
……どちらが正しいとは言わんが、いろいろな見方ができるということだな」

Barbaross(410)からのメッセージ：
バルバロッサ「（ふむ、と一つ唸り）槍が何故、白兵の一般的武器であるかにも関わらず、名器は少ないのか、だが。」

バルバロッサ「槍とはその長さがメリットにもデメリットにもなりうる。メリットはそのリーチ、デメリットは長さ故の取り回し、だな。」

バルバロッサ「そして、このデメリットは集団によるカバーで補われる。…つまりどういう事かというとだな。」

バルバロッサ「集団戦で真価を見せる槍に、1本2本名槍が混じっていた所であまり変わらん、故にあまり生まれなかったのではないか、とワシは思うわけだ。イカン、歳を取るとやたら説明口調になってしまうのう。」

バルバロッサ「だが、個人としての名槍は少なくとも、形としての槍は優秀な派生が沢山生み出されたはずだ。パイク、ジャベリン、スピア、ハルバード…その他にも多岐だのう。」

バルバロッサ「槍を極める事は歩兵を極めるも同義、槍が好きな事、感心するぞい、ハーヌ殿。」