零
「ようティカ、ようやくお目覚めか。お前はいつも寝てばかりだな……」
　挨拶代わりに手をひらひらとさせている。
　　　　　「……ま、寝る子は育つ。今のうちに十分に寝とけ」

因幡
「キュ？」
　――誰かの視線を感じる。
　　　　　「キュー……」

「キュ？」
　左確認。

　　　　　「キュ？」
　　　　　　右確認。

　　　　　「……キュウ？」
　　　　　　しかし気配はすれども、姿は見つけられずにいた。

「……」
　ちなみに零は既に少女を見つけている。

子供たち(460)からのメッセージ：
ティム「だ、誰だ、って…　ティカの友達だよ！　兄ちゃんだってそーだろ！
…っと！　（放り投げられたビー玉をすんでのとこで受け止め）　…これがオトシダマあ？
なんか違う気もするけど…　ま、まあ、でっかい仮面の兄ちゃんもああ言ってることだし…
　　　　　…あれぇ、でもなんかおかしいなあ……」

ティム「（ブツブツ呟いていたがふと顔を上げ）　あー、その黄色いグルグルのは
卵焼きだって！　まあケーキくらい甘いけど…　ダーティ…ダーテ…『ダーテマキ』…？
あとそっちの黄色いのも栗を甘く煮たやつだし、そこの黒い豆も甘いから…　あっ、べ、べつに
　　　　　子供が食べるからみんな甘くした、ってわけじゃねーぞ！　もともと甘い料理なんだってさ！」

ティム「おっ、猫！　猫も食うか？　ほら来い猫！　魚あるぞ、魚！　『タヅクリ』だったっけ…
…シェオールの兄ちゃんとこはあんま皆で料理とかしねーの？　うちは料理番がアレだから、
皆で見張っとかないと大変で…　ま、まあ今回のは大丈夫だから、適当に食ってくれよな。」