レナーテ「さて、そろそろ選挙の投票日だな。
今回は選挙の開票作業の流れについて話す事にしよう」

レナーテ「まず、投票受付時間終了後に、各投票所から投票箱が開票所に運ばれてくる。
投票箱は開票台の上に『封筒に入れられた鍵』とセットで並べられ、『開票管理者』と『開票立会人』のチェックを受ける。
まあ、チェックと言っても眺める程度だがな」

レナーテ「チェック後、開票事務従事者は開票台の周囲に集まり、『開箱担当』が各投票箱の前に立つ。
開箱担当は、開票開始が宣言されたならば鍵の入れられた封筒を破り、速やかに投票箱を開ける。
その後、全ての票を開票台上に取り出し、箱が空である事を立会人に示す」

レナーテ「開箱担当が開票台に戻ってきたら分類作業が開始される。
通常は候補者ごとに分類して終わりだが、参院選や市議会選のように候補者が多い場合は『あ〜か行の候補』『さ〜な行の候補』のように大きく分けてから候補者ごとに分類する。
開票事務従事者の大半を占める『開披分類係』はこの作業が終了すれば解散となる」

レナーテ「その後、残りの従事者達は二人一組となり、分類された票に別候補者の票が混ざっていないかダブルチェックをする。
『点検係』はこの作業が終了すれば解散だ」

レナーテ「ダブルチェックが終わった投票用紙は、今度は『計算係』に回される。
計算係は用紙を自動読み取り機にかけ、三度目のチェックを行い、100枚ごとに纏める。
その後、『確認係』が枚数が間違っていないかを確認し、ようやくそれらの票が各候補者の獲得票数に加えられるのだ」

レナーテ「さて、これらの過程の中で弾かれる票がある。『白票』『疑問票』『無効票』だ。
白票は白票で纏められ、残りの二つは『審査係』によって審査される事になる。
なお、名字もしくは名前だけ書かれた票で、候補者中にそれに該当する者が二人以上居る場合は候補者の得票数に応じて案分される。例えば『鈴木甲』候補が800票、『鈴木乙』候補が200票獲得していた場合、『鈴木』とだけ書かれた票は甲候補に0.8票、乙候補に0.2票と言う形で振り分けられる」

レナーテ「最近は高性能の自動読み取り機も登場し、開票の機械化が進んでいるらしい。
くせ字も相当程度判別可能と言う話だ。最初の分類から機械に任せる事ができれば、大幅な時間短縮になるだろうな」

レナーテ「もっとも、最近の『とにかく一秒でも短縮』と言う風潮は個人的にはどうかと思うが。
開票作業のリハーサルをしてまでと言うのは……」

レナーテ「さて、今回はここまでとしよう。
次回はマリアの番になる予定だ」

ミィ＆仁義(222)からのメッセージ：
ミィ＆仁義「税金は真面目に納めておかないとあかんちゅーことですねぃ。
くわばらくわばら。しかしそれだけ調べるとなると手間もでかいでしょうに。」

ミィ＆仁義「そういや、最近のPCはリカバリCDついてなくて、HDDリカバリ＆自分でリカバリCD作製ができるんですけど、皆さんは作ってありますかねぃ？
自作ならともあれ、メーカー製はやっておかないと後が怖いですよぅ」