マリア「さて、今回は『茶花として使わない花』についての話をしましょう。
『使う花』について語ると本が一冊できてしまいますからね。
ただ、時代や流派、茶席の性質、個人の考え方等で『使う花』『使わない花』は変わります。
今から私が話す内容は絶対のものではない、と言う事を覚えておいて下さい」

マリア「では、列挙していきます。
まず、季節外れの花は使いません。四季咲きの花も季節感がないので好まれないですね。
あと、残花も使いません。盛りよりも少し早い程度の、走りの花が最も喜ばれます。
庭先や露地に植えてある花は、既に客が見ているので避けます」

マリア「山野に自生している花を用いるのが最上とされていますので、洋花や花農家で栽培しているような花は基本的に使いません。
ただ、時代と共に取り入れられるようになった洋花もありますし、都市部では山野どころか庭すら持てない場合もあるので、そんな場合は花屋で買うのもやむなしとされています」

マリア「名前のわからない花は使いません。当然ですね。
どうしても使いたいのなら名前を調べておくべきです。
珍奇な花は、侘びの精神から外れるので使いません。
同じ理由から、華麗すぎる花も避けます」

マリア「針や棘のある花は、とげとげしい印象を与えるので基本的には使いません。
ただし例外的に、アザミ、イバラ、ハマナス、ボケなどは使います。
悪臭のある花、悪色の花、悪形の花は当たり前ですが使いません。
香りの強い花も使いません。お香の匂いを打ち消すことにもなりますし」

マリア「毒のある花も、印象が悪いので使わない場合が多いです。
シビトバナ、ヌスビトハギ、ミヤマシキミなど、良くない名前のものは避けます。
散りやすい、花粉の落ちやすい花は蕾や半開きのものしか使いません」

マリア「他にも、葉だけのものは使わないが葉だけで使う植物もあるとか、実だけでは使わないけど美しい実は例外として使うとか、秋ならば実も使ってよいとか、席の性質によって使ってよい花、使わない花、必ず使う花があったりとか色々ありますが……。
全てを説明すると今回で終わりませんので、ここまでにしておきますね」

マリア「このように茶花は制限が多いのですが、それでも今まで有名な茶人が使った花は五百種以上。そのうち現在でもよく使われるものが三百種ほど。定番として頻繁に使われるものだけでも百種前後はあります。
しかも最初に言ったとおり増えたり減ったり、人によって使ったり使わなかったりしますので、とりあえず代表的なものと自分の住んでいる場所で手に入るものだけ覚えておけば良いかと思います」

レナーテ「さて。しばらく文化的な話題が続いたが、次回は無線について話そうと思う。
基本的な内容についてだが、あまり触れる機会もないだろうからな」

キク(38)からのメッセージ：
キク「レナーテ様＞ そうだな．「一番判りやすい数値」に騙される（騙すつもりはないだろうが）ということはなんにでもあることだろう．餅は餅屋に，ではないが，やはり専用の機構を持つものは強い，ということだろうか．」

キク「ミィ様＞面白い所だと裏面照射型，という物が漸く実用化されてきていると聞く．今まで発想はあったらしいが実用レベルに持ってくるのに月日がかかったようだが」

キク「茶に花……か．以前薄茶だが馳走になった．「楽しめばよい」といわれても野暮ゆえに，礼儀作法を知らず周りに花があったかどうかすら記憶にない．恥ずかしい話だ」

ミィ(222)からのメッセージ：
ミィ「薀蓄自体は一通り目を通しておりますよぅ。背後の知識がおっつかないものは返信しづらいだけで、ねぃ。
ただ、読むだけで楽しいから。それだけは事実。」

エリィ(229)からのメッセージ：
エリィ「（隅で興味深そうに耳を傾けている）」

ウーシェ(1514)からのメッセージ：
ウーシェ「ふぅ、苦節二ヶ月、やっと顔を出す事ができた。
覗かせて頂いてたのだが、内容のある話題を展開するだけの枠がなかった。
いや、今回もないのだが、余裕を作ったつもりで残800文字、迷う」

イニャス(2020)からのメッセージ：
イニャス「昨日の4次のは、4階の〜の間違いでした。見返すと、伝わる説明だったか自信がないですが。」