魔女「さて、随分前に『闘技で四勝したら何かが起こる』と言ってたけど」
このみ「ホントに何が起こるんですか？」
魔女「おめでとう、このちゃん」
このみ「？」
魔女「ひーくんから一つ何でもご褒美を貰える権プレゼントー！やったね、このちゃん！」

このみ「はぁ！？ちょ、ちょっとなんですかそれ！」
魔女「ご褒美だって」
このみ「いや、そうじゃなくて！何ですかその変な権利！」
魔女「至って正当で大丈夫だ、問題ない！な権利ですけど？」
このみ「問題大ありでしょう！に、兄さんに迷惑だって掛かるし！」

魔女「掛かる？ひーくん」
聖「ん？まぁ変な事じゃなけりゃ別にかまわんが」
このみ「何でいるんですか！？何でこんな展開になってるんですか！？私無視で事が進みすぎじゃないですか！？」
魔女「このちゃん、どーどー。落ち着きなさいな」
魔女「私はちゃんとヒントは与えてたし、それを飲んだのは貴女だしね」

このみ「たしかに……そうですけど」
魔女「と言うわけでお邪魔虫は退散するわね。ハグでもちゅーでももにゅもにゅでも好きにやっちゃってね。大丈夫、映像の差し替えと爽やかなBGMは準備済みだから！じゃあ、ちゃおー♪」
このみ「ちょ、ちょっと待っ！」
聖「すごい笑顔で走り去ったな」
このみ「うう……どうしてこんな事に」

聖「んで、何して欲しい？」
このみ「な、何で兄さんも乗り気なんですか！えっ……どうしてそんなに、えっと、もしかして……」
聖「まぁ、頑張った妹を労うくらいは何てことないからな」
このみ「……」
聖「どうした、そんなしかめっ面して」

このみ「気にしないでください。自己嫌悪とか色んなものが混ざっただけです」
聖「そうか？じゃあさくっと終わらせようか」
このみ「さくっと……？」
聖「お前だってやることあるだろうし、ちゃっちゃと終わらせたほうがいいだろ？」
このみ「ふーん、そうですよね。兄さんにとってはそんなもんですよね」

聖「きゅ、急にどうした？」
このみ「別に。兄さんは兄さんだなと痛感しただけですから」
聖「おい、それどういう意味だ」
このみ「さあ？自分の胸に手を当てて考えたら良いんじゃないですか？」
魔女(お膳立てしてあげたのにどうしてこうなるのかしら？……仕方ないわねぇ)

このみの後ろに詰まれているダンボールが大きく揺れ、崩れそうになる。
聖「危ねぇ！」
このみ「へっ？わ、ふぇ！？」
聖「崩れは……しなかったか。後で積み直さないと危ないな」
このみ「――！？」

聖「ん？どうした。口パクパクさせて」
このみ「あ……えっと、その……急にだ、抱きしめられてお、驚いたというかその……」
聖「ああ、すまんすまん。苦しかったか、すぐに――」
このみ「待って！」
聖「ど、どうした？」

このみ「その……今顔を見られたくないんで、もうちょっとだけこのままでいて……いい？」
聖「あ、ああ……」
このみ「ありがと、兄さん」
魔女(ホントに世話の掛かる子達だわ)
魔女(まぁ、良い画も激写出来たので私としては満足だけど――、あれよねぇ。あの子達今一分一秒が長く感じてるんでしょうけど傍から見てるといつまでやってるの？って気分になってくるわね)

魔女(けしかけたの私だけど、何かムカついてきた。これはこのネタで遊ぶしかないわねー)
魔女「まぁ良いわ。最後にちゃんと締めの一言を」
魔女「隠れリア充、爆発しろ。ですわ♪」

魔女「最終イベントもはじまっちゃうし、はてさて。どうなっちゃうのかしらねー」
魔女「最後の最後まで楽しめればいいわよね」

＞ショルト
魔女「あらあら、すっかりショルトくんが二人を引っ張って。どっちが保護者と前世か倒錯しちゃってるわね」

＞涼璃
魔女「あー、彼。貴女の事になると前後不覚になるのね」
魔女「すごい従者を傍に置いておくのねぇ」

＞たっきー
魔女「何言ってるの？魔法店は何度でも蘇るさ！」
魔女「もし、たっきーがアトミックバズーカ使っても超再生させるから安心して。まぁ、そんなことしたら貴方の鼻にワカメつっこむけどね」

ロゼ(988)からのメッセージ：
ロゼ「うぅ、さっきからあの人の目線が痛い。（ﾁﾗ、と星牙に目線だけ遣る）」

滝(1213)からのメッセージ：
滝「………………。」

滝「なんか……いきてかえれるきがしないっぴ…………！！」

滝「が、がんばってやるっぴ、まかせろっぴ………………！！」