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探索66日目 基本行動の宣言を確認しました。 「キャラクター」の宣言を確認しました。 |
Diary |
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底冷えするひんやりした風が吹き、木の葉が揺れていた。 今は大半の木々が紅葉しているが、よく見るとあちらこちらの木々は葉っぱを落としきって寒そうな姿を晒している。 秋も過ぎ去り、もう季節は冬。そう遠くない頃には、今は寒々とした木々達も雪のコートを纏うことになるだろう。 今年の団栗や胡桃は当たり年らしく、旨かったな〜。来年は少ないだろうから、注意しとかねぇと。 オレッちはぼんやりと頭の片隅でそんなことを考えながら、隣に座って同じ方向に視線を向けている旅の連れ合いを横目で見遣った。 そこには雪の結晶の衣装が施された純白の衣装を纏った一人の女性。肌は色素がまったく無いかと思わせるような雪肌で透き通るほど白い。 腰までの長さがある髪は、氷を編み上げたかのように半透明の銀色をしており、それが暖かな木漏れ日を受けてキラキラと眩い輝きを放っていた。 コイツがオレッちの旅の連れ合いのなふゆだ。 なふゆは見た目からも何となく察せられるように、人ではなく雪女――雪の精霊という存在である。 しかし一般的な雪女のイメージとはだいぶ掛け離れているから、一見そうは思えないヤツがいてもおかしくないと思うぜぃ。 一般的なイメージだとよ、ナイフのような切れ目に、氷のように冷徹で、全てを凍りつかせようと思ってるような感じじゃねぇか。 しかしよ、細く切れ上がって・・・はいない、緊張感無く緩みきった目じり。 冷徹で全てを凍りつかせようと・・・は思ってなさそうな、能天気でほんわかした性格。 やっぱ第一印象だと『雪女』って風じゃねぇよな。 近くに居るとひんやりした冷気を感じるし、服装とかその辺りから雪女だって言えばみんな納得するけどよ。 で、そんな『らしくない』なふゆとオレッち――っと、紹介が遅れたな。 オレッちは小動物のりっちゃん(なふゆ命名)だぜぃ――は小高い丘にある草原に座っている。 そこでオレッちの十倍の年月は生きてそうな椚の木に寄り掛かって、なふゆは眼下をボーっと眺めていた。 「なあ、なふゆ」 「・・・なあに、りっちゃん?」 オレッちの呼び掛けから数瞬の間が空いて、なふゆから返事があった。 それは単にボーっとしていただけのものでは無く、遠くに送っていた意識が戻ってきたような、そんな雰囲気だった。 「いつまでここに居るつもりなんでぃ?」 「うん・・・、もう少しだけ」 なふゆはこちらを見ないでそう答え、また先程までと同じように黙り込んでしまう。 沈黙の間を埋めるかのように、風になふゆの銀髪が揺れ、それが擦れあう度に高い高質な――不思議と不快な感じではない音がりっちゃんの耳に届いてくる。 この言葉のやり取りは何度目だろうか。 オレッチは回数を自動的に思い出そうとした頭を即座に止めた。 数えるのはオレッちの両手両足の指の数より多くなった時点で、めんどくさくなって止めにしたからだ。 そしてそれは、一月近く前のことになる。 なふゆがこの島に――どうやってか判らないが、来たのはもうだいぶ前のことだ。 雪原の真ん中で気持ちよさそうに寝ているコイツを見つけ、目覚めた時に目の前に居たのがオレッちだ。 その後、何の因縁か一緒に行動することになって、この島に眠るという不思議な宝玉を探そうという流れになり、島の中央に位置する遺跡に入り浸るような日々だったなぁ。 しかしいつの頃か、なふゆの様子が変になってきた。 いや、なふゆは出会った時から一貫して変なのは間違いねぇが、とにかく変わったんだ。 それまではニコニコしながら遺跡内をうろついて、たまたま通りすがったヤツらに何の屈託も無く話しかけるようなヤツだった。 それが突然遺跡に潜るのを止め、擦れ違うヤツらとも、それまでよく話していた連中とも、言葉を交わすことが減ってきたんだよなぁ。 急にそんな調子になったんで理由を訊ねても、さっきみたくはっきりとは答えねぇし。 そして潜らなくなってからは、ずっとこの丘に座っている。 「ねぇ、りっちゃん」 「・・・ん? なんでぃ?」 ふと、なふゆが呼び掛けてきた。 オレッちは返事をしながら空を見上げた。 なふゆから声を掛けてくるのは、この場所に居るときに限っては二つの事柄しかない。 一つは夜遅くに宿に帰るときだ。 その行動パターンは、遺跡に潜らなくなった時からずっと変わらない。 朝は日も昇らないうちからこの場所に来て、夜は太陽も沈んで日が暮れきって真っ暗になるまで、ここに座っている。 その間、居眠りのせず食事もせず排泄(精霊だからもともと必要ねぇのかな?)もせず、ただ座っている。 いや、ただ見てるだけって言った方が正確かな。 この丘の上から、下のほうに見える遺跡に出入りしているヤツらとか、遺跡前の開けた場所にある露天商や屋台とかで買い物しているヤツらとか、そんな連中を見ているだけ。 そうやって毎日過ごしていた。 しかし、今はまだ太陽も頭の天辺を越えたばかりで、ぬくい日差しが降り注いでいるから違うだろう。 二つは天気が大きく変化――雨が降るとか強い風が吹くとか、するとき。 そんな時は「雨が降るね」とか「強い風が吹きそう」ってボソッと呟いて、半時ほどしてからそれが起こるのが普通になっている。 以前からそういう天気の変化に敏感だったが、前よりずっと察するのが早くなっている。 何というか・・・出会った当初よりも、『精霊らしく』なってる気がするんだよなぁ。 初めは人間っぽい雰囲気もあったんだが、それが薄まっているような・・・ええぃ、よく判らんっ。 今度は何だろなと思っていると、なふゆは少し間を空けて、近くに置いといた少し大きめの巾着袋に手を伸ばしながら口を開いた。 「今まで、色んなことがあったよね」 「あ? ああ、そうだな」 予想とは違った言葉に一瞬戸惑ったが、久しぶりに別の態度を見せたので、どこか安心した気持ちを抱きながら言葉を返す。 「りっちゃん、覚えてる? わたしと出会った時のこと」 「もちろん覚えているさ、あんなに強烈な出会い、そうそう忘れるわけねぇぜぃ」 なふゆは話しかけながら、巾着から真っ白な幾枚の短冊状の紙と、同じく白いキレイな羽根ペンを取り出した。 その紙には、りっちゃんにも見覚えがあった。 確かあれば“メッセージ”と呼ばれる物で、相手の名前と要件を書いとくと、あっと言う間に宛先まで届くという魔法が掛かっているって代物。 ちょっと工夫すれば自分のエモーションも付加することが出来て、臨場感たっぷりの言葉のやり取りも可能だ。 「わたしの一番初めの思い出はね、見渡す限りの雪に覆われた森と、りっちゃんの驚いた顔だったんだよ」 「そりゃあ驚くさ、森の一角だけ真冬みたいになって、そのど真ん中にオマエが寝っ転がってやがったからよ」 「ほんと、何でわたしはあそこに居たんだろうね」 なふゆは小さく微笑みながらも、こちらに目を向けず、ペンを墨汁の入った小瓶に浸して“メッセージ”を書き始めている。 幾分か丸っこい文字が白い紙の上に綴られていき、書きあがった分から軽い風切り音を立てて、この島のどこかに居る相手に向かって飛んでいった。 遺跡の奥深くに居ても、必ずすぐに届くんだから不思議だよな〜。 しかし、以前はたくさん見ていたこれも、なふゆがこの丘に居座り始めてからは、とんと見なくなっていたな。 そりゃそうだ、返事の無い相手に出し続けるような奇特なヤツもそうそう居ねぇからな。 それにしても、ずっと出さなくなっていた“メッセージ”を急にまた書き始めるなんて、いったいどういう風の吹き回しなんだろな。 「しかしよ、何で久しぶりにそれを書き始めたんでぃ?」 「うん。これはね、わたしにとってのケジメ・・・みたいなものかな」 「ほほぅ、ケジメね〜。しかしまた、ずいぶんたくさん書くんだな」 こうやってなふゆと話している間にも、たくさんの“メッセージが宙を舞っている。 “メッセージ”は短冊状の、そんなに大きくない紙で出来ているので、長い文章の場合は、同じ相手であっても何通も書かなくてはならない。 それにしても、ずいぶん数が多い。オレッちは例によって30位まで数えた所でめんどくさくなって止めたが。 「だって、これが最後だから」 「・・・最後?」 ここでやっと、なふゆがこちらに顔を向けた。 微笑を浮かべているのはいつも通りだが、その雪兎のように赤い瞳は少しも笑っておらず、いつに無く真剣な光が宿っていた。 「わたしね、この島を出ようと思ってるの」
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Message |
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メッセージはありません。
以下のキャラクターにメッセージを送りました。
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水霊同盟。 |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
長編日記倶楽部 |
マネッタ(1820)の愛: マネッタ「現在、これを書いてる時刻は20:30! 完璧にチキレだわぁ?」
マネッタ「バトルシーンは癖がある上に、勢いがないと緊迫感が出ないしねー! 難しい部類だと思うよ! <ラフィーさん」
マネッタ「リセットではない時期に区切ると、再開タイミングや内容に迷いそうねー? ベルクレア騎士団と名前被りは不可抗力だわぁ、こういった斜め上の問題もあるのねー? <クレアさん」
マネッタ「集団メッセージ枠や時間の関係で、今日はこれくらいが限界かしらん? 年末年始は色々と時間が少なくて大変だよ!」
ラピス(1021)からのメッセージ:
んー、次回はイベントかな、頑張んなきゃ
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そだっていく、ちいさな草と葉。 〜千草〜 |
ミオ(1919)からのメッセージ: ミオ「おまつりのときに、すがたを見せる、ろうそくを、つくっているの? おまつりが来るときに、持っていけるように、つくっているのかな。」
みお「そんなふうに言っていたら、聞いていたことを、思い出してみたの。
偽島一のおつかい海月ウメ(1659)は蛸ではありません。もちろん火星人でも。:
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Main |
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技回数の振り分けが確認されませんでした、てきとーに振り分けます。 グリームビート に技回数を 8 振り分けました! カース に技回数を 8 振り分けました! ディム に技回数を 13 振り分けました! 萌えろ に技回数を 10 振り分けました!
現在の体調は いい感じ! |
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訓練により 天恵 が 18 上昇しました!(能力CP - 25 ) 訓練により 天恵 が 18 上昇しました!(能力CP - 27 ) 訓練により 天恵 が 19 上昇しました!(能力CP - 29 ) 訓練により 天恵 が 19 上昇しました!(能力CP - 31 ) 訓練により 魅力 が 23 上昇しました!(能力CP - 33 ) 訓練により 水霊 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 56 ) 訓練により 水霊 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 57 ) 訓練により 海市蜃楼 のLVが 1 上昇しました!(上位CP - 52 )
【合言葉&場所チェック】
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声が聞こえる・・・ |
遺跡外では様々な声が飛び交っています! |
Data (第65回 第67回) |
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ENo.107 銀雪を纏いしモノ |
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* 単独行動中 * |
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[PL] 節季を謳いしモノ |
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