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探索8日目 基本行動の宣言を確認しました。 「生産行動」の宣言を確認しました。 「通常戦」の宣言を確認しました。 「闘技大会」の宣言を確認しました。 「装備とセリフ」の宣言を確認しました。 |
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閑話/3 そうして、どれくらい時間が経っただろうか。 かれこれ一時間くらいそうしていたように思えたのだけれど、体内時計によれば十分も経っていなかった。時間の感覚は、これだから変だ。 マスターは私から身体を引き離すと、俯いたまま小さく呟いた。 「ごめん」 「いえ」 途端、沈黙が場を制した。 何を言えばいいのか困り、言葉を発することができない。人工知能内を様々な単語が飛び交うが、それを具体的に表現しようとすると、口が動かなくなる。 長い、長い沈黙。 その沈黙を破ったのは、マスターだった。明後日の方向を向いて、後頭部を片手で掻く。その顔は窓から差し込む夕焼けのせいか、ほんのりと紅い。 「恥かしいな。こんな醜態を見せるなんて、男として失格だ」 「誰にでも、泣きたくなる時や辛い時はあります」 「でも、それを我慢できなきゃ格好悪いだろ?」 「たとえ格好悪くても、貴方様が私の主であることに変わりはありません」 マスターの顔がこちらを向いた。瞳はまだ潤んでいて、僅かに充血していた。 私は精一杯、微笑んでみせた。旗から見れば引き攣っていたかもしれないけれど。 「私は、貴方様の為に此処にいます。だから、どうしても辛かったら遠慮なさらず頼りにして下さい。私には悲しみを分かち合うことはできないかもしれません。けれど、マスターの傍に居ることならできますから」 私はそこで一呼吸分の時間を空けてから続けた。 「それとも、私では頼りになりませんか?」 「そんなことはないよ。シェリルはよくやってくれている」 「有難う御座います、マスター」 「いや、礼を言うのは僕のほうだよ。ありがとう、シェリル」 そう言って椅子から立ち上がる。今度はふらつかなかった。 「妹を待たせると悪い。下の客間まで一緒に来てくれ、シェリル」 「ですが、御茶の御用意が……」 マスターは苦笑した。 「御茶はいいよ。きっと飲んでいる暇はないと思うから」 客間の、暖炉の近くに向かい合うようにして備え付けられた二組のソファー。その片方にはエミル様が座り、その向かって右側には巨漢の護衛が佇立していた。 私はというとマスターの座るソファーの、右脇に佇立している。丁度、巨漢の護衛と向き合う形だ。粗相のないよう、直立不動で控える。 若干不機嫌の収まった表情で、エミル様は言った。 「お久しぶりですね、兄さん」 「ああ、ほんとに久しぶりだね、エミル。元気にしてた?」 「今年で高等学院の三年に進級しましたわ。兄さんのほうはその後」 そこで彼女の射抜くような視線が一瞬だけマスターから私に移った、そんな気がした。 「御元気でしたか?」 「見ての通り元気だよ。仕事はネットでできるし、生活にも取り立てて困ってない」 「兄さんは昔から株式取引が得意でしたものね。話は方々で御伺いしておりますわ、この前にも僅か十数秒で大きな利益を上げたとか」 「はは、そんなに大したことじゃないよ。たまたま運がいいだけさ」 「御冗談を。たまたま運がいいだけでは、株式で利益を上げることはできません」 私もエミル様と同じ意見だ。運だけでは株式の世界で生きることはできない。 株式会社の経営情報、投資家たちの間で噂される裏話、買い手や売り手の心理状況、過去の上がり値や下がり値、そういったものが全て影響してくる。混沌とする相場の中で確実に利益を上げていくということは常人が思っている以上に難しい。 マスターは、それができる。こればかりは天賦の才と表現する他にない。 「ですから、兄さん。兄さんなら、御父様の残した会社を立派に引き継ぐことができますわ」 「またその話か」 マスターは溜息をついて、眉を顰める。 「前にも言っただろ、僕は父さんの残した会社を継ぐつもりはない。第一、僕が継ごうとしたところで周りが反対するよ。妾の子の癖に、ってね」 今から一年前、マスターの御父様は亡くなられた。飛行船の事故だった。私はまだその頃には存在していなかったので詳しいことは知らないのだけれど、マスターの御父様は貿易の会社を残した。 遺言はなかった。いや、もしかすればあったのかもしれないが処理されてしまったのかもしれない。少なくとも、表向きでは遺言の存在はなかったことになっている。 そうして、残されたのは二人の兄妹。 マスターは正妻の子供ではなかった。妾との間に生まれた、言わば余所者の子だったのである。体裁を重要視する財閥や富豪の世界では、そういう存在は疎まれた。 自然、正当な血脈である妹のエミル様が会社や家督を引き継ぐこととなる。 私が知っているのはそのくらいだ。マスターは、あまり多くを語ろうとしなかった。私も深く聞こうとしなかったから、それもあるのだろう。 「大丈夫です、周囲の人間は現社長である私が説得します。皆も兄さんの手腕を理解すれば、きっと納得するはず。問題は血筋ではなく、能力であることを証明すべきです」 「無理だ。引き受けられない。だいたい業績だって、父さんが経営していた頃より良くなってると聞く。エミルは立派にやっているじゃないか」 「それは、そうかもしれませんが……でも、兄さんのほうが私より社長として相応しいと思うのです」 「何度言われても、駄目なものは駄目だよ。僕は、今のままがいいんだ」 「私は、今のままでは嫌なんです。この世で肉親と呼べるのは兄さん、貴方だけ。異母とはいえ、たった二人の兄妹じゃありませんか。どうして一緒に暮らすこともできないんですか?」 身を乗り出し、対面机に手をつくエミル様。その縋るような眼に耐え切れなかったのか、マスターは顔を背ける。呟くように、小さな声でマスターは言った。 「帰ってくれ」 「そんな……兄さん、私は」 「シェリル、妹を玄関まで送ってやってくれ。僕は部屋に戻る」 「畏まりました」 悲痛さえ混じり出したエミル様の顔に眼を向けることなく、マスターは席を立つ。そのまま部屋の出口の方へ歩いていってしまう。 私はエミル様に近寄り、一礼。 「玄関まで御見送り致します。どうか、御引取りを」 俯き肩を震わすエミル様。哀れだとは思う。彼女は、きっとマスターを頼りにこの屋敷までやってきたのだ。縋ろうとするものに振り落とされた絶望は計り知れない。 エミル様が顔をあげる。頬を濡らして泣いていた。 そして私を見た途端、その眼が私を睨みつけた。立ち上がり、私の肩に掴みかかる。 「全部貴方のせいよ!」 私の、せい? 意味がわからず、私の思考回路が一瞬停止する。 「エミルっ」 出口から出ようとしていたマスターが叫ぶ。こちらに駆け寄ってくる。 「貴方が死んだから、兄さんは、兄さんはっ」 私が、死んだ? 呆然とする私を揺さぶるエミル様を、マスターが止める。彼女の腕を掴み、羽交い絞めにするようにして引き離そうとする。 「やめないか、エミルっ! おまえ、どうかしてるぞ!」 「それなら兄さんもどうかしてるわっ! 死人と同じアンドロイド作るなんて頭変よっ」 「エミル!」 乾いた音が部屋に木霊した。 エミル様が自分の頬を押さえていた。何か起こったのかわからない様子だった。 荒い息をつきながら、はっとするマスター。たった今、妹の頬を叩いた右手をわなわなと下ろす。自分のやったことを信じられないのではなく、自分のやったことを信じて受け止めた顔だった。 時が凍りつくとは、こういうことを言うのか。身体が、動かなかった。 「兄さんの、馬鹿」 エミル様は部屋を走り去っていく。その後を、それまで全く動かなかった護衛用のアンドロイドが追い掛けていった。 私もその後を追い掛けようとした。だが、手を掴まれて阻まれる。 顔だけ後に振り返ると、マスターが首を横に振った。 「行かなくていい」 「ですが」 「いいんだ」 寂しそうに視線を落とすマスター。 了解、と言うと彼は私の手を握るのをやめた。それから近くのソファーに腰を下ろすと、立ったままの私を見て自嘲気味に苦笑した。 「色々話さないといけなくなっちゃったな」 「私は、マスターが話したくないのであれば構いません」 「でも、気になるだろ?」 正直に言えば気になる。あの、エミル様の叫んでいた言葉の意味が。 ――貴方が死んだから、兄さんは、兄さんはっ。 ――死人と同じアンドロイド作るなんて頭変よっ。 あれは一体、どういうことなのだろうか? とても興味があった。 機械の私が興味を示す、なんて変なことかもしれない。 けれど、私は知りたいと思ったのだ。 知りたいと言う欲求は多分、感情と言う概念に孕まれた本能的なものなのだろう。でなければ、私が興味を覚えるはずもない。 「もう少し、もう少しだけ時間をくれ。そしたら、話すから」 その言葉には、独り言のような朴訥さがあった。言葉を失ったマスターは、掌で顔を覆った。 深夜、私は自分の部屋にいた。二階の隅にある、小部屋である。マスターはもっと広い部屋を勧めたのだけれど、ただの侍女が広い部屋を使うのは変なのでここにしたのだった。家具が必要最低限で質素なのも、私がマスターに頼み込んだことだ。 侍女は侍女であればいい。そう思うのだ。 本来ならば、この時間は機能調節の為にスリープモードに入っている頃だ。でも、今日は違った。私は今、窓際に置かれた木椅子に座り、月明かりを頼りに本を読んでいる。 本はマスターから御借りしたものだ。いつかマスターと一緒に見た、人になることを夢見るアンドロイドが主役の映画。その原作の文庫本だ。 屋敷の設備を使えば映画そのものを見ることはできる。わざわざ本を読むという行為より、映画を見たほうが臨場感を味わえることだろう。多くの人間は映画の方を好むし、手間隙のかかる読書を忌避するものだ。 私が本を選んだのは自分の速度で物語を見たかったからだ。映画は自動的に進み、自動的に物語を終える。それが寂しいと思えたのだ。 純粋に結末をもう一度見たかった。夕方に色々なことがあったせいなのか、このアンドロイドの気持ちが気になったのだ。 やはりと言うべきか、以前見た映画とは話の展開が異なっていた。既定時間で終了しなければならない映画にはなかったシーンや描写は多い。 人間に対する憧憬、同じアンドロイドからの言葉、立ち塞がる障害。それらを映画よりも生々しく描かれている。映像より直接的に、現実より理想的に。 やがて物語は佳境に入る。漂うような長旅の末、主人公は機械人形を人間に変えてくれるという技師の家に辿り着いた。期待に高鳴る胸を抑えつつ彼は家のドアをそっと開けた。 そこには一人のおじいさんが住んでいた。おじいさんは作業台で時計の修理をしていたが、主人公に気がつくと暖かく出迎えてくれた。 主人公は開口一番におじいさんに頼み込んだ。「自分を人間にしてくれ」、と。 けれど、おじいさんは首を横に振った。残念だが、儂にはそんなことはできない。 戸惑う主人公はおじいさんに言った。俺は貴方の噂を聞いてここに来た。あの噂は嘘だったというのか? それじゃあいったい何の為に俺は旅をしてきたんだ。 おじいさんは落ち込む主人公の前にコーヒーを置く。それが君に飲めるかい。
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【つぶやき】![]()
シズ(508)からのメッセージ:
以下のキャラクターにメッセージを送りました。
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のんびり休憩しました! HPが 723 回復! SPが 62 回復!
おいしい草 を食べました。
【第10回更新からの闘技大会参加メンバー】 闘 技 大 会 に参加中です!
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通常戦開始!
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![]() ![]() ![]() ![]() ![]() インプの体力LV0 インプのMSPが3上昇! インプのSPが3増加! レイシの攻撃LV0 レイシのATが上昇! レイシのMATが上昇! レイシの加速LV0 レイシのSPDが上昇! マリアの回避LV0 マリアのEVAが上昇! マリアのMEVAが上昇! マリアの防御LV0 マリアのDFが上昇! マリアのMDFが上昇! |
非接触フェイズ
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行動者なし! |
戦闘フェイズ TURN 1
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マリアの攻撃! ストレートパンチ!! 歩行石壁Aに296のダメージ! レイシの攻撃! ![]() フラッグ!! 歩行石壁Aは攻撃を回避! 歩行石壁Bに132のダメージ! インプの攻撃! ![]() ディム!!2 レイシに85のダメージ! ![]() レイシは攻撃を回避! 歩行石壁Bの攻撃! マリアに101のダメージ! 歩行石壁Aの攻撃! マリアに100のダメージ! |
戦闘フェイズ TURN 2
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マリアは歩行石壁Bを魅了した! マリアの攻撃! 必殺技が発動! ![]() ヤ○ザキック インプに125のダメージ! 歩行石壁Aに185のダメージ! ![]() 歩行石壁Bは攻撃を回避! マリアの追加行動! ストレートパンチ!! 歩行石壁Aに273のダメージ! レイシの攻撃! 絡みつく枝!! 歩行石壁Bに253のダメージ! 歩行石壁BのWAITが増加! インプの攻撃! マリアは攻撃を回避! 歩行石壁Aの攻撃! レイシは攻撃を回避! ![]() 歩行石壁Bは魅了に耐えている! 歩行石壁Bの攻撃! レイシは攻撃を回避! ![]() (歩行石壁Bの魅了の効果が消失) ![]() 歩行石壁Aが倒れた! ![]() |
戦闘フェイズ TURN 3
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マリアの攻撃! 歩行石壁Bに235のダメージ! ![]() レイシの攻撃! 必殺技が発動! ![]() バイター!! ![]() クリティカル! 歩行石壁Bに593のダメージ! 歩行石壁BのHITが低下! レイシの追加行動! フラッグ!! 歩行石壁Bに130のダメージ! 歩行石壁Bに136のダメージ! インプの攻撃! ![]() ディム!!2 マリアは攻撃を回避! 歩行石壁Bの攻撃! クリティカル! クリティカル! マリアに130のダメージ! ![]() 歩行石壁Bが倒れた! |
戦闘フェイズ TURN 4
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マリアはインプを魅了した! マリアの攻撃! インプは攻撃を回避! マリアの追加行動! インプに249のダメージ! レイシの攻撃! インプに204のダメージ! ![]() インプは魅了に耐えている! インプの攻撃! マリアは攻撃を回避! インプの追加行動! マリアに100のダメージ! (インプの魅了の効果が消失) インプが倒れた! |
![]() ![]() 戦闘に勝利した! PSを 41 獲得! 能力CPを 1 獲得! 戦闘CPを 1 獲得! マリア(647)は ただの石 を入手! レイシ(1347)は ただの石 を入手! エリア内を探索・・・ マリア(647)は マイケルの欠片 を見つけました! レイシ(1347)は ただの石 を見つけました! マリア(647)の バトルダンス の最大が1増加! マリア(647)の 格闘 の熟練LVが増加!( 5 → 6 ) レイシ(1347)の 絡みつく枝 の最大が1増加! レイシ(1347)の 鞭 の熟練LVが増加!( 9 → 11 ) レイシ(1347)の 吹矢 の熟練LVが増加!( 6 → 7 ) |
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訓練により 体格 が 18 上昇しました!(能力CP - 15 ) 訓練により 格闘 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 7 ) 訓練により 格闘 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 8 ) 訓練により 格闘 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 9 ) 訓練により 武器 のLVが 1 上昇しました!(生産CP - 10 )
レイシ(1347)の所持する 丸石 から 釵刃縄ヒョウ という 鞭 を作製しました。
レイシ(1347)に、 パンくず を料理してもらい、 肉団子入りとろみスープ を受け取りました。
【合言葉&場所チェック】
【遺跡外でまったりしてます】
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![]() | 声が聞こえる・・・ |
遺跡外では様々な声が飛び交っています! |
![]() | Data (第7回 第9回) |
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ENo.647 マリア・シュアード |
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* 単独行動中 * ![]() |
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[PL] 裏川狐 |
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