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No.453 BAR[thorny*wreath]リロル=エミネム


―――こんな店があっただろうか。

遺跡探索が再開された次の日、遺跡外の外れに一軒の酒場が忽然と姿を現していた。
丁寧な木造建築。
入り口のすぐ脇にある看板には『BAR[thorny*wreath]』とシンプルに描かれている。

ふと気配に気付き振り向くと、一人のメイドが立っていた。


「ようこそ。私はこのBARの主に仕えているマーガレットと申します。」

辞宜をされたので挨拶を返すと、メイドは店の説明をし始めた。

「当店はリロルお嬢様のご趣味で運営されております。
 種々のアルコール類を揃えておりますが、御代は頂いておりません。
 酒の席でしか出来ない話、交流も在るだろうとの関心から出来た交流の場とお考え下さいまし。」

「基本的に何をされても構いませんが、

 ・他のお客様のご迷惑になる行為
 ・酩酊状態になるまで呑む行為
 ・暴言、暴力、お祭り騒ぎ

 ……等の行為は禁止とさせて頂いております。
 酒は呑めど呑まれるな。
 紳士的に呑めると請け合える場合のみご入店くださいます様と、
 初めにご注意申し上げます。」

「―――また、前述の理由により飲酒経験のないお子様連れの場合はご入店頂けません。
 何方かに預けてからいらっしゃるか、
 最悪でも我々給仕にお預け下さいます様お願い申し上げます。
 無論ですが我々にお預けになる場合でも、
 “お子様は会話に参加出来ません”のでご注意下さい。」

「……説明は以上で終わりとなります。
 最後になりますが、お嬢様は見かけ通りのご年齢では御座いません。
 予めご了承頂き、またご納得頂ければと願う次第で御座います。」

「―――では、良いひと時を……。」


メイドは出会った時と同じ辞宜をすると、そのまま店内へと入っていった。
……さて、どうするか。
それは、あなた次第だ。



コミュニティ参加者


 ENo.127 ベルナルディーナ・M・クロサワへいかっか
 ENo.453 リロル=エミネム逓逡
参加者 計 2