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探索7日目 基本行動の宣言を確認しました。 「通常戦」の宣言を確認しました。 「闘技大会」の宣言を確認しました。 「装備とセリフ」の宣言を確認しました。 「コミュニティ」の宣言を確認しました。 |
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閑話/2 その日の夕方のことだ。私が厨房で夕御飯を作っていると、来客用のベルが鳴った。 この御屋敷はとても広い。来客用のベルの音は全室聞こえないが、私の内部には来客用のベルが鳴るとそれを知らせる機能がついているのだ。 幸いまだ取り掛かり始めたばかりだったので、私は調理に区切りをつけて玄関先へと急いだ。 それにしても、この時間に来客とは。一体誰が来たのだろうか。ただでさえ辺境であるこの場所に誰かが来客するのは非常に珍しいことだった。 配達業者の方ではないだろう。あの人たちは週に一度しか来ないのだし、つい先日に来たばかりだ。とすると、他に思い当たる人は特にいない。 玄関ホールに辿り着くと、入り口の傍にある来客者用の長椅子に一人の少女が腰掛けていた。腰ほどまでに伸ばした金髪が印象的だ。不機嫌そうに、むっつりとした表情をしていた。まだ学生なのだろう、黒を基調とした制服を着ている。 その傍に二メートルを越す、大柄な人影が直立不動で立っていた。黒いスーツを着ており、丸いサングラスをかけている。アイセンサーの計算結果から、その人影が男性型のアンドロイドであることがわかった。その巨躯からして護衛用であることは間違いないだろう。 念の為、システムを通常態勢から警戒態勢へと変更しておく。何かあってからでは遅い。 それから少女の方へ近付いていった。 近付いている最中、少女が物音に気がついてこちらのほうへ顔を向けた。 瞬間、その顔が強張る。私を見る目が、何かありえないようなものを見つめるような眼をしていた。 「あ、貴方、どうして」 怯えるような声で少女が呟くが、御客様に失礼なことはできない。 私は彼女に一礼してから、接客用の事務的な対応を取る。 「シェリルと申します。我が主、テオフィル様の御屋敷にどのような御用でしょうか」 「貴方、もしかして、アンドロイドなの?」 「はい、その通りで御座います。それが如何なさいましたか」 痛烈な表情をして、少女は顔を顰める。 私を見つめるその眼には、侮蔑のようなものが混じっていた。 何か粗相をしてしまったのだろうか。思い当たる節はないのだけれども。 少女は傍に佇立していた大柄なアンドロイドに一度視線を移し、それから再び私に視線を戻した。 「私の名前はエミル。エミル・シャーロットよ。テオフィル・シャーロット、もとい兄に会いに来たの」 エミル・シャーロット。 名前だけはマスターからも聞いたことがある。マスターの、二つ年下の異母妹だ。 知識として知っていたが、本人を目の前にするのは初めてだった。 「念の為、本人確認をさせて頂きます。身分証明となるものを開示してください」 「主の妹だっていってるのに、そんなことまでするの?」 「申し訳ありません、御客様。これも規則ですので」 彼女はふんと鼻をならすと、耳についていた真紅のピアスを外す。そして、それを私に差し出した。落とさないよう受け取る。 「それの、石のとこよ」 説明するのが余程面倒なのか、そっぽを向いてしまう。それがどういう意味かはそれだけでも十分にわかった。 手渡されたピアスの、赤い石の部分を覗き込む。視界を捉える網膜センサーの倍率を大幅に拡大、その倍率は電子顕微鏡に匹敵するほどの超高倍率。 赤い石の中に見えた、エミル・シャーロットの個人情報が。生年月日、血液型、住民番号等々。その隅にこの個人証明物が偽造の非常に難しいものを示す、六角形の印が刻まれていた。 六角形の印。それは財界や政界の中核に君臨するものが得られる、国家最高の身分証明の証である。これを突き出されれば、その人物がどれだけの権力者であるか一目瞭然だ。 網膜センサーの倍率を通常に戻し、ピアスをエミル様にお返しする。 「確認致しました。御手数をお掛けし、申し訳ありません」 「だから言ったでしょ、本人だって」 エミル様は立ち上がり、私の手から毟り取るようにピアスを取る。 「さぁ、早く案内して頂戴」 「かしこまりました。それでは、こちらへ」 私は客間へ案内するべく、先に客間のある廊下のほうへ歩き出す。後方を僅かに見やり、エミル様と護衛用アンドロイドがついてくるのを確認。再び正面を向いて歩き出す。 窓からは夕日が差し込み、廊下を橙色に染め上げている。その静かな静かな廊下を、私は先導していく。余計なことは口にしない。彼女たちは御客様だから。 「ところで」 後方を歩くエミル様の声が、廊下に響く。 「貴方、シェリルって言ったわね」 私は立ち止まり、振り返る。 「はい、そうですが」 「稼動したのは、いつ頃なの?」 「丁度一ヶ月ほど前です。それ以降、マスターであるテオフィル様の元で侍女として奉仕しております」 それが何か、と言うとエミル様は「ううん、何でもないわ」と首を振った。特に何もなさそうだったので、私はまた歩き始める。 やがて客間の前に着いた。私は扉を開け、二人を客間へと御通しする。エミル様はよほど疲れていたのか、早々とソファーに座ってしまった。 「では、私は主人を御連れします。それまで御自由に御寛ぎください」 「あまり待たせないでよね」 一礼してから立ち去る。音を立てないように扉を閉め、部屋を出て左手の突き当たりにある階段を登った。マスターの部屋は、二階にある。 階段を登って右手へ。少し行ったところがそこだ。 部屋の前で立ち止まり、入る前に扉を二回ノックする。 「マスター、御客様が御見えになられました」 だが内部からの反応はない。数秒ほど待ったが、返事はなかった。 もう一度、ノックをしてみる。今度は三回。 「マスター、御客様が御見えたになられましたよ」 それでも返事がない。もしかして部屋に居ないのだろうか。 別の場所を探してみようか。 いや、他の場所を探してみる前に、中にいないのか確認しておくべきだろう。 「失礼します」 ゆっくりと扉を開け、中を窺う。 部屋は廊下よりもしんとした、薄暗い空気が広がっていた。けれど、寒々しいものでも重苦しいものでもない。踏み込むのに躊躇いさえ覚える、穏やかなものがあった。 私は部屋に入り、後ろ手でドアを閉めた。 いつ見ても質素な内装だと思う。調度品の類は置かれていないし、家具は隅にある衣装ケース、殆ど中身のない本棚、四足の背凭れのある木椅子、あとは窓際に置かれたベッドだけ。引かれたカーテンの僅かな隙間から、夕日が名残惜しそうに入り込んでいた。 と、その窓際に置かれたベッドが膨らんでいることに気がついた。 床に広がる紅い絨毯を踏みながら進み、私はベッドに近付いていく。近付くにつれて、定期的に繰り返される呼吸音が聞こえるようになった。 ベッドではやはりと言うべきなのか、マスターが寝ていた。本を読んでいる間に寝てしまったのだろう、安らかに眠る顔の傍には中途半端に見開かれた文庫本が転がっていた。 幸せそうに眠るマスターの姿を見入りそうになり、はっと我に返る。何をしているんだ、私は。御客様が下にいることを忘れてしまったのか。 頭を横にぶんぶんと振る。機械機能的にはまるで意味のない行動だが、こうすることによって何となく自分を戒めるような気分になれるのだ。 「マスター、起きてください」 マスターの身体を軽く揺さぶり声をかける。徐々に寝息がくぐもったものになり、喉からは呻くような声が出始めた。 しばらくしてマスターは瞼を開けた。 最初はうろうろとしていた瞳が、やがて私の視線と重なる。 「御目覚めですか、マスター」 脇に手を付いて急に上体を起こそうとしたので、背中と肩に腕を廻してそれを手伝う。 右手で頭の米神を押さえながら、マスターは軽く顔を顰めた。 「……シェリル、僕は、眠っていたのかい?」 「ええ。どうやら読書をしている最中に御休みになられたようですね」 そうか、と短く応える。残念そうな響きだった。 「あれは、夢だったんだな」 アンドロイドである私は睡眠を取ることはない。システムや機能を休ませるためにフリーズモードになることはあるけど、夢を見ることはない。 人間の見る夢とはどういうものなのだろう。機械の私にとって、夢とは不思議な概念だ。 「ところで、どうしたの。もう夕御飯、できたの?」 そこで私はマスターに、エミル様が下の客間に居ることを伝えた。それを聞いたマスターは、途端に生気を失くしたような顔になる。昼間も御庭で見せた、あの表情だ。 「あいつ、やっぱり着たのか」 「御帰り願いますか?」 「いや、行くからいいよ。多分、僕が出てくるまで帰らないだろうから」 そう言って力なく笑う。マスターはベッドから起き上がり、しかして数歩歩いたところでよろけてしまう。慌てて駆け寄り、身体を支えた。 マスターは貧血持ちだ。起きた直後、たまにこうしてめまいを起こしてしまう。鉄分を含む錠剤を定期的に摂取しているのだけれど、身体は思うようにいかないようだ。 溜息がすぐ隣から聞こえた。 「情けないよな、男なのに」 「持病なのですから、仕方がありません。それに」 マスターの腕を私の肩に回し、安定感を取る。これでまず倒れたりはしない。 「私は、情けないとは思いませんよ」 少し間が開いてから、呟くようにマスターは言った。 「その言葉は、人工知能にインプットされたマニュアルかな」 「いいえ、これは私の感情です。大切な主人を疎んじる侍女が、何処にいましょうか」 そのまま部屋に置いてある椅子に近付き、私はマスターを座らせる。身体を離そうとすると、急に背中に手を回され、右肩に頭を載せてきた。 「……マスター?」 初めは何かの冗談かと思った。あまりにも唐突だったからだ。 けれど、すすり泣くような彼の声を聞いて、私は黙って彼の頭をそっと抱き締めた。こうしなければ、マスターが遠くへ行ってしまうような気がしたから。 何故、彼が泣いているかはわからない。私には心を読み取る力はないし、本物の人間ほど優れた感情は持ちえていないのだから。 わかることは、マスターが悲しんでいるという事実だけ。 悲しみを分かち合うことはできない。昔、そう言った人間がいる。 悲しみを分かち合うことはできる。それとは別に昔、そう言った人間がいる。 本当はどうかは知らない。人間以上の頭脳を持ち、仮初とはいえ感情を持つ私が言うのだから、その答えは高等数学の解を求めるよりも難しいことなのだろう。 ただ、そのどちらが正解にせよ、機械である私はきっと、人間よりも悲しみを分かち合うことができない。それがとてももどかしく、何もできない自分に無力感を与えるのだ。 もしも、私が人間で。 もしも、悲しみを分かち合うことができるのなら。 彼の抱く悲しみを、彼の流す涙を、少しでも和らげてあげることができるのだろうか? そして、共に涙を流すことができるのだろうか? それができるのなら、人間とはなんて素晴らしい生物なのだろう。 マスターと以前見た映画に出てきた、人間になるのを夢見るアンドロイドの気持ちが今なら理解できる気がした。 文字数超過続き↓ http://www7.ocn.ne.jp/~kurona/n5.html
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【つぶやき】![]()
みかげ(665)からのメッセージ:
以下のキャラクターにメッセージを送りました。
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のんびり休憩しました! HPが 128 回復! SPが 11 回復!
野菜餡入り焼き饅頭 を食べました。
【第10回更新からの闘技大会参加メンバー】 闘 技 大 会 に参加中です!
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通常戦開始!
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![]() ![]() ![]() ![]() マリアの防御LV0 マリアのDFが上昇! マリアのMDFが上昇! マリアの回避LV0 マリアのEVAが上昇! マリアのMEVAが上昇! レイシの攻撃LV0 レイシのATが上昇! レイシのMATが上昇! レイシの加速LV0 レイシのSPDが上昇! |
非接触フェイズ
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行動者なし! |
戦闘フェイズ TURN 1
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マリアの攻撃! 甲殻蚯蚓Bに179のダメージ! レイシの攻撃! ![]() フラッグ!! 甲殻蚯蚓Bに95のダメージ! 甲殻蚯蚓Aに94のダメージ! 鞭攻撃により甲殻蚯蚓Aに 麻痺 を追加! 甲殻蚯蚓Bの攻撃! レイシは攻撃を回避! 甲殻蚯蚓Aは麻痺している! 甲殻蚯蚓Aの攻撃! レイシは攻撃を回避! (甲殻蚯蚓Aの麻痺の効果が消失) |
戦闘フェイズ TURN 2
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マリアは甲殻蚯蚓Aを魅了した! ![]() マリアの攻撃! 甲殻蚯蚓Bは攻撃を回避! レイシの攻撃! フラッグ!! 甲殻蚯蚓Aに97のダメージ! 甲殻蚯蚓Bに97のダメージ! 甲殻蚯蚓Bの攻撃! ![]() リグルウィップ!!2 レイシは攻撃を回避! レイシに89のダメージ! マリアは攻撃を回避! ![]() 甲殻蚯蚓Aは魅了に耐えている! 甲殻蚯蚓Aの攻撃! ![]() ワイルドスピン!!1 レイシは攻撃を回避! マリアは攻撃を回避! ![]() (甲殻蚯蚓Aの魅了の効果が消失) |
戦闘フェイズ TURN 3
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マリアは甲殻蚯蚓Bを魅了した! ![]() マリアの攻撃! 甲殻蚯蚓Aに192のダメージ! マリアの追加行動! 甲殻蚯蚓Bに186のダメージ! レイシの攻撃! 必殺技が発動! ![]() プライアントマリー!! 甲殻蚯蚓Aに413のダメージ! 甲殻蚯蚓Aは猛毒に抵抗! 甲殻蚯蚓Aに衰弱を追加! レイシの追加行動! 甲殻蚯蚓Aに151のダメージ! ![]() 甲殻蚯蚓Bは魅了に耐えている! 甲殻蚯蚓Bの攻撃! レイシは攻撃を回避! 甲殻蚯蚓Bの追加行動! ![]() ワイルドスピン!!1 レイシは攻撃を回避! マリアに91のダメージ! マリアは混乱に抵抗! (甲殻蚯蚓Bの魅了の効果が消失) 甲殻蚯蚓Aは衰弱している! 甲殻蚯蚓Aの攻撃! マリアは攻撃を回避! 甲殻蚯蚓Aの追加行動! クリティカル! マリアに111のダメージ! (甲殻蚯蚓Aの衰弱の効果が消失) ![]() 甲殻蚯蚓Aが倒れた! ![]() |
戦闘フェイズ TURN 4
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マリアの攻撃! 甲殻蚯蚓Bに180のダメージ! レイシの攻撃! 甲殻蚯蚓Bに145のダメージ! ![]() 甲殻蚯蚓Bの攻撃! マリアに115のダメージ! ![]() 甲殻蚯蚓Bが倒れた! |
![]() ![]() 戦闘に勝利した! PSを 70 獲得! 能力CPを 1 獲得! 戦闘CPを 1 獲得! 生産CPを 1 獲得! マリア(647)は おにく50 を入手! レイシ(1347)は おにく50 を入手! エリア内を探索・・・ マリア(647)は 丸石 を見つけました! レイシ(1347)は 巻貝 を見つけました! レイシ(1347)の プライアントマリー の最大が1増加! レイシ(1347)の 鞭 の熟練LVが増加!( 7 → 9 ) |
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訓練により 敏捷 が 16 上昇しました!(能力CP - 12 ) 訓練により 器用 が 11 上昇しました!(能力CP - 7 ) 訓練により 剣 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 9 ) 訓練により 格闘 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 6 ) 訓練により 武器 のLVが 1 上昇しました!(生産CP - 9 )
レイシ(1347)に、 おにく50 を料理してもらい、 炙り肉入りサラダサンド を受け取りました。
E-17 に移動しました!
【合言葉&場所チェック】
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![]() | 声が聞こえる・・・ |
くらりす(1157)の声が届いた:![]()
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![]() | Next Battle |
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B1F G-16 / 魔法陣
通常戦が発生!
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![]() | Data (第6回 第8回) |
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ENo.647 マリア・シュアード |
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ENo.1347 水瀬 禮嗣 ![]() ![]() |
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[PL] 裏川狐 |
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