レナーテ(385)からのメッセージ:
マリア「思いつくまま話しただけですけど、参考になったのならば何よりでした>トヨさん」
マリア「フラッシュ撮影は展示品を日光に晒すようなものですからね……。 素早く撮られたら防ぎようがないですし、警備員さんも大変です」
マリア「さて、今回もちょっと時間と心の余裕がありませんので……。 児童福祉についての、短い話でも一つ」
マリア「厚労省所管である保育園と文科省所管である幼稚園の違いについてはよく知られています。 保育年齢、保育時間、保育料、保育内容、入所要件等々……。 ただ、幼稚園が保育時間を保育園なみに拡大したり、保育園が幼稚園なみの教育をしたりするケースも増えてきましたので以前ほど差はなくなっています」
マリア「しかし、この厚労省と文科省の二本立て体制は就学前児童についてだけではありません。 小学生を対象とした、『放課後児童クラブ』と『放課後子ども教室』と言うものがありまして。 名前だけ聞くと非常にわかりにくいですよね!前者が厚労省所管、後者が文科省所管です。 放課後児童クラブは学童保育所と呼ばれる事も多いですね」
マリア「どちらも小学生に安全・安心な居場所を与えるためのものと言う事は共通していますが……。 中身は保育園と幼稚園以上に違います。と言うか、全く別物です」
マリア「放課後児童クラブは、言わば保育園の延長のようなもの。 国の定めた基準では、開設日数250日以上、閉所時間18時以降とされています。 対象は原則として保育に欠ける小学校1〜3年の児童と言う事にはなっていますが、必要があれば4年生以上の児童を受け入れても構いません。最近は学年要件は緩和傾向にあるみたいですね」
マリア「一方、放課後子ども教室は……性質的には子ども会に近いでしょうか? 地元の人達の協力を得て、一緒に文化活動とか運動とか地域との交流とか勉強とかをします。 自由参加で学年の制限はありません。開催日数の基準もなく、年300日開催する所もあれば月1回程度の所も。 日数と時間にもよりますが、保育的な側面はあまりないですね」
マリア「このように大きな違いがあり、また大抵の自治体では担当課も別なのですが……。 名前と設置目的が似ているため、混同する人が多いのですよね。 文科省としては放課後子ども教室をどんどん増やしていきたいようですけど、名前については考え直して欲しいものです。市の職員でもよく間違えますし」
マリア「皆さんも、ご利用の際にはよくお確かめを。 ……何だかただの事業の紹介になってしまいましたね。それではまた次回」
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