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探索60日目 基本行動の宣言を確認しました。 「取引行動」の宣言を確認しました。 「生産行動」の宣言を確認しました。 「遺跡外行動」の宣言を確認しました。 「対集団メッセ」の宣言を確認しました。 |
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==== 笑い声が聞こえた。 遠くから。でも、すぐ近くで、はっきりと。 大声で、明け透けで。 しかも全然気取りがなくて、その声を聞いているだけでなんだか妙に気持ちが軽くなる。 「楽しいなあ!むしくんといると」 目の前で、そう言ってイリスが大笑いしていた。 腹を抱えて、口をいっぱいに開けて、涙さえ浮かべて。 正直、色気もへったくれもない。 ──明らかに笑い過ぎだろ。 なんで、そんなに笑ってるんだよ。 イリスは目尻を拭いながら、必死で息を整える。 そして口をもごもごさせながら、オレを見て、何か言おうとして、今度は派手に吹き出した。 ──おい…ケンカ売ってんのか。 「ごめん。でもむしくん、全然わかってないみたいだから」 思ったことが顔に出たのか、イリスは慌てて口元を抑えた。 ──意味がわかんねえって、サッパリ思いつかねえよ。 延々と人の顔見てゲラゲラ笑いやがって。何がそんなに楽しいんだかなあ。 イリスは小首を傾げてから、オレを見上げてまた笑った。 「自分だと、気付かないってことなんだろうね」 そう言われた時は、結局、ピンとこなかった。 でも、後になってやっとその意味に気付けたような気がする。 とても口には出せないけど、またイリスに会いたいと思った。 前は話せなかった事や聞いて欲しいことが、今ならすんなり言葉に出来るかもしれない。 『ファイレス。俺、強くなるよ』 ──またかよ…いつもいつも、何言ってんだおめえは。 『今までいろんな人にお世話んなってきたからさ。 ちゃんと恩返し出来るように、立派にいっぱしの男になって帰りたいんだ』 ──…ったく、相変わらずだな。どうしてそんな事を考えられるんだ。 本当に何を言い出すんだかわからねえ奴だよ。 第一おめえ、帰るもなにもそんな事自体もう無─── 『まあ別に強いとか弱いとか、そんなこと、本当はどうだっていいのかなあ』 ──は?さっき、強くなるって言ってたのは何だったんだよ。 いきなり否定してどうすんだって。 『なんていうかさ…気持ちの問題なんだよ。絶対負けねえ!って、心が大事なんだ』 …おい、それって単に気合いとか、気分の問題ってだけじゃねえのか? それで強くなるとか、そういうもんなのか? オレが首を傾げると、あいつは妙に自信満々な様子で、そうだよ、って言って笑ってた。 そういうもんなんだろうか。 だからあいつはあんなに、心が強かったんだろうか。 結局、オレにはわからなかった。 オレは───いつも、そうだった。 言葉にできない人の気持ちを、相手の感情をわかってやることができないまま。 まるで自分の考えを見透かしたみたいに、オレに接してくれる連中が不思議で仕方なかった。 最初は、無理もないって諦めてた。オレは結局機械で、あいつらとは違うんだから。 でも、そうか。そうだったんだ。 一緒だったんだな、オレも。 ==== 「むし殿!!」 名前を呼ばれた瞬間、手を固く掴まれる。 その感触と同時に、一気に感覚が戻って来た。 「小町」仰向けになった視界の向こうに、オレを心配そうに覗き込む緑の目。その後ろには、同じように見下ろしているオッサンの顔があった。 この島の、抜けるように高い空の上からさんさんと降り注いでいる陽射しに思わず目を細めてつつ、オレは二人の仲間の顔を交互に見上げる。 「…やっぱりオレは、機械だったんだ。 故郷が滅んじまうのを何もしねえでただ見ていたのはオレで…それは、変わらねえ」 何か言いかけた小町を遮って、オレは二人の顔をもう一度見てから、息を吸い込んだ。 「でもオレ…やっぱ、人なんだ」 オッサンの片方だけの眼差しが、一瞬深い色を帯びてオレを見たのが分かった。 「はい」自分には長く感じた少しの沈黙の後、小町が身を乗り出してはっきりと頷いた。 「むし殿は、ちゃんと、りっぱな人でありますよ」 「そっか」思わず腕を上げて、陽射しを避けるように目元を隠しながら頷く。 「長いこと…ずっと誰かに、そう言ってもらえるのを待ってたんだ」 「泣くなや」からかうようにオッサンが口を曲げたのが分かったけど、目は真剣だった。 「最初からワシはそう言うとったやろ」 「だな」小町に肩を支えられながら身を起こす。「やっぱり、オッサンにはかなわねえや」 「お倒れになっている間に…いろいろと、あったようでありますね」 小町の言葉にオレは頷いてから、二人を見回す。「ああ、全部話すよ」 思った通り、オレ達は先の二人組との再戦の中で一歩及ばず、再び敗走したらしい。 ただ違ったのは、普段は倒れた時点でその場から消えているはずのオレは、気絶したままずっとその場に残り続けていた。 そこで二人はは傷だらけのオレを担ぎ上げて、以前逗留した三階層の砂地へと引き返したそうだ。 そこでオレ達は改めて火を起こし、体勢を立て直すために休息を取ることにした。 ここは以前も使った例の飛び地で、岸辺の先には以前二人が作った簡素な盛り土の塚が見えた。 それを遠目に眺めながら、3人でオッサンが作った即席の粥を食べる。 身体の調子はほとんど元に戻っていることを実感しながら、食事を終えた後改めてオレは二人に切り出した。 「今、それこそついさっきまでオレは、『あいつ』に会ってたよ。 あいつと話して…大事な事を、教わって来たんだ」 二人の顔から目を逸らさず、オレははっきりと言った。「あいつは…オレなんだって」 「もう一人のオノレっちゅう奴か」オッサンがそう言ってオレの目を見た。「…会えたんやな」 オレは頷く。「最初にそいつに会った時の事も、はっきり覚えてる」 最初は、何を言ってるのか中々わからなかった。 そいつの声はあんまりにか細くて風変わりで、そのために色んな手間が必要だった。 そいつの言葉が理解出来るように、そいつと同じ耳を作って。 声を掛けて話しかけるために、そいつと同じ喉を。そいつの所に行く為の足を。 そいつの気持ちを分かってやる胸を。手を差し伸べる為の腕を作った。 そうして出会ったあいつは、機械だったほうのオレが初めて出会った『人間』だった。 「みんなが迎えに来るのを待ってるって、川の岸辺から故郷を見ながらずっと一人で頑張ってた。 それを聞いて、オレ…機械の側のオレには、一つだけ解ったことがあったんだよ」 言葉を切って、岸辺の先の塚へと目線を向ける。「あいつは幸せだったんだ…」 二人は黙って、オレの目線を追うのが分かった。 「目一杯生きて。生きようと頑張って、幸せなことばかりを記憶に残しててさ。 それこそオレが憧れるくらい…心の底からうらやましいって思う位に──大好きだった」 身近に感じる誰かの生きる姿を。 幸せに生きている。生きていたという事実が、ただ嬉しかった。 それがかつての自分だったのだとしたら、どれだけ救われる思いがするだろう。 「あいつは、もう自分は過去のものなんだって知ってた。 オレがいるから『過去』になれたんだって…そう言って、最後に、ありがとうって言ったよ」 二人にぎこちなく笑ってから、自分の手を見た。 「何も出来なかったのにな。見てる事しかできなかったのに…それでも、 オレが覚えていてくれたことに感謝して、何もかもを託してくれたんだ」 指先に絡み付くように走る青黒い筋。 機械の力で動く証を持ったこの手は、同時に血も通った暖かい、生きている手だった。 前に進むために、誰かのために使う事ができるかけがえのない手だった。 その拳を握りしめて、オレは顔を上げた。 「小町。おめえは自分の故郷を救うって言ったよな」 「はい」 「あの二人組のいる岸辺の先に、座標が…オレが探してた『飛び石』がある。 でも、それ以外にも何か、この島…『世界』を支えるモンみたいなものも感じ取れるんだ」 だから最初は検知できなかった。そう心の中で続けてから、小町の肩に触れる。 「支える…でありますか」 「それが小町が探してるもんかは分からねえけど、手がかりにはなると思う。 この島が一度終わってもまた蘇ってる理由が、そこで掴めるかもしれねえ」 神妙な顔で頷いた小町から手を離し、オッサンの方へ顔を向けた。 「オッサン。オレにはもう、故郷を助けてやることはできねえかもしれねえけど… でも、もしそうだったら。せめて、ちゃんと弔ってやらなきゃって思うんだ」 「…」オッサンは無言で、オレを見下ろしていた。 「そうしねえと、みんな川を渡れねえ。 誰にも知られずに…見送る人もいないまんま終わっちまった奴らの『未練』を… オレは全部見ていたんだし、ちゃんと覚えてるんだって。 そう言って…そいつらが安心して川を渡れるように、送ってやりてえんだよ」 「…オノレは、そう決めたんやな」静かに、オッサンは口を開く。 「人の未練を弔う言うても、簡単なことやない。 送るもんの全てを受け入れて胸に抱え込む覚悟やないと、供養にはならんのや」 「わかってる」 「なら、何も言うことはあらへん。 戻った先に何が待っとったとしても、それで何もかも終わりやない。 …ワシはオノレが、それで終わるような教え方はしとらんからな」 そう言ってオッサンはオレの肩に大きな拳を伸せて、いつものように笑った。 その瞬間、何故か胸が暖かくなるのを感じてはっとしてオッサンの顔を覗き込む。 勘違いかもしれない。でも、なぜか今、何かを認めてもらったような気がしたんだ。 これまでのこの島の旅、過ごした時間の何もかもが急に誇らしくなって、オレは思わず背筋を伸ばしていた。 「正直、怖くねえって言えば嘘になるのは変わらねえ。…でも。オレ、やるよ。 今度こそ負けねえ。絶対に!」 そう言って笑って、オレは空を見上げる。 晴れ渡った冬空の青のその向こう、遠い場所へと続く懐かしい道を思って、心の中で呼びかけた。 ───待たせたな。今から、行くぜ。 ![]() ==59==
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![]() | Message |
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【パーティメッセージ】![]() しゃあない所なんやろけど、トシには勝てへんのかな。 もうジジイやで、ジジイ。いやホンマ、正味な所。」 ![]() もう若いヤツほど伸びへんし、衰えもするやろ。 ちゅう事で、ちっとワシは休んでるで。年長特権や。」 ![]() ゆっくり風呂入って、たっぷり食って、ぐっすり寝る。 何を治すにも、それが一番や。」
イリス(228)からのメッセージ:
夢幻(1025)からのメッセージ:
オウル(1441)からのメッセージ:
みかん(1632)からのメッセージ:
以下のキャラクターにメッセージを送りました。
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![]() | 長編日記倶楽部 |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
![]() | 偽島超人タッグトーナメント(肉) |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
![]() | 17TATPKW集積層 |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
![]() | なびけ!布のなにか |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
![]() | 高速戦闘コミュ「Speed Eater」 |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
![]() | 自キャラが絶対言わない事を言わせるコミュ |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
![]() | NANDEMO許可! |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
![]() | レンタル宣言 |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
![]() | 実戦心理学研究所 |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
![]() | 絵を描くのがだいすき |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
![]() | 偽島マッチメーカー |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
![]() | Main |
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アレフ(869)からの生産行動を許可しました。 アルト(414)からの生産行動を許可しました。
クイックビート に技回数を 3 振り分けました!
鰤の照り焼き を食べました。
【第60回更新からの闘技大会参加メンバー】 このチームで 闘 技 大 会 に参加しました!
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訓練により 器用 が 17 上昇しました!(能力CP - 21 ) 訓練により 器用 が 18 上昇しました!(能力CP - 22 ) 訓練により 器用 が 18 上昇しました!(能力CP - 24 ) 訓練により 龍翔鳳舞 のLVが 1 上昇しました!(上位CP - 7 ) 訓練により 龍翔鳳舞 のLVが 1 上昇しました!(上位CP - 8 ) 訓練により 龍翔鳳舞 のLVが 1 上昇しました!(上位CP - 9 ) 訓練により 龍翔鳳舞 のLVが 1 上昇しました!(上位CP - 10 ) 訓練により 龍翔鳳舞 のLVが 1 上昇しました!(上位CP - 11 )
技 ドラゴンダイブ を修得しました!
アレフ(869)に 400 PS 渡しました。
リコ&櫻香(620)に 腐った丸太 を渡しました。
フローラ(1789)から オブツーサ を受け取りました。
フローラ(1789)から 消費期限が58日目の牛乳 を受け取りました。
普通の保存食 を買いました。(- 150 PS)
アルト(414)に、 金剛石 から 五宝輪 という 装飾 を作製してもらいました。(- 753 PS)
アレフ(869)に、 金剛石 から DUALSPIN という 魔石 を作製してもらいました。(- 320 PS)
ふわさくら(282)に、 普通の保存食 を料理してもらい、 葱と白子盛り玉子ごはん を受け取りました。 B3F C-10 魔法陣〔機械音〕 に移動しました!
C-11 に移動しました!
【合言葉&場所チェック】
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![]() | 声が聞こえる・・・ |
風森るしあ(370)の声が届いた:![]()
むし(389)の声が届いた:
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「・・・クククッ!!今度は楽しませてくれますかなッ!?」 (この戦闘に勝利できなかった場合、戦闘終了時にC-14に強制移動)
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![]() | Next Battle |
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B3F C-15 / 床
イベント戦が発生!
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![]() | Data (第59回 第61回) |
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ENo.389 S-C64=”ED/Pharos” |
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ENo.84 小町 ![]() ![]() ![]() ENo.282 不破桜 力王 |
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[PL] あな |
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