レナーテ(385)からのメッセージ:
マリア「では、独断と偏見による美術館・博物館紹介の続きですよ。 まず最初にご紹介するのが南青山の根津美術館。 最寄り駅が銀座線の表参道なので、上野や三井記念美術館と組み合わせると効率よく回れますね。 ちなみに一昨年大規模改装しまして、建物の中も外もかなり綺麗です」
マリア「収蔵品は東洋の美術品全般。 ここもかよ!と思われそうですが、私は主にそのような場所ばかり回っているので……。 改装後は新創記念特別展として、それぞれ全く方向性の違う展覧会を八回にわたり開催していました。 それだけ収蔵品の種類が豊富だと言う事ですね。 ただ、興味のある分野の展示を見逃してしまうと次に同じような展覧会が開催されるのは相当先……と言う事になる可能性も高いので注意してください」
マリア「美術館の奥にある美しい日本庭園も有名ですね。 結構な広さがありますが、変化に富んでいるので飽きる事はないと思います。 茶室も四つあるんですよ。利用者以外中を見ることは出来ないのが残念ですが……。 もっとも、ここに限らず大抵の茶室はそうですけどね」
マリア「さて、そんな根津美術館と同じ港区、白金台にあるのが畠山記念館。 住宅街の中にある静かな美術館で、展覧会は茶道に関するものが殆ど。 記念館自体が小規模な日本庭園に囲まれており、落ち着いた雰囲気に包まれています。 施設は小規模で展示室も一つしかないですが、メジャーな茶道具ばかりでなくちょっとマイナーな感じのものも展示している事が多くて、見ていてとても楽しいです」
マリア「ただ、唯一最大の欠点としてとにかく場所がわかりづらいんですよね……。 最寄り駅の浅草線の高輪台からでも迷う人は迷うのに、うっかり二番目に近い筈の三田線の白金台から歩こうものなら間違いなく酷い目にあいます。 時間に余裕があるなら、開き直って路地探索をするのも面白いですけど」
マリア「港区には他に目黒駅近くの庭園美術館や野木坂駅と直結している国立新美術館もあります。 どちらも一回しか行った事がないですけどね。 庭園美術館は……庭園と建物(旧朝香宮邸)は素晴らしかったですよ! え、展覧会?その時、たまたま抽象絵画展にぶつかりましてね……さっぱり理解できませんでした」
マリア「国立新美術館は――私はハプスブルク展を見に行ったのですが、普段は近現代美術の展示がメインのようなので、そう言ったジャンルが好きな人は行ってみるのも良いのではないでしょうか。 建物は新しいので綺麗です。もっとも、デザインと内部構造はどうにも好きになれませんでしたが」
マリア「後は……西洋美術に興味があるならブリヂストン美術館もお勧めですね。 東京駅の八重洲中央口からまっすぐ進んで右手にあります。 収蔵品の種類は西洋美術だけではなく、古代美術や日本の近代絵画なども。 ピカソの『腕を組んですわるサルタンバンク』は、それを見る為だけに訪れる人も居るそうです」
マリア「……こんなところでしょうか。 東京駅の工事が始まる前は東京ステーションギャラリーなんてものもあったんですけどね。 では、今回はここまで。次回の内容は……未定です」
トヨ(145)からのメッセージ:
トヨ「縁あって、上野にゃよう足を運ぶんじゃけど、ええ参考になった」
トヨ「博物館の豆知識――というよりは常識じゃけど、写真撮影は許可されとるもんとされとらんもんがあるけぇ、注意じゃな」
シラガ「フラッシュは焚かん方がええな。強烈な光は展示品の劣化の原因になる」
トヨ「あと、メモを取る場合はボールペン・シャープペンは原則禁止。鉛筆でのメモがええな。万が一落とした場合、ショーケースに傷がつくけぇ」
シラガ「日本じゃ控えめに注意されることじゃけど、海外では強く注意される場合もある。カメラのフラッシュに関しては、警備員が各展示室に約2名ばかし立っとって、怒られることもあるな。閲覧の際はルールとマナーをきちんと守ろうな」
トヨ「シラガさん、海外行ったことあるん?」
シラガ「無ぇ。わいは日本純正じゃけぇ!!」
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