レナーテ「前回、前々回は少々長すぎたな。
今日は赤、黒に次いで件数の多い色水である『白水』について簡単に話して終わりにしよう。
このままでは残り数十日が全て水道の話で終わってしまう」

レナーテ「白水は水道水に空気や炭酸が溶け込み、その結果、微細な気泡が発生し白く濁って見える現象だ。
牛乳パックをゆすいだ水と見間違うほど白く濁る事もあるが、容器に入れて暫く待てば透明になる。
発生件数はそれなりだが、着色の程度はそれほどでもない場合が多く、苦情は少ない。
当然ながら体に悪影響も無いため、赤水や黒水ほど問題になる事はない」

レナーテ「ただ、害がないとは言えやはり見た目は悪い。
また、水道管の中には常に圧がかかっているため、放置してもなかなか空気は抜けん。
あまりにも程度が酷ければ、消火栓や排水弁から水を捨てて解消を待つ事となる。
当然ながら、発生しないに越した事はない」

レナーテ「白水は、主に空の水道管に勢いよく水を張った時に発生する。
勿論、ゆっくり水を張ればいいのだが、口径の大きい管を断水修理した時などはつい焦ってしまうものだ」

レナーテ「なお、私は見た事がないが、静置しても解消しない白水もあるらしい。
亜鉛めっき鋼管の亜鉛が溶け出した場合などに発生するそうだ」

レナーテ「結局長くなってしまったな。まあ良しとしよう」

璃珀(113)からのメッセージ：
璃珀「……び、微分の話はそこまでに、してもらいましょうか……（目逸らし」

ミィ(222)からのメッセージ：
ミィ「専門分野みたいなものはないですが、聴講生として末席に加わらせて頂きますねぃ。夜露死苦。」

イニャス(2020)からのメッセージ：
イニャス「キクさんの通り、微積は役に立ってますね。物理を扱うものにとって必須の道具です。といっても数学が苦手な上、実際にどうとは、私も上手い説明はなかなかできませんが、良い話題があれば持ってきます。」

イニャス「＞mg/kg　次元がないではないか何の単位だと一瞬思いましたが、濃度を表しているんですよね。
1[mg/kg]は1kg当たり1[mg]の意味で
1[mg/kg]=1[ppm]
1[ppm]=0.000001=0.0001%ですよね。」