マリア「私が東京に行く場合、初日は大抵次のようなコースで回ります。
上野→（銀座線）→三越前→（銀座線）→銀座
さて、これらの場所にはどのような施設があるのかと言いますと……」

マリア「まず上野。説明の必要もあまりないでしょうが……。
公園口を出て右前方のエリアに、国立博物館、科学博物館、西洋美術館、都美術館があります。
ちなみに公園内には『上野の森美術館』もあるのですが、私は行った事がないのでよく知りません。
書道展とか押花展とかやってるみたいですけどね」

マリア「では、順番に紹介していきます。
国立博物館は東洋の美術品・工芸品等を土偶から近代絵画まで展示している巨大施設。
特別展の混雑も有名ですね！行くなら平日に行きましょう。
あと、特別展だけ見て帰る人も多いですがそれはあまりに勿体無い。
平常展も刀剣、書画、茶道、仏像など様々な分野の一級品ばかりを展示しているので、せめて興味のあるものだけでも見ておいた方が良いと思います。
たとえば刀なら『三日月宗近』とか『大包平』とかおすすめですね」

マリア「科学博物館は……まあ、名前の通りです。
大哺乳類展とかゲームの歴史とかナスカの地上絵展とか開催していて子供にも大人にも大人気。
大人気すぎて小中学生の団体と出くわして館内渋滞発生、と言う事も多いので注意してください。
西洋美術館も名前の通り。
西洋美術は専門外の私ですが、ルーヴル美術館絵画展やローマ帝国の遺産展等は楽しめました」

マリア「都美術館はトルコ宮廷の遺産とか四川文明とか冷泉家の文書とか大英博物館所蔵品とか割と節操無く色々な企画展を開催する面白い施設でした。
何故過去形かって？現在リニューアル中で休館しているからです。
再開は来年くらいになるそうですよ。待ち遠しいですね」

マリア「次、上野から移動して三越前。
この駅から直接繋がっている三井本館の七階に、三井記念美術館があります。
国宝の志野茶碗『卯花墻』や藤原定家『熊野御幸記』などを所有しており、三井家と表千家の繋がりが深かった事もあって茶道具に関しては特に充実しています。
茶道に興味がない人でも、円山応挙の『雪松図屏風』は必見ですよ！」

マリア「最後に、銀座。正確には、銀座駅から地下道を通って有楽町駅まで歩くんですけどね。
有楽町まで歩いて帝劇方面出口から地上に出ますと、近くに出光美術館の入口があります。
近くと言うか帝劇ビルの九階なんですが、帝国劇場とは入口が別になっています」

マリア「出光美術館の収蔵品は東洋美術が中心で、種類は書や絵画、やきもの等多岐にわたります。
仙\xFA高ﾌ禅画のコレクションが有名ですね。それのみで展覧会を開く事もあるほどです。
加えて、皇居を一望できる展望室が素晴らしい。
緑茶、ほうじ茶、烏龍茶を自由に飲む事ができるので、一休みする為だけに入館する人も居ます」

マリア「あと、出光美術館の近くに最近『三井一号館美術館』ができました。
まだ行った事は無いですけど……。今後の展覧会次第ですね。
と、中身の無い話なのに随分と長くなってしまいました。続きはまた次回」