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探索59日目 基本行動の宣言を確認しました。 「取引行動」の宣言を確認しました。 「生産行動」の宣言を確認しました。 「遺跡外行動」の宣言を確認しました。 「対集団メッセ」の宣言を確認しました。 「闘技大会」の宣言を確認しました。 「キャラクター」の宣言を確認しました。 「物質転送」の宣言を確認しました。 「薬品付加」の宣言を確認しました。 「効果消去」の宣言を確認しました。 「武器強化」の宣言を確認しました。 |
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金色の少女がそこに辿り着いた時、リリは呆けたように箱を両手で包んだまま立ちすくんでいた。 細い路地が交わった十字路。そこに落ちた影はまるで磔にされたようにじっと動かない。足下に転がり落ちたスポットライトに見える機械は光を放つこともなく、終幕という言葉を過ぎらせた。 周りには誰もいない。リリ一人だ。彼女に敵対する者の姿もなく、タカシの気配もなかった。 肩で息をするMMはひとまずリリが無事であることを確認して息を吐いた。静かに深く息を吸い、吐く。そうしてから佇む少女に向けて足を踏み出した。 「リリ」 近づきながら声をかけたが、赤茶けた少女の反応は無い。 ――違和感。 手が触れられる距離まで来て正面に回り込み、もう一度声をかけようとして……聡い少女は見てとった。 (失って……いえ、磨り減っている?) リリの瞳には生気が無かった。人が本来持つべき魂の光とも言えるものがそこには見つからなかったのだ。MMがそう感じたのはただの直感とイメージだが、リリの変貌には誰もが同じような印象を抱くだろう。 目の前に来た女にも反応を寄越すことなく、少女は箱を眺めていた。 「……リリ」 もう一度声をかける。 錆び付いた人形のような不自然な動作で少女の視線が上がった。応答は無い。 それだけで何かを了解したかのように、金色の少女はゆっくりとリリの頬に触れる。 「…………」 リリは自らの肌に触れられても、不思議がることもなく抵抗することもない。ただその空虚になった瞳で金色を見つめるだけ。 「――私は貴女を可哀想だなんて思ったりしないけれど」 頬を撫でる。 汚れた肌が手に擦れた。 「それでも、でもね」 荒れた髪に指を通して、MMは目の前のその小さな頭を柔らかく抱き締める。 「今の貴女を見ているのは、苦しい……」 リリはされるがままに、包み込んでくる女の体温を感じた。言葉にも感覚にも反応を返すことはないが、ただしっかりとそれだけは感じていた。 この女は誰だったろう。何故そんなことを言うのだろう。縁があったから。縁が。ああ、以前に行程を共にした別れ際に彼女は言ったのだ。友達になれたらいいと。そう言ったのだ。 そうした想いと記憶は全て浮き上がらない。浮き上がる為の出口は壊れてしまったから。 リリはその心の全てを奪われ、傷つけられ、かろうじて戻ってきたそれは哀しい程に壊れてしまっていた。この島でやっと得ることの出来た友達というものすら、どんな意味だったか覚えてはいない。 (…………) 磔られた影は二人分となってまたじっと動かなくなる。音もなく通り過ぎていく風も二人の隙間は通り抜けることが無かった。 遅く流れる時は静かで、全ての鼓動が聞こえるようだ。 ――……カチッ……チッ……カチッ……―― 「……リリ、この箱は?」 二人の間に抱えられた小さな箱が一つ。微かな音がその中から聞こえてきたように思った。 抱えていた頭を離して聞いてみても、虚ろな瞳はただ箱を眺めるのみである。開くことさえ忘れてしまったかのように。 「開けてみてもいいかしら」 聞くと、はい、と答えた。 機械的な返答に、それでも言葉が出ないわけではないのだと救われたようにも思い、それでいてやはり苦しくなった。 赤茶けた肌の手に抱えられた箱に、白く細い指先が伸びる。 堅い感触に触れた瞬間、MMの指先が止まった。 何だろう、何かを思い出しそうな。郷愁のような引っかかりを伴った感覚が胸を過ぎって、ふと『そんな』気がしたのだ。 「ねえ……これ、東藤タカシから?」 また、はい、と答えが返ってくる。 MMもまた、そう、とだけ言った。 きっとあの人はリリとも約束をしたのだろう。そんな気がした。自分に出来ることを探して、気に掛けてしまう人なんだ。やさしくて生き辛い人。 でも、これを渡してそしてすぐ去ったのだろうか。どこに……? 考えつつリリに見せるようにして小さな箱を開く。 入っていたのは懐中時計。 僅かな鼓動のような音を鳴らす、何のこともない時計だった。 「…………」 「時計?何でかしら……リリ、貴女は彼とどんな約束をしたの?」 少女は口を開かない。答えるべき言葉を持っていないように、大事だった約束を忘れてしまったように。 彼女が東藤タカシとした契約は、代金の代わりに『心』を持ってくること。 リリが何よりも欲した心、感情、それに彼は当てがあると言った。そうして持ってきたのがあの箱だった。 「特に魔法や呪いの類がかかってるようには思えないけれど……普通の懐中時計ね」 時計についた鎖を指先でちゃり、と鳴らしてMMが言う。実際にそれは全く変哲もないただの時計で、東藤タカシが約束したようなものだとは感じられなかった。 箱の方も同様であることを確認してから、箱をリリの腰についたポーチに入れる。 そうして時計は鎖をリリの腕へと巻き付ける。 「……これを渡す為にわざわざ、自分が危ないって分かってるのに……本当に、仕方のない人」 鳥達はまだタカシの居場所を報せてこない。何かあったことは分かっているのに何もできない自分をMMは歯噛みする。 けれど、場所が分かったからといって自分はそこに行くのだろうか。タカシは助けてほしいと思っているのだろうか。大したことのできない自分が、あれ程MMに来ないようにと諭した彼を護りに行くことが正しいのだろうか。 その結論はまだ金色をした髪の中に浮かんでこなかった。 MMがその整った顔を曇らせて目を伏せている時。 リリに一つの変化があった。 少女の心はどんなに削れ荒らされたとしても、感覚はあった。それに反応することが無くとも、意識はあった。 それらリリの全身が……懐中時計に寄り添った精霊の存在を感じ取る。 見えているのではない、ただそこに『在る』と感じ取る。空間に対する違和感のような感覚があったのだ。 常人に知り得ぬことにその精霊と呼ばれる何かは、決して懐中時計の精などではない。リリが言うには『彼ら』は自らの好む素材や物体に寄っていく癖がある。今ここにある精霊も、そうして何処かからこの時計へと寄り添ったのだ。 では、そこに行き着く前は彼はどうしていたのか。 一人の男が持ってきた箱に入りこんだ彼は。 ――その男、東藤タカシと共にあったのだ。 蓋を開けられた精霊はリリの手首へとぶら下げられた時計にまとわりつく。時計から鎖へと、腕へと空間を這うように泳ぎ、新しい好物を見つけたようにすっと移動した。 腕に巻かれた女物の帯へと。 その時何が起こったのかは誰にも理解できない。 精霊が気まぐれを起こしたのか。帯に込められた想いや魂や、呪いが精霊に何某かの力を与えたのかもしれないし、本当のところはただの気のせいなのかもしれない。 それでもリリは聞いたのだ、確かに。 今まで聞いたことも無かった、存在するとも思っていなかった。 精霊の声を。 ……脳裏に浮かぶのは映像でも言語でもなく、抽象的なイメージだった。光とも匂いともつかない印象だけが、リリに直接伝えてくる。 東藤タカシが何をしてきたかを。この島に来て誰と出会い、誰を失い、怒り、笑い、それでも誰かに何かをしてやれたらと足掻き続けた姿を、精霊が見てきたままに。 人間とは違う視点が伝えるものは一切具体的ではなく、ある種何も分からないに等しかった。現実にそうだったのかという確証も無ければ容易に信じられるものでもない。 しかしそれは精霊の見てきた東藤タカシの姿で、彼の主観における真実なのだ。 リリにそれらがこれ以上ない程強烈に、まるで脳に直接電極を差し込んだかのように伝わっていた。 「……ぁ……」 強い衝撃が頭をくらませて声が漏れる。 金色の少女が心配そうに顔を覗き込んだ。 「リリ?」 (…………) ゆっくりと、揺れた頭を落ち着かせる。 言葉は無い。沈黙が流れる。 風も止んだその静寂に一つ、鳥の声が響いた。 MMがそれに何か気づいたように顔をあげる。表情は見えない。 鳥が一羽低く飛んでいる。 旋回をして、MMに向けて一声鳴いた。 MMの声は無い。 何かに、迷っている。 それを見つめるリリの瞳は虚ろで。 けれど、唇がうっすらと開いた。 「……東藤……タカシ……」 「!」 突然発された少女の声にMMが驚いて振り向くと、目の前にいた少女はおぼつかない足を動かしていた。 遅い足取りをMMも追う。 「リリ……何処へ行くの?」 やはり答えは無い。 しかしMMには分かった。 その方向は――今の鳥が示した方角だ。 MMは言葉を出せなかった。 止めるべきなのかどうか、分からなかった。 「…………」 だからただ黙して少女の横を歩くことにした。 肌を汚した少女は何も分からなかった。 するべきことも分からなかった。命令されてもいなかった。 それなのに自分が何故歩いているのかも分からなかったし、そもそもそうやって考えること自体もしていなかった。 ただ、顔が浮かんでいたのだ。 ――この島で最初に取引を持ちかけてきてくれた森の男。 ――生きる覚悟が半端だった普通の女。 ――色んな言葉を識っている世話焼きの女主人。 ――恋の話をして去っていった魔女。 ――友達と言ってくれた、飾った衣装の女の子。 ――温かい料理を作ってくれる、青い髪をした獣人の少年。 ――こだわりと矜持で生きているような、眼鏡の騎士。 髪を留めている飾りが緩んでいる。蝶の形をしたそれを無意識に撫でる。 ――薄く微笑んだ顔。細い手、黒い服。白銀の髪をした、恩人。 腕に巻かれた女物の帯、その辺りだけがやけに温かい。そっと手を添え、目を伏せる。 ――救ってくれた人。雄々しい巨狼。やさしく、厳しい目をした男。 「……キアロ」 手首に巻かれた鎖から、懐中時計の重みを感じる。 ――ずれた色の眼鏡と帽子。災難に塗れた、要領が悪い、アップルパイを作ってくれるって約束した男。 「…………」 未だ少女の瞳は光を取り戻さないけれど、それでも前を、真っ直ぐと前を向いていた。
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メッセージはありません。
以下のキャラクターにメッセージを送りました。
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![]() | 生産特化師の旗印 |
リリ(18)が話しかけた: ![]()
ミナ(240)からのメッセージ:
ダール(1943)からのメッセージ:
リーゼ(2060)からのメッセージ:
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![]() | ボーダーブレイク〜偽島戦線〜 |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
![]() | 漫画描こうぜ! |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
![]() | 町屋商店 |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
![]() | 偽島恋愛シミュレーション(仮 |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
![]() | NANDEMO許可! |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
![]() | NoAH商会(PK支援) |
クロエ(2028)からのメッセージ: ![]() 仮に死んだとして、会計に勝手に死なれると後が困るのだけれど分かっていて死んだのかしら、迷惑な男ね。」
キル(90)からのメッセージ:
イリー(1892)からのメッセージ:
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追加アイコンを 1 増やしました!
キスク(908)からの生産行動を許可しました。
摩天竜 に技回数を 4 振り分けました!
物質転送を 2 回発動するための材料を準備!
キアロ(159)に 金の枝 を渡しました。
まにとぜっくん(1674)から 線香花火 を受け取りました。
現在の体調は 絶好調♪
【第60回更新からの闘技大会参加メンバー】
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訓練により 霊矢 のLVが 1 上昇しました!(上位CP - 27 ) 訓練により 器用 が 24 上昇しました!(能力CP - 36 ) 訓練により 器用 が 25 上昇しました!(能力CP - 38 ) 訓練により 霊矢 のLVが 1 上昇しました!(上位CP - 28 ) 訓練により 効果消去 のLVが 1 上昇しました!(上位CP - 1 ) 訓練により 風霊 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 32 ) 訓練により 風霊 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 33 ) 訓練により 風霊 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 34 ) 音楽 を新たに修得しました!(戦闘CP - 10 )
技 ヒーリックス を修得しました!
エイム(450)に 4000 PS 渡しました。
なぜる(328)から 5000 PS 受け取りました。
オウミ(544)から 2500 PS 受け取りました。
ルア(813)から 2500 PS 受け取りました。
秋人(1454)から 7500 PS 受け取りました。
ラッド(1499)から 2500 PS 受け取りました。
カリス(2113)から 2500 PS 受け取りました。
ライラ(1093)に エセハルコン を渡しました。
エイム(450)から 林檎 を受け取りました。
エイム(450)から 生命石 を受け取りました。
カリス(2113)から 椎 を受け取りました。
加速装置 を買いました。(- 8000 PS)
キアロ(159)に、 線香花火 を レッドジェムオーブ に合成し、 レッドクリスタル に変化させてもらいました!
針 から 糸穿ち という 吹矢 を作製しました。(- 10 PS)
キスク(908)に、 天藍石 から 一欠片の悪意 という 魔弾 を作製してもらいました。(- 290 PS)
リキュルト(828)の所持する 黒い宝石 を消費して リバークラブ に効果消去し、効果Bの消去に成功しました。(結晶化)
カリス(2113)の所持する ミラーストーン を消費して メイガスミラー に効果付加し、 反射の舞 の付加に成功しました。
ナナ(1422)の所持する ベトリーヌ を消費して 新天地『メタファリカ』 に効果付加し、 安穏LV3 の付加に成功しました。
キアロ(159)の所持する 金の枝 を消費して 【刀剣】トゥー・フイー・エゴ・エリス を強化しました。 B3F C-24 魔法陣〔葉の上〕 に移動しました!
C-25 に移動しました! |
![]() 空に吸い込まれていくッ!? 逆らい切れないッ!! B2F G-25 に強制移動!
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【合言葉&場所チェック】
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![]() | Next Battle |
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B2F G-25 / 砂地
通常戦が発生!
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![]() | Data (第58回 第60回) |
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ENo.18 リリ |
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ENo.159 グリス・キアロ ![]() ![]() ENo.1674 富律 真似 |
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[PL] HULL |
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