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探索5日目 基本行動の宣言を確認しました。 「取引行動」の宣言を確認しました。 「生産行動」の宣言を確認しました。 「通常戦」の宣言を確認しました。 「闘技大会」の宣言を確認しました。 「装備とセリフ」の宣言を確認しました。 |
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Blade Arts/1-3 陽もまだ昇らぬ時間のこと、マリアは包まっていた毛布から身を起こした。 陽光はなかった。それはまだ明朝だから、という理由ではなくて、今いる場所が無人島にある遺跡の内部だからである。 従って周囲は思いのほか暗い。もう少し時間が経てば明るくはなってくる。そう、あと二時間も経てば。 どうやら遺跡には、外部の光を伝達し、内部を照らす機能があるらしかった。 その原理は理解不明であり、多くの魔術師や錬金術師たちには興味の的である。 マリアは髪や身体にこびり付いた砂を払い落とすと、近くで眠る相棒を起こさないように立ち上がった。 そこは一面の砂地だった。地の果てまで広がる、砂丘に似た場所である。砂は白く、粒は小さい。 もし風が吹いていたら、寝るにはとても向かない場所だ。寝袋もテントも持っていないため、もしそうだったら面倒なことになっていただろう。 砂地で眠りを取ったのは初めてではなかった。砂漠で夜を明かしたこともある。マリアは宿で眠るより、野で眠るほうが多い。 ただそうは言っても、砂地は慣れない場所である。どうにも身体の疲労感が抜け切っていなかった。 「……ふぁ」 欠伸がひとつ、喉から出る。 身体はまだ睡眠を欲していた。相棒が起きるまで、もう少し時間がある。たっぷりと一眠りすることはできた。 けれどそれをすることはできない。 マリアは袋で包んでいた愛剣を鞘から引き抜く。 細身と言うには太く、無骨というには細い獲物だ。騎士や剣使いに一般的に使用される、両刃の数打ちものである。値段も相応に安く、切れ味も鈍いが、強度だけはなかなかのものだった。 昔から彼女は長く使える剣を好む傾向があった。切れ味がよくとも、早々と折れてしまっては旅を続けるのが困難になるからだ。しょっちゅう買い換えて、財布の中身がすぐに軽くなってしまうのも問題だ。 それにそういう剣のほうが、自分に合っているとマリアは思っている。煌びやかで美しい剣は、夢見る少年少女が握っていればいい。もし仮にそれらと向かい合う日が来ようとも、自分は自分の技巧だけで渡り合うと決めていた。 たった一本しかない剣に興味はない。本当に欲しいものは、剣の道の果てにある業だ。その業を掴むには、日々努力を重ねていくしかない。 無論、学問にも剣術にも才能というものはある。これはどうしようもないことだ。習熟速度は人それぞれで、向き不向きは必ずある。 だが王道はどこにもありはしない。天才も凡人も、分野にかけては同じ道を進む。時たま道を違えようと、辿り着ける先は一緒だ。 上を見上げ、前を見据え、足元を見る。そうして凡人は一歩一歩、確かな足応えを感じながら進んでいくことが大事なのだ。 ただ前を見据えろ、などというのは天才か馬鹿の吐く言葉だ。前ばかり見ていては、足元を掬われる。掬われなかったのは、その人物が天才だったか、単に運がよかっただけかのどちらかだ。 眠る相棒を背にその場から離れる。だいたい二十メートルほどだ。砂丘をひとつ越えた先である。あまり遠くにいっては心配をかけてしまう。 複数人での旅は、一人の旅とは違う。自分勝手な行動をしていて迷惑をかけてしまってはまずい。 剣を両手で持ち、足を開いて右足を後ろへ退く。剣先は自らの後方へ向ける。切っ先は地面に垂らし、砂につきそうになる直前で止める。 脇構え、というには少々型が崩れているやもしれない。本来の脇構えは左側に獲物を構える。マリアは右に剣を持ってくるのだ。 昔から型が大幅に変形してしまわないように注意はしているが、師が今の姿を見たらあれこれと文句を言ってくるだろうな、とマリアは思った。 ただこの十数年、マリアとて悪戯に過ごしてきたわけではなかった。過去の偉人の知識を踏まえた後、自分なりに試行錯誤をしてきた。実戦で剣を振い、暇もなく鍛錬に打ち込んだ。 ここまで生き残れたのは、きっと幸運に恵まれていただけではなかろう。 ふぅ、と息を吐く。 「一」 しゃあ、という風を切る音が砂地に木霊する。 力を抜いていた身体に活力を流す。構えていた剣を虚空に走らせる。斬形は右下からの切り上げ。 振り抜いた腕を元の位置に戻し、再度同じ斬形を繰り返す。振る前に腕の角度を確かめ、足の位置を直し、ずれのできるだけないようにする。 「二」 しゃあ。 剣はほぼ正確に、先程の軌道を描いた。 遠く聞いた話、達人の腕ともなると寸分違わぬ軌道を描けるようになるという。彼らはどの角度で、どの軌道で剣を扱えばいいかを身体で熟知しているそうだ。 マリアはその域に達していない。合間を置かずに四回素振りを繰り返せば、あっという間に太刀筋がおかしくなる。 「三」 しゃあ。 早速太刀筋が乱れた。今度は細心の注意をしながら、腕の筋力をゆっくりと動かす。その速度たるや、蚯蚓が這うよりも遅かった。 幾度も素早く素振りをするだけでは意味がない。それではただの棒振り芸だ。筋力はつくだろうが、業は身につかない。 ……ふと、過去を思い出す。そういえば、その棒振り芸を業の高みにまで持ち上げたサムライがいたか。 あの外道ともいえる、真っ直ぐな一撃。ただ振り回しているようにしか見えない斬撃に自分は敗れた。 実際、ただ振り抜いているだけなのだろう。あれはマリアの剣術とは正反対の業だった。 「四」 四度目は、風を切る音が聞こえなかった。振りも遅く、ただ軌道を正すためだけの剣撃だったからだ。 だがマリアは笑った。会心の一振りだった。これが何もなくとも実戦で繰り出せればいいのだが、なかなかそうはいかないものだった。 もっと巧くなりたい。もっと強くなりたい。もっと、もっと高みへ昇りたい。 そうすれば、自分もいつか、あのサムライのような、唯一無比の業を手に入れられるのかもしれない。 「五」 しゃあ。 そう考えると不思議と身体に力が走る。疲労も心地よく感じる。剣を一度振る度に積む経験が喜ばしく思えてくる。 「六」 マリアは心ここに非ず、といった様子で剣を振るい続けた。 その数が百を超え、二百を超え、三百を迎えたところで、背後に生まれた気配に気がついた。 若干眠そうな声で、その気配は言った。 「今何回や」 「三百。……いや、これで三百一だ」 「朝っぱらからよぉ精が出るなぁ」 「日課だからな」 マリアはそこで構えを解き、振り返った。それと同時に剣の鞘が飛んでくる。マリアはそれを受け取り、鞘に納めた。 気配の正体は男だった。暗紺の短髪に、明紺の瞳。服装はパーカーに、皮のブーツ。動きやすさを重視している。 表情は幾分か眠そうだ。瞼がまだ完全に開き切っておらず、頭をわしわしと掻き毟っていた。 名前をミナセという。詳しくは聞いていないが、名前の響きや言葉の訛りからして東のほうからやってきたと思われる。 彼とは遺跡の入り口付近で会った。そしていつの間にか、共に旅することになった。 普通、旅の仲間はそんなものだ。劇的な出会いなど、そうありはしまい。 「すまない」 「姉さん、姉さん。そういうときは礼を言うんやで。昨日も俺、言ったやろ」 「そういう貴方も、私の呼び方が直っていないようだが?」 ミナセはマリアより年上である。外見は下手をすればマリアより若く見えるくらいだが、四つほど人生を先駆けている。 「まぁお互い様やな」 「ふふ、そのようだ」 ミナセは手を口に当てて、ひとつ欠伸をした。 「もう少しで朝飯ができるってよ」 「……任せっぱなしでいいのか?」 「やぁ、ほら、あれ簡単やし。この前作ったやつな、御湯で溶かしゃいいやつなんよ」 「便利なものだな」 「ま、携帯できる味噌汁みたいなもんや」 味噌汁とは何かマリアは知らなかったが、おそらく、異文化の食事のひとつであることは想像がついた。 ミナセは携帯用の食事を作ることに長けていた。というより、普通の料理を作ったのを見たことがなかった。作れないのかもしれないし、単に環境柄作らないだけかもしれない。 ちなみにマリアは料理そのものができない。昔から剣術一本で生きてきたため、家庭的能力は皆無である。昔試しに何度かやってみたものの、あまり芳しい代物ではなかった。 剣を振るうことと包丁を振るうことは、似ているようで異なるものだった。同じ刃物だというのに、どうして包丁はあんなに使い辛いのだろう。 包丁には何か呪いの類でもかかっているのか。はたまた剣使いを跳ね除ける、その手の魔術があるのか。マリアはそんな風に思っている。 遠くから、にゃあ、という鳴き声が聞こえた。 どうやら準備ができたようだった。 「ほな、行こか」 「ああ」 マリアとミナセが砂丘をひとつ越え、元の位置に戻ると、そこには一匹の猫がせせこましく動いていた。アルコールランプの上に翳された鉄鍋の中に茶色の固形物を入れ、荷物の入った鞄から鈍色のカップを三つ取り出す。 毛色は銀色だ。この時点でただの猫ではないことがわかる。決定的なのが、その尾が二本あることだ。 古来より尾の多い猫は不思議な力を持つと言われている。この猫もまた、そういった部類の一匹であるらしかった。 猫はくるりと身を翻すと、その小さな眼で二人を見据えた。猫が口を開く。 「今日は昨日より早かったな、マリアさんとやら」 「ああ。御蔭で日課の素振りはいつもより二百回少ない」 「殊勝なことだが、あんまりやり過ぎると肩を壊すぞ。あんたはまだ若いんだ」 猫を言葉に、マリアは肩を竦めた。 「――――鉄は熱い内に打て。東国の諺だ。若い頃に無茶をしておかねば、後々後悔する破目になる」 「そうかい」 猫はそれだけ言うと、興味をなくしたように鉄鍋のほうへ向き直った。器用に後ろ足だけで立ち上がり、熱を通し難い長めのスプーンで鉄鍋を描き回す。 何とも奇妙な光景であるが、マリアはもう既に慣れていた。四日も時が経てば嫌が応でも慣れる。 猫が喋るくらい、別になんてことはない。十年近く旅をしていれば、そういう面妖な猫の一匹や二匹出会った試しはあった。 この猫の名前はディエというらしい。ミナセの連れ猫だ。人語を解し、また扱う。妙に説教臭いところがあるが、それ以外の詳しいことは知らない。 マリアはぐつぐつと泡立つ鍋から二メートル弱離れて座った。あまり近くによってはディエの邪魔になってしまうからだ。鞘を自分の左側に置き、料理が出来上がるのを待つことにした。 その右隣にミナセが座った。胡坐をかいて、太股の上に肘を立て、掌の上に顎を載せる。 「自分、なして剣術に拘るん?」 「さてな、もう忘れた」 どうして剣術に拘るのか。そのことを尋ねられると、マリアは口を噤んでしまう。答えられないからだ。 強いて言うなら、自分にはこれしかないからだろうか。もはや他の道を歩けない、そこまで来ているからか。 「……えー、普通ここで憧れとか、そういうの語るんやないのか」 「そういうものがあったとしても、きっと私はそれを貴方に喋りはしないだろうな。青臭い言葉は、聞くのも喋るのも苦手なんだ」 「なんや、つまらんのぅ」 ミナセはそうごちて、背面の方に倒れ込んだ。
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【パーティメッセージ】![]()
みかげ(665)からのメッセージ:
以下のキャラクターにメッセージを送りました。
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草餅風蒸かし饅頭 を食べました。![]() 現在の体調は いい感じ! 大丈夫!いつも通りだね☆ 武具に 粗末な剣 を装備! 防具に 汚れの目立つ服 を装備! 自由に 頑丈な木刀 を装備!
【闘技大会参加メンバー】 このチームで 闘 技 大 会 に参加しました!
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通常戦開始!
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![]() ![]() ![]() ![]() マリアの防御LV0 マリアのDFが上昇! マリアのMDFが上昇! マリアの回避LV0 マリアのEVAが上昇! マリアのMEVAが上昇! レイシの攻撃LV0 レイシのATが上昇! レイシのMATが上昇! レイシの加速LV0 レイシのSPDが上昇! インプの体力LV0 インプのMSPが3上昇! インプのSPが3増加! |
非接触フェイズ
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行動者なし! |
戦闘フェイズ TURN 1
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マリアの攻撃! スラッシュ!! 黒猫に368のダメージ! ![]() レイシの攻撃! ![]() フラッグ!! 黒猫に138のダメージ! 黒猫に133のダメージ! インプの攻撃! マリアは攻撃を回避! 黒猫の攻撃! ![]() 日和見!!1 黒猫のHPが20回復! 黒猫のWAITが増加! ![]() 黒猫が倒れた! |
戦闘フェイズ TURN 2
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マリアはインプを魅了した! マリアの攻撃! 必殺技が発動! ![]() ハーツダンス!! インプに258のダメージ! インプに257のダメージ! ![]() インプに250のダメージ! レイシの攻撃! インプに174のダメージ! インプは魅了に耐えている! インプの攻撃! ![]() カース!!1 レイシは攻撃を回避! (インプの魅了の効果が消失) インプが倒れた! |
![]() ![]() 戦闘に勝利した! PSを 35 獲得! 能力CPを 1 獲得! 戦闘CPを 1 獲得! マリア(647)は おにく20 を入手! エリア内を探索・・・ マリア(647)は ただの石 を見つけました! レイシ(1347)は ただの枝 を見つけました! マリア(647)の ハーツダンス の最大が1増加! マリア(647)の 剣 の熟練LVが増加!( 6 → 8 ) レイシ(1347)の 鞭 の熟練LVが増加!( 6 → 7 ) |
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訓練により 格闘 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 1 ) 訓練により 格闘 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 2 ) 訓練により 格闘 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 3 ) 訓練により 格闘 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 4 ) 訓練により 格闘 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 5 ) 訓練により 体格 が 16 上昇しました!(能力CP - 12 ) 訓練により 武器 のLVが 1 上昇しました!(生産CP - 7 )
技 ストレートパンチ を修得しました!
レイシ(1347)に おにく50 を渡しました。
レイシ(1347)の所持する 流木 から 樹簪投針 という 吹矢 を作製しました。
レイシ(1347)に、 おいしい草 を料理してもらい、 木の実と干肉の葉包み焼き を受け取りました。
C-19 に移動しました!
【合言葉&場所チェック】
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![]() | 声が聞こえる・・・ |
河童(418)の声が届いた:![]()
げてものさん(530)の声が届いた:
むらさき(1012)の声が届いた:
アマービレ(1193)の声が届いた:
えるる(1337)の声が届いた:
えんりけ(1397)の声が届いた:
ロートゥエ(1616)の声が届いた:
リューン(1770)の声が届いた:
ティア(1816)の声が届いた:
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![]() | Next Battle |
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B1F C-21 / 砂地
通常戦が発生!
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![]() | Data (第4回 第6回) |
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ENo.647 マリア・シュアード |
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ENo.1347 水瀬 禮嗣 ![]() ![]() |
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[PL] 裏川狐 |
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