薙(69)の口から煙と共に言葉が吐き出される:
「人の煙草抜き取りながら誰に礼言うんだ?新手のイジメか?」 中身の少なくなったシガレットケースを振りながら、片眉を上げて
「……ち、知識が豊かだといってくれ」 オッサンクサイと改めて言われると、刺さる物があるらしい。
「違うんだ、言葉のあや…じゃなくて、売り言葉に買い言葉ってヤツだ!」 「どうやったって俺が着るよりはマシだろ?だ、誰も見たい訳じゃねぇよッ」
「お前まで困らんでくれッ…ったく、クズハといいファニィといい」 「俺で遊ぶなよ!って…これじゃまるで、ただのスケベ野郎みたいじゃないか」 額に手を当てて天井を仰いだ。
「テオバルトの旦那…なんなら、シャンプーでも持ってきて 直したスプリンクラーでシャワーでも浴びるか?」
「そもそもその暑苦しい髪の毛、散髪でもしたらどうだ?」 見てるこっちが暑いと言わんばかりに、眉根を寄せる。
「あぁ、この場所に元々あったのは給水栓だけだぜ?」 「プレハブ材もスプリンクラーも、物資と一緒に補給してもらったのさ」 「やっぱ消火設備はいるだろ?まぁ、今回は別の意味で火消しに使っちまったが…」
「ほぉ、クズハは慣れたもんだな…しかしどんだけ色々手出してるんだよ」 「お前さんの履歴書とか凄い事になりそうだな…」 「っと、丁度いいや、下に居るなら工具箱からモンキーとドライバー取ってくれねぇか」
「あッ、コラ!…っとと」 イスに爪先立ちした状態から、慌てて制止しようとしてバランスを崩しかける。 「拡げてくれるな!なんてこと言うんだ…あ、テオドリックの旦那も穏便に穏便に」
「う…や、そう言うつもりじゃないんだぜ?」 「ほら、お前さんも十分魅力的になる余地はだなぁ…え、えぇと、ぐ…」 フォローしようとして失敗した挙句口ごもる。最低だ。
「そりゃそうだよな、今も昔も15歳か……あれ?今も昔も15歳…ちょっと待てよ」 スルーしてから、自分の読解力に不安になったようだ。 「当時でその技術力なら、一体今は何作れるんだか……実家に金せびっちゃいかんのか?」
ファニィ(237)からのメッセージ:
「──ぬぁッ」 腕にどっしり来る重量感。へこたれそうだ。 「拙者ナイフより重いモン持たナイ主義なのニィ」
「いャんソンナ脱いデモ凄ィんデスみたいなコトぁナイデスヨ、Mr.テオ。 というカ、大人気デスナ噛み煙草。サスガは煙草好きの集い」
「…………」 ぷるぷるしてる薙を見て危ないなーとか思ってる。 手にはスタンド灰皿。いや怒られそうだし止めておこう。
「薙アブナァイッ」 明らかに喋ってから灰皿を椅子に振りかぶる。 やるなと言われると我慢出来なかった。
テオ & スイ(384)からのメッセージ:
背伸びしながらスプリンクラーの修理をしている薙に近寄っていく 「………」 持っていたモップの柄で薙の背筋を撫でる
「お嬢さん掃除うまいねぇ。やっぱ女の人はそうじゃなきゃ」 クズハとファニィを交互に見てニヤニヤ。
万年道士テオ(1059)からのメッセージ:
万年道士テオ「うるへー、じゃあ誰か手伝えってんだ、くそ>薙」
万年道士テオ「まあ仙人(崩れの妖怪)だからな。伊達に物持ちは良い訳じゃないぜ?>テオ」
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