ノエル「ええと…そうだ。　ぼくの名前はノエル！　北の東の…ずっと遠い大陸から来たんだ。
昔、ぼくらの国の南のほうの海域は霧で閉ざされていて、誰もその先に何があるかなんて
知らなかったんだけど、今では一部霧が晴れて、一応他の国とも行き来が出来るようになってる。」

ノエル「でも、やっぱり外国のことってまだよくわからないことが多くって…
外国の人もぼくたちの国に来るといろいろびっくりするみたいだけど、とにかく、
いろんな国のお話を聞ければいいなあ、って思ったんだ。」

ノエル「ネコさんは…ネコさんじゃないんだ！？　ティ、虎（ティングル）なの？
そんな優しい顔の虎って見たことなかったし、白かったから…
で、でもそうだよね、体の模様とか…ご、ごめんなさい！」

ノエル「神様の涙から生まれたってことは、半分神様みたいなものだよね！　ぼくらの国にも、
神様が自分の髪の毛や体の一部から作ったものたちのお話があるよ。　たいてい、伝説の中の
王様や、英雄みたいな人たちだけど…　雨を司ってるって、『お天気の神様』ってこと？
　　　　　それとも、晴れや曇りの神様もいるのかなあ…　ほんとうは白い薔薇ってのも不思議！
　　　　　ほかのお花になれる神様もいたりするのかなあ…？　す、すごいや…！」

ノエル「踊り子のお姉さんは、『砂漠』ってことは南の国から来たの？　ぼくらの国にも、砂だけの国が
あって、そこに『砂人』って呼ばれる民族の人たちが住んでいるって聞いたことがあるけど…
実際行ったことはなくって。　踊りをしながら砂漠を旅していたの？　この島の遺跡の中にも、
　　　　　見渡す限り砂、みたいな土地はあるけど、やっぱり本物の砂漠とは違うよね。　地図もあまり
　　　　　当てにならなそうだし、水もないし…どういう暮らしをしているんだろうって思ってたんだあ…」

ノエル「あ、あっ、ご、ごめんなさい！　人に来てもらえてつい嬉しくて…
ぼくばっかりずっとしゃべっちゃって！　お、お茶すぐにいれてくるからね！」

ブラン(175)からのメッセージ：
ブラン「（そわそわした様子のノエルさんを見、少し笑み）…そうだ、ノエルさんはどんなところから来たの？そのでっかい本のこととか、いろいろ気になって…少しきいてみたいなぁ。」

ブラン「（ユーリさんに軽く笑い、会釈をし）砂漠かぁ、まだ見たことないなぁ。私の世界には、砂漠はあっても直接行ったことはなくってね。違う世界の踊り…っていうのも、興味深いなぁ。」

ブラン「踊りもいろいろ世界によって違うみたいだよね。武族の踊りとか、舞子さんの踊りとか…本当にいろんなところに違いがあるんだよなぁって改めて思うよ。」

ユーリ(1091)からのメッセージ：
ユーリ「まあ、本が一杯あるのね…もしかしてこの部屋にある本は全部、君が持ち込んだものかしら。
遺跡外では探索に必要なものは多く取引されても、書物の類はあまり見かけないものね」

ユーリ「先にお客様も来ていたみたいね。白い毛皮の虎さんは初めて御目にかかるわ。
ブラン…というの。私はユーリ。どうぞよろしくね。
どうやら言葉は通じるみたいで安心したわ」

ユーリ「雨を司る…成程、それが本当ならぜひ貴方を私の故郷にお招きして、ご利益に与りたいわね。
さっき少し話したと思うけれど、私達の一族は砂漠のオアシスに住んでいるから、
天候…特に水不足にはよく悩まされるのよ」

ユーリ「でも、元々の貴方の身体がバラの花って事は…もし故郷にお招きしても、
過酷な環境の為に枯らせてしまうかも知れないし、貴方の都合もあるから悪いわよね。
それにしても、聖獣や神族の類は普通、旧い伝承の中にしか居ないものだと思ってたけど、
この島の中に限っては良く目にするし、こうやって話も出来るから、不思議なものよね?」