壱「そういえばながる殿は、海上で母上殿がどうこうと言っておられたように思うが‥帰りのあてはあるのか？」

壱「特にないようだったら‥、なんとかするが、どうかな？」

＞マリアさん
壱「トマト以外にも赤いものはあるが‥‥真っ赤にもなるというと、相当だな？‥‥ふふ、でも『好きなもの』となるくらいだったのだから、さぞ美味しかったのだろうな？」

壱「マリア殿の旦那さまが作るシチューか‥食べてみたい気もするが‥作り方を教えて貰うのとどちらが早いかな？」

壱「おや、旦那さまよりもマリア殿の方がいけるクチなのか、それは面白いな‥。‥‥あー、いや。寧ろ介抱せねばなるまいから、ご愁傷様、かな‥？」

壱「我が家では家内の方が少し弱いかな‥‥時折介抱させられる。‥ふふ、まあそんな時でもなければ俺があいつの世話を焼けることなどないから、いいんだけどな‥」