”死影”の零(118)からのメッセージ:
ゼロ 「あまり自虐なされるな、フォウト。では訂正しよう……貴女は星だ。 星は銀色の輝きを放つ物。まばゆい星々のように輝いて――貴女は何よりも綺麗で、美しいよ。」 どこか優しい音色で言葉を連ね、フォウトのグラスへと酒を注いでいく。 その酒はかつてのアニス酒だ。 注げば注ぐほど、少しばかりきつい香りが辺りに広がっていた。
「お初にお目にかかる、Ms.恭子。私の名はゼロ……以後お見知りおきを。」 座ったままの状態で、キョウ子に向けて頭を下げる。 「ふふふ、恐悦至極に存ずる。私には勿体無い言葉だ……だがありがとう。 貴女もまた美しい髪をしているよ、まるで太陽のごとく美しい黄金の輝きだ。 ――対するゼロのその深紅の瞳は、吸い込まれそうなほどの歪みを持っていた。
「さあお嬢さん、もし宜しければ共に杯を交わさないかね? そして”貴女”を教えていただきたい。 今はどこかへ消えてしまった傭兵に似ている貴女を、私は知りたい。」
「――クスクス、ティム君? 何処へ行くのかね?」 視界の隅で逃げ出そうとしている少年へ釘を刺す。 ゼロの瞳が僅かに揺らぐと、影が少年を捕まえるための縄と化す。
子 ち(460)からのメッセージ:
ティム「はいはい、逃げようとしたってどーせ誰かに捕まってんだろもー、ちくしょー! 色ったって…と、とりあえずピンクだけは絶対嫌だからな! いや、その他も嫌だけど! っていうか、『フリフリじゃない服』っていう選択肢はもう俺には残されてないの…? あっ、ほら、アースのおっさんだって何か言いたげにしてんじゃんか! な、一つお願いします!」
フォウト(586)からのメッセージ:
フォウト「.comが意味不明ですが……言われてみれば確かに相当な業物ですね。 (ティムの言葉に大真面目に反応し、ボリュームのあるキアの尾をまじまじと眺めた)」
フォウト「貴女もお変わりないようで。……髪は、ええ、まあ。伸ばしているところなのですよ。 (大柄な乙女に、小さく笑みかける。以前、外観の似た青年と同様に、刃を交えた相手に)」
恭平(698)の気配:
賑やかな声に、乙女は顔を向けた。 「あらァ、ご丁寧に♪ アミィさんっていうのねェ。ふふ、メイクが素敵だわァ♪ 私は、キョウ子よ。キョウ子さんって呼んで頂戴ねェ。むむ、アミィさんはピエロさんなのかしら?」 挨拶を終えた乙女は、少女のように目をキラキラと輝かせている。
アミィさんの服装や仕草をキラキラと眺めていた乙女は、ふと視線に気づき首を巡らした。 「ふふ、なにかしら?」 ぽかんとこちらを見ていた少年に対し、視線を合わすようにする。 「帰っちゃうところかしら? そ・れ・と・も、お菓子をおすそ分けしてくださる?」 唇に指をあてて、いたずらっぽく乙女は微笑んでいる。
微笑んだままマツリさんに視線を流して、乙女は続ける。 「やァね、そこまでお寝坊さんじゃないわよゥ♪ ほんと、ご無沙汰ねェ。だけど、マツリさんが元気そうで、嬉しい♪」
青年の会釈に気づき、微笑と軽い会釈を返した。 花の香りと、甘酸っぱい果物の香り、そして松明から香る油の燃える臭い。 生き生きとした生を実感し、乙女はそれぞれの人々の話を心待ちにしている。
キア(716)からのメッセージ:
キア「(ティカとティムの子供二人にもさもさと触られている尻尾が、やはりむず痒いと言うかくすぐったいようで小さく揺れている)僕の尾は毛も固めですから触り心地としては…ねぶたまつり?(何だろうと首を傾げ)」
キア「ああ、いえ(フォウトから聞こえた声に視線を向けて)僕の種は、種としての決まった姿が無いんです。それに僕自身が孤児なので実の所は…(何であるのか判らない、と言う風に)…見たままで言えば狼系、となるのですが。」
キア「(暫くして、ちりちりと背中の毛がざわつく感じを覚え…はっと空を見上げて)あっ、い、いけないちょっと失礼…!(そう残すと何処かへ早足に掛け去り)」
(暫くしてから男の服や荷物を咥えた大きな銀灰色の狼が戻ってきた)
アース(1156)の、考え考えしながらゆっくりと話す癖:
色褪せた手巾で口もとと指先の果実の汁を拭うと、楽師は静かに立ち上がり 談笑からすこし離れた、かがり火の逆側に席を移す。
アース「>零 眠る、というのは、わりと簡単に手に入る幸せだな。 ほんとうに眠らせてしまうと、あとが寂しくなるので このくらいで勘弁願おう。」
そうと知って耳を傾けるのでなければ、容易にざわめきに紛れる、 そんな静かな弾き方をはじめた。 ――曲は「星を胸に抱く歌う花、シャントフルーリ」。
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