王と、犬の騎士の言葉に小さく礼の言葉を言って。
「ありがとうございます…この島に来る際、長期的に移動するのであれば、と、携帯に適した形の物を選んだつもり、です…
それ故に、刃は細く、柄も短めにゃ物とにゃってしまっていますが…ピッケル、とサイズの、中間、見たいな形ですので、私はそのように呼んでいます」

「どの様に…ですか。そうですね、もう少し柄が長ければ騎乗している相手を引きずり落とすのにも使えたのでしょうが…
基本的には白兵戦、ですね。ただ、使い方としては甲冑を着込んでいる相手にはその隙間を狙うように。私のように、クロースアーマーにゃらばどこを狙っても刃ですので有効、でしょう…
後は、盾を使っている相手、の場合、盾を迂回して刃が届きますので、それもまた、といったところでしょうか…ショーテルみたいにゃ物、と考えてくだされば」

ヴィル(94)からのメッセージ：
ヴィル「結局のところ、自身の生まれ持った肉体が一番馴染むのは必然だな。
……修理も終わってくれぬものか(ふぅ」

イル(1452)からのメッセージ：
イル「（リィゼの言葉に、ええ、と頷き）そういう事です。
飛行時に竜から落ちてしまえば無事には済みませんし、人間よりも遙かに巨大な蜥蜴に噛み付かれてしまえばひとたまりもない。
――まあ、極力そうならないような調教法や防護策を採っていますし、滅多に事故は起きないのですけど。」

イル「詳しく説明すると少々長くなってしまいますので、簡略に説明致しますと……
私の住んでいた所では、人間以上の知性を持つ竜種を『真竜』、そうでない者を『亜竜』と呼んでいます。
その亜竜の中で飛行能力を持つ種全般を『飛竜』と呼び表しているのです。」

イル「進軍速度の向上というメリットを考えるなら、やはり速度と体力が無ければ務まらないのでしょう。
幾ら他に用途があっても、遅々として進まぬようなものなら弓や魔法のいい的になってしまうのではないかと。」