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探索36日目 基本行動の宣言を確認しました。 「生産行動」の宣言を確認しました。 「遺跡外行動」の宣言を確認しました。 |
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強い激突音を聞いてなんとか頭を上げた美鈴は、いまだはっきりしない意識を何とか引き締め音のした方を見やる。 そして小さな悲鳴をあげた。 そこには、地面に叩きつけられ蹲りながら身体を震わせている竜一の姿。 なんとか起き上がろうとしているのだろうが、ダメージが酷すぎてまともに動けないようだ。しばらくすれば動けるようになるだろうけど……。 「あ〜あ。もう終わりかよ」 それすら許さないかのように、カグチの口元に妖気が集まっていく。もう遊びは終わりといわんばかりだ。 美鈴の胸中には、あの時と同じ焦燥感が蘇っていた。そう、『あの時』の。 (やだ……! それだけは、絶対に……!) あいつを助けにいけるのは自分しかいない。でも、どうやって? カグチを倒さないと二人とも生きては帰れない。でも、どうやって? 竜一をあの攻撃から守ることならできるかもしれない。だがそれから先はどうする。全力でぶつかって勝てる可能性が高ければ、すでに竜一が仕掛けさせているはずだ。それなのに、竜一を助けるために力を使った状態で勝算があるというのか。 前回は涅槃たちの乱入により事なきを得た。しかしそんな偶然を何度も期待できない。もしカグチを倒しきれなかった場合、それこそ全ての勝機が潰える。美鈴本人も、竜一も、確実にカグチに殺される。 頭の中を巡るのは、最悪な想像ばかり。でもそれは仕方のないこと。きっとそれは真実なのだから。 撃ち放たれる妖光。 その眩い光を浴びながら、美鈴の頭は真っ白になる。それでもたった一つの感情が、想いが、震える身体を抑えつけ心のままに動き出す。躊躇など一切なく、竜一を背にし、カグチへと向かい合うように立ちはだかる。 「『今度』は私が……守るんだー!」 叫びとともに放たれた光はその意思に応えるかのように強い輝きを纏い、カグチの放つ妖光と真正面からぶつかり合う。 全力を以って撃ち出された光弾は美鈴の特異な性質により、カグチに勝るとも劣らない威力を持っていた。 だがそれも一瞬のこと。 にやりと笑ったカグチは、すぐに妖光の出力を引き上げた。それもじわじわとなぶる様に。 光弾を放ち続ける右手に左手を添え、そこに全ての体重をかけるように踏ん張る。だがその必死の努力は本人の意気に比べあまりにも虚しく、じわりじわりと後方に運ばれていく。衝撃のほとんどを受け止めている両腕にも亀裂が走っていくかのように鈍い痛みが広がっていく。 わかってはいたがあまりにも大きすぎる実力差。美鈴は最初から全力全開で全てをぶつけているのに、カグチの方はまだまだ余裕を残している。 「もう………………だ……め……」 折れないようにとどれだけ心を奮い立たせても現実は覆らない。ここまで耐えられただけでも奇跡に近いのだ。 自分の身体が崩れ去っていくイメージと共に全身から力が抜けていく。 そのときだった。 美鈴の重ねられた両手に、新たにもうひとつの手が重ねられる。美鈴のものより一回りも大きい無骨な手が。 左肩にも手が添えられ、背中に広がる暖かい感触。 見上げた先にいた顔は竜一のものだった。 「……いいから、前見てろ」 なんとか搾り出したような声音に、美鈴は慌ててカグチの方へと向き直る。 不思議と今までの痛みは吹き飛んでいた。いや、正確には痛みは感じているのだが、先ほどとは違ってまるで苦痛に感じない。 「俺が支えてやる。だからお前は全力であいつを吹き飛ばせ」 真上から聞こえてくる声に、力強く頷く。 本来持続して放つ攻撃は、それに使用する妖力の他にもその反動に耐えるための妖力、そしてこうした真正面からのぶつかり合いには相手の攻撃に耐え踏ん張るための妖力を必要とする。それはどんな者でも変わらない。 だが今の美鈴は違う。後ろで支えてくれる者がいる。 だから今から美鈴が放つのは正真正銘全妖力を込めた攻撃。『信頼』という確かに絆に支えられた本物の一撃。それは美鈴の特異な性質と相乗し、徐々に上乗せされるのではなく掛け合わされるように膨れ上がっていく。 「!?」 今まで余裕の表情を見せていたカグチに明らかな焦りの色が見える。 カグチの身体を覆う妖気が一気に膨れ上がり身体を駆け巡る。しかしそれは一足早く増幅された美鈴の攻撃に耐えるために多くを割かれ、満足に威力を上昇させることはできない。 そう、今この状況は圧倒的な力を持つカグチに対して、美鈴と竜一が唯一対等に渡り合える勝機となっていた。 なんとか押し返そうとするカグチ。しかし思ったよりも美鈴の妖気の増幅が早く、思ったように態勢を立て直せない。支える者のいないカグチには、攻撃に全力を傾けるように思い切った使い方などできないのだから。同じことをやろうとすれば自らの砲撃の反動にも飲み込まれるだろう。 「俺たちを舐めきってたのが、てめぇの敗因だ……いけ、美鈴ぃ!」 「うん!」 限界まで振り絞った妖気が最後の一押し。 そして妖気の奔流を塞き止めていたもうひとつの妖撃の圧力が消失する。 視界いっぱいに広がる光の中、猛り狂った獣の断末魔が聞こえたような気がした。
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ブリス に技回数を 3 振り分けました! マインドイクスプロージョン に技回数を 3 振り分けました! エターナルフレイム に技回数を 4 振り分けました! ファイアグレネード に技回数を 4 振り分けました! マジカルストロー に技回数を 3 振り分けました! スピリットクリィメイト に技回数を 4 振り分けました! いただきます に技回数を 4 振り分けました! フレイムプリズン に技回数を 4 振り分けました!
ItemNo.8 針 を捨てました。
現在の体調は いい感じ!
【第40回更新からの闘技大会参加メンバー】 闘 技 大 会 に参加中です!
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訓練により 魔石 のLVが 1 上昇しました!(生産CP - 29 ) 訓練により 火霊 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 38 ) 訓練により 火霊 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 39 ) 訓練により 体格 が 21 上昇しました!(能力CP - 29 ) 訓練により 天恵 が 23 上昇しました!(能力CP - 36 ) 訓練により 夢幻 のLVが 1 上昇しました!(上位CP - 10 ) 訓練により 夢幻 のLVが 1 上昇しました!(上位CP - 11 ) 訓練により 夢幻 のLVが 1 上昇しました!(上位CP - 12 )
質素な保存食 を買いました。(- 20 PS)
質素な保存食 を料理し、 ビーフシチュー をつくりました。 氷雨(1430)の所持する 簡単な保存食 を料理し、 マカロニサラダ をつくりました。 B2F I-5 魔法陣〔終わりの石〕 に移動しました!
J-5 に移動しました!
【合言葉&場所チェック】
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![]() | 声が聞こえる・・・ |
シルク(1049)の声が届いた:
おんなのこA(578)の声が届いた:
リカエル(106)の声が届いた:
癒系再生壁ヤイバ(1724)の声が届いた:
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![]() | Next Battle |
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B2F M-6 / 床
通常戦が発生!
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![]() | Data (第35回 第37回) |
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ENo.235 桐生 伊織 |
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ENo.1430 氷雨 ![]() ![]() ![]() ENo.1433 桐生 美鈴 |
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[PL] セシル |
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