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探索33日目 基本行動の宣言を確認しました。 「生産行動」の宣言を確認しました。 「遺跡外行動」の宣言を確認しました。 「デュエル戦」の宣言を確認しました。 「闘技大会」の宣言を確認しました。 「装備とセリフ」の宣言を確認しました。 「キャラクター」の宣言を確認しました。 |
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「…もうすぐバレンタインね、アンネローゼ」 唐突にテレーズがそんなことを言い出した。 バレンタインというのは毎年やってくる、ちょっとしたお祭りの日だ。 元々は同名の聖人が殉難した日で、その聖人は悪法で禁じられていた兵士の結婚を密かに取り持ったことで処断されてしまった。 時を経て法は改められ、自らの命を投げ打って愛を説いた聖人が公に讃えられるようになり、彼が殉難した日は自然と恋にまつわる日になった。 この日がお祭りになるのは、女性が想う相手にチョコレートを贈る、という風習があるからだ。 なぜ女性からなのか、なぜチョコレートなのかという疑問点は残るが、毎年この日は男女を問わずそわそわしている。 チョコレートに込められた想いというのは不思議なもので、値段がいくらであろうと手間をどれだけかけていようと関係ない。 かなりの高確率で意中の相手の笑顔という返礼を手にできる。 とはいえ、それは想う相手がいればの話。 いない場合は。 「バレンタインだなー。テレーズ、去年みたいなうまいチョコ食わせてよ。あの小っちゃくて酒が入ってるやつ」 「ボンボンかしら?あれは作るのが面倒なのよね…」 「んじゃ普通のチョコでいいよ。ハート型にしてリボンかけて」 「貴女は私に何を求めてるのかしら」 こうなる。 ガートルードはどうやら好きな相手というのはいないらしい。付き合いは長いがそういう浮いた話は聞いたことがない。 逆に年下の女性から貰うことさえあるという。 『あげるぐらいなら自分で食うよ』とは本人の談だ。 テレーズの方も不思議と色恋沙汰の噂は持ち上がらない。本当に相手がいないのか見事に隠しているのかは謎だが。 菓子作りの腕は確かで、毎年同僚や知人に頼まれてかなりの量のチョコレートを代理で作っている。 今年はこの島に来てしまっているから、本国では困っている者も多いだろう。 「で…アンネローゼ。どうするの?」 「どう、とは?」 「そういえばそうだよな。三年前と違って、ちゃんと相手がいるんだし。何もしないわけにいかないだろ」 …まさか。 「甘いものが大好きなあの人に、あげなくていいの?」 「…そうは言っても、私は菓子作りは不得手です」 料理に関してなら多少の腕はあると自負している。が、菓子類はどうも苦手だ。 「だから私がいるんじゃない。大丈夫、しっかり教えてあげるわ」 「しかし、材料がなくては。この島でチョコレートが取れるとも思えませんが」 その時、ガートルードが何かを思い出したらしく顔を上げた。 「テレーズ!まさかこの間の…」 「うふふ。抜かりはないわ」 そして、私の前に並ぶ幾つものチョコレート。それ以外の材料。様々な器具。 「これは…」 テレーズがテントから出してきたのは、先日本国から届いた大きな箱だった。 何か探索に役立つ物資だろうと思っていたが、まさか中身がこれとは… 「教えると言ってもアンネローゼは初心者だから、簡単な物にしておくわ」 「うまそうだなー。あれ、このチョコって…」 「うふふ。ベルグ王国の王室御用達よ」 「そ、そんな高級品をわざわざ取り寄せたのですか?」 「大事なのは三つ。腕と愛情、それから材料。ところでガートルード?」 「ふぁに?」 「貴女がつまみ食いしてる分は請求書を送っておくわね」 抗議の声が上がるが、テレーズは意に介さない。 「始めるわよ。まず、チョコレートを細かく刻んで。溶かしやすいようにできるだけ細かく」 言われたとおり、包丁を使って刻んでいく。固い分、肉や野菜のようにはいかない。 「まだ大きいわ。砕くのではなく、刻むのよ。松の葉のように細く」 これは…なかなか難しい。柔らかくなるのを待っては味に影響が出てしまうし、急いだところでうまく切れるものでもない。 「力を入れ過ぎてもダメよ。もっと優しく。チョコレートをそんなに押さえたら体温で溶けてしまうわ」 普段の料理とはまるで勝手が違う。正直、これほど扱いにくい材料だとは思わなかった。 「小さくなると溶けるのも早くなるわ。急がないと」 鍛錬と実践で培ってきた私の速さが通用しない…いや、当たり前のことだ。慣れないことをしているせいで少し混乱したかもしれない。 「うーん、少し不揃いだけど…こんなものかしら。じゃあ次、これを暖めて」 瓶に入った真っ白な…これは牛乳? 「惜しいわね。生クリームよ…凍らせずに送ってもらうのは大変だったんだから」 クリームを移した鍋を、既に火をおこしてある竃にかける。どのぐらいまで暖めるのだろうか? 「沸騰寸前まで。焦げたりしないように時々かき混ぜて。沸騰させると美味しさが飛んでしまうから気をつけるのよ」 火を強くし過ぎず、かと言って弱くし過ぎず。この調節は…難しい。薪一本を足すか足さないかの判断を迫られる。 「ここで隠し味。これを使うと、味に深みが出るのよ」 黄金色の…蜂蜜か。暖かい生クリームに垂らすと、甘い香りが微かに立ち上る。 「今よ、降ろして!そうしたらそこにチョコレートを溶かすの。火から降ろしても溶けるように細かく刻んであるのよ」 加熱しながら溶かした方が早いのではないだろうか?それに多少大きくても溶けるだろう。 「甘いわ、アンネローゼ。加熱しながらだとチョコレートが分離して、それはもう大変なことになるわよ」 そ、そうなのか…侮れないものだ。熱い生クリームの中に、刻んだチョコレートを少しずつ落としていく。 「金属の泡立てより、木ベラの方がいいわ。慌てずに、ゆっくりよ」 真っ白かった生クリームが、その色を変えていく。 「そう、その調子…ガートルード、その辺にしておきなさい。貴女には後で作ってあげるから」 はしゃいでいる声をよそに、作業に没頭していく。 「溶けきったわね…そうしたら、こっちに移して」 窯焼きにも耐える特殊紙を敷いた、金属の皿。チョコレートが溶けてやや固くなったクリームを流し込んでいく。 「一休みね。後はゆっくり冷やして、元は出来上がりよ。ちょっと反則だけど、この際いいでしょう」 テレーズが杖を取り、素早く詞を唱える。 「この皿の周りだけ、保冷庫と同じぐらいの気温に下げたわ。固まるまでしばらく待ちましょう」 冷えて固まったチョコレートを、小さく四角に切っていく。 「さ、仕上げよ。原産地から直接取り寄せたこれの出番ね」 茶色い粉末…チョコレートに近いが、もっと強い香り。これは…ココア? 「ご名答。これをまぶして完成よ…初めてにしてはなかなか上出来ね」 確かに見た目は悪くないと思う。サイコロ状に小さく切り揃えられたチョコレートは、ココアの粉で薄く化粧をして、静かに佇んでいる。 「ようし、あたしの出番だな」 黒風殿にはさすがに及ばないが、味に関して一番信頼できるのはガートルードだ。その指でチョコレートを摘まむと、そのまま口へ放り込んだ。 「…うん…」 どうなのだろう。 「…初めてってのを考えると大したもんだと思うよ。うまい。うまいんだけど…少し足りない」 足りない?何が足りないというのだろう。材料は全て間違いなく使っているはずだ。 「それでいいのよ。今のは作り方を覚えてもらっただけ。手順だけを見れば難しくないでしょう?後は自分でやってごらんなさい」 しかし…手順も材料も同じでは、出来上がりも同じになるはずだ。 「大丈夫。何度も繰り返してみれば、きっと何が足りないのか分かるはずよ」 テレーズがそう言うのなら、そうなのだろう。もう一度、最初からやってみよう。 「ここからが本番だよ。頑張んな」 そう言いながらガートルードは、私が初めて作ったチョコレートの最後の一つを口へ放り込んだ。 三度、五度と繰り返すうち、手順自体は完全に覚えられた。だが、ガートルードの評価は変わらない。 何が足りないのだろう。少しずつ作業には慣れていくが、それが分からない。 思い出さなくても身体が次の工程を覚えているおかげで、作業をしながら別のことを考えられる程度の余裕はできた。 私は、なぜこんなことをやっているのだろう。 世間の熱っぽい波に飲まれているだけなのか。どうしてチョコレートを刻んでいるのか。 これを食べて、黒風殿はどんな顔をされるだろう。 甘いものに関して、あの方の舌は絶対的だ。こんな初心者の作ったもので、果たしてご満足いただけるのか。 「…アンネローゼ。味が変わったよ」 …そんなバカな。全ての工程を同じようになぞっている。手際なら回を重ねるごとに上達しているとは思うが、そこまで味に変化が出るだろうか。 「少しだけどね。確かに味が変わった。今どうやって作ってたのか、思い出してみなよ」 どうやって…作り方は今までと変わらないはずだ。作業の進め方は同じ。違うところと言えば………! 「うふふ…気付いたみたいね。さ、練習はおしまいよ」 「もうあたしが味見する必要もないね。じゃあテレーズ、今度はあたしの分だよ」 「はいはい、しょうがないわね…」 難しいことは何もない。そう、問題だったのは作業ではなかった。 暖めた生クリームに、刻んだチョコレートを溶かしていく。白と黒が絡み合い、混じり合う。螺旋を、渦を描き、一つに溶け合っていく。 黒風殿は喜んでくださるだろうか。作業だけに追われて、こんな簡単なことを忘れていた。 「…いい顔してるじゃん?」 「そうね。あんなに可愛い笑顔のアンネローゼは、久しぶりに見るわ」 ただ、純粋に。 相手を想いながら作れば良かったのだ。
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カレン(158)からのメッセージ:![]()
グソー(1620)からのメッセージ:
以下のキャラクターにメッセージを送りました。
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![]() | ニコニコ動画(RC2) |
水人(77)が控えめに話しかけてきた: ![]()
ヒツギ(448)からのメッセージ:
偽ハリー(535)からのメッセージ:
どら&もっくん(714)からのメッセージ:
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![]() | Heavy Metal Hamsters |
Riot(262)からのメッセージ: ![]()
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追加アイコンを 3 増やしました!
カレン(158)からの生産行動を許可しました。 zero(1751)に連れてってもらいました!
カラミティフィスト に技回数を 3 振り分けました!
ItemNo.18 気持ち悪い薬品 を捨てました。
現在の体調は いい感じ!
【次に開催される闘技大会参加メンバー】 闘 技 大 会 に参加中です!
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訓練により 敏捷 が 18 上昇しました!(能力CP - 16 ) 訓練により 軽業 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 5 ) 訓練により 軽業 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 6 ) 訓練により 軽業 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 7 ) 訓練により 軽業 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 8 ) 訓練により 命術 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 19 ) 訓練により 格闘作製 のLVが 1 上昇しました!(上位CP - 8 ) 訓練により 格闘作製 のLVが 1 上昇しました!(上位CP - 9 )
技 ヒット&アウェイ を修得しました!
質素な保存食 を買いました。(- 20 PS)
カレン(158)に、 大きな角 から サムホエア・イン・タイム という 防具 を作製してもらいました。(- 150 PS) B1F K-15 魔法陣〔段々畑〕 に移動しました!
L-15 に移動しました!
【合言葉&場所チェック】
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![]() | 声が聞こえる・・・ |
ルヴィ(1713)の声が届いた:![]()
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![]() | Next Battle |
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B1F L-11 / 森林LV1
通常戦が発生!
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![]() | Data (第33回 第35回) |
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ENo.1387 Blackwind |
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ENo.151 PoChl' ![]() ![]() ![]() ENo.1751 zero |
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[PL] 黒風 |
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