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探索16日目 基本行動の宣言を確認しました。
「生産行動」の宣言を確認しました。 |
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三年前。 某月某日。 某商店にて。 「ひぃぃいやぁあああぁあああぁあああぁぁあ〜〜〜〜〜〜っ!!!!?」 フィロは絶叫した。 カウンターに置かれた籠の中で、いつものように動かないぬいぐるみのフリをしていたとき。 ふらりと店を出たソフィアが、何かを抱えて帰ってきた。 何か。 「ねねねねねね〜〜〜〜!!!!?」 フィロは籠の中から飛び出した。棚を跳ね上がって、できるだけ高いところへと逃げる。 「そっそそそそそソフィー何してんのよってててていうか何連れ込んでんのよねねねえちょちょっそそそそれそれねねねねねね…………!!!!??」 「うん」 ソフィアはにっこりと笑って。 「ねこ」 ・ ”Initiation And Termination” ……だったけれど、25回更新までに完結できそうにないし以下略 2 Kitten_Mother_Foster Mother ・ うさぎのぬいぐるみであるフィロは、動物が嫌いだ。 「バカっ! もうバカバカっ! ソフィー何考えてるのよ猫を連れ込むなんてっ! 浮気!? 不倫!? 昼下がりのメロドラマですかこの泥棒猫〜っ!」 特に猫は、格別に嫌いだ。 なぜなら、爪と牙を持っている上にすばしっこいから。ガジガジやられて中身が出るから。 「めろどらま?」 ちょこ、っと首を傾げるソフィア。 そしてフィロを見上げて、小さく一歩前進。 「ぎゃ〜!! 知識欲で瞳をキラキラさせながら近寄るなバカ〜っ! 猫が、猫が近くなる〜っ!」 薬草類の棚のてっぺんでフィロは絶叫する。 「このコ、なにもしないよ?」 ソフィアは自分の腕の中の猫を見下ろした。 それはまだ小さな小さな白い仔猫だったが、おとなしい。フィロよりもよほどぬいぐるみらしい。 「けがしてるの。それにおなかもすいてるみたい」 だからつれてきたの。 当然のことのように、ソフィアは言う。 確かに、その仔猫の首筋辺りが赤く染まっているように見える。 「生き物にはぬいぐるみと違って自己修復機能が付いてるからほっといても大丈夫大丈夫っ、さぁ〜はやくそれを店の外に追い出して〜っ」 「しゅうふく?」 「治る、ってことよっ」 「ふうん……。じゃあ、おなかは?」 薄学少女ソフィアは、教育者代わりのぬいぐるみに向かって尋ねる。 「おなかがすいてるのも、『しゅうふく』するの?」 うっ、とフィロは言葉に詰まる。 ここでイエスと答えれば、たぶんこのバカマスターは自分の食事すらも抜きかねない。『だって、「しゅうふく」するんでしょ? だったらへいきだよ』と目をキラキラさせながら、永遠に来ない『空腹が修復される瞬間』を待ち続けるに違いない。だってバカだから。 だがノーと答えれば、猫を店の中に(一時的にせよ)置いておかなければならない。ソフィアは食事を与えると言って聞き分けないだろう。それは嫌だ。動物と一緒になんて、一秒だっていたくないというのに。 考える。 何が(フィロにとって)最善だろう。 例えば、空腹も時間が経てば修復する、という嘘をついて、それを後で撤回するというのはどうだろう。その間に猫を外に追い出せばこっちのものだ。 ……ダメだ! 一度教えたことを訂正しようとしても、今度は逆に中々受け入れないのがこのソフィアという人間だ。 ならば、外で治療させて外で食事を与えてそれでさようならをさせる、というのはどうだろう。 ダメだ! 猫がエサをもらえると思って居ついてしまったらもうおしまいだ。 何か良い手は? フィロはもう必死だ。必死に考える。 考えて、 考えて、 何を考えているのか分からなくなるほど色々と考えて。 そして。 「………………おなかすいてるのは何か食べないとダメダメなのよ」 結局諦めた。 「いい? ぜったいぜったい捕まえててよ? ぜったいだからねっ!? 放したら怒るわよ分かってるっ?」 フィロは何度も何度も念を押す。 「うん、うん」 ソフィアはにこにこしたまま何度も何度も頷く。 フィロは一段一段棚を降りながら、その度に念を押す。 そして、猫をしっかりと抱きしめているソフィアと、抱きしめられたまま動かない仔猫を両方とも見ながら、思い切ってカウンターへと飛び降りた。 「じゃあ救急箱を出して出して――――猫は持ったままで! 何うっかり放そうとしてるのっ!」 フィロが棚から降りたことには、それなりに理由がある。 とある理由から、昼間の店で魔術は使わないようにとソフィアに約束させている。だから一般的な方法で処置をしなければならないわけだが、ソフィアにそんなことができるはずもなく、つまりはフィロが指示を出さなければならない。そして、棚の上にいては的確に指示が出せない。だから降りてきたのだが。 「…………」 仔猫と目を合わせられないフィロ。 目を合わせたら、その瞬間に飛び掛ってこられるような気がする(ソフィアが捕まえておけるとはまったく思っていない)。 「よいしょ……っと」 片手で仔猫を抱いたまま、ソフィアはカウンターの裏から医療キットの入った箱を取り出した。 「どうすればいいの?」 にこにこしたまま、ソフィアはフィロに尋ねる。 仔猫の治療をできることが、よほど嬉しいらしい。 ソフィアは自分という存在を重視できない。重視しないのではなく、重視できない。そしてその分、他者を重視してしまう。 それは人間社会においては立派なことかもしれないが、一個の生物としてはただの欠陥だ。 フィロは心配になる。 ソフィアがいつか、誰かの代わりに自分の命を投げ出すことになってしまうのではないかと。 「フィロ?」 もう一度首を傾げるソフィア。 沈みかけた気持ちを持ち上げて、フィロは言う。 「ん? あ、とりあえずとりあえず傷口見せて――手は放さないでっ! 傷がないところを持って押さえて――しっかり押さえて〜っ!!」 フィロが叫んだ瞬間。 「あっ」 今までの沈黙が嘘のように仔猫が動き、ソフィアの腕の中から抜け出した。 そして向かう先は。 もちろんフィロだった。 ゆらゆらと動く小動物っぽいものを見て肉食の本能を呼び覚まされたのか、フィロに飛び掛り容赦なくガジガジバリバリやる仔猫。 果たして。 「っぎゃぁああああああ〜〜〜〜〜〜!!!!?」 ぬいぐるみの断末魔の声が響いた。 平皿に注がれた熱くも冷たくもないミルクをなめる仔猫を見ながら、ソフィアはにこにこと笑う。 「おいしい〜?」 返事はない。当然だが。 「手を止めるな〜バカ〜」 フィロが抗議する。 「あ、ごめん」 ソフィアは手を動かす。 針と糸と……フィロを持って。 仔猫にガジガジやられたために、フィロはあちこち破れていた。それを修繕しているのだ。 ちくちく、ちくちく、とフィロを縫い繕うソフィア。 針が通る度に「あう、うっ、うんんっ」とフィロは呻くが、ソフィアは気にしない。まさか、麻酔を使うわけにもいかないし。 「ねこ、けががちいさくて、よかった」 ソフィアはフィロを縫いながら言う。 「そうね、んっ、代わりに代わりにフィロは、あんっ、全身傷だらけだけどねっ!」 実際、仔猫の怪我は擦り傷程度のものだった。動かなかったのは空腹だからだった。 「はい、できた〜」 余った糸を歯で切って、ソフィアはフィロを掲げた。 「ソフィーってば、なんでかなんでか手先は器用なのよね〜」 自分の身体を確認しながら、不思議そうに言うフィロ。 褒められた(と思った)ソフィアは、嬉しそうににこにこと笑う。 「でもでもその猫どうするのよ? もし飼うとか言ったらすっごくすっごく怒るわよ?」 凄むフィロ。死活問題なので、その点に関しては必死だ。 「いわないよ?」 ソフィアはきょとんとした顔をして、 「おうちにかえしてあげなきゃ」 当然のように、呟いた。 近くのゴミ捨て場に、その仔猫の家族は巣を作っているらしかった。 フィロをスカートの右ポケットに入れて、両手で仔猫を抱いて、ソフィアはそのゴミ捨て場へと向かう。 「ここ」 言われてフィロは顔を出した。顔を出すと(耳が長いために)体長の半分以上が出てしまうのだが。 「汚いわねまったくまったくゴミ問題は進展なしじゃない」 ぼやくフィロ。 確かにゴミ捨て場は荒れていた。美しい表通りならともかく、裏通りのゴミ捨て場なんて普通はそんなものだが。 「『そういうことは、くにのとっぷにまかせときゃいいんだよ。おれらがどうにかできるわけじゃねーしよー』って、いってた」 「……誰が?」 嫌な予感。 「アインさんが」 ソフィアは笑顔を常とは別の色に染めて、そう答える。 (あんのクソか〜〜っ!!) フィロは生地が裂けそうになるほどに顔に皺を寄せる。 あの緑色の髪をした人間のオス(男とは言ってやらない)のことが、フィロは嫌いだ。あんなオスが自分を作ったなど、恥以外の何物でもない。 「ソフィーいい? いい? あんなのの言ったことを真に受けたら、ソフィーはバカ人間になっちゃうわよ?」 「フィロはいっつも、わたしのことをばかっていってるじゃない」 少しすねたようにソフィアは言う。 「それとこれとは話しが別なのっ、いやいや別じゃなくてもいいけどあれの話しはしたくないし思い出したくもないっ」 ぎゃ〜! っとフィロは叫ぶ。よほど嫌いな相手なのだろう。 「あっ」 仔猫が突然暴れだして、ソフィアの腕の中から脱出した。 とん、と地面に着地すると、そのままゴミ捨て場の裏のほうへと走っていく。 そこから現れたのは、仔猫の親であるように見える大きな猫だった。 親猫へとすり寄っていく仔猫。仔猫を迎える親猫。 「おかあさん?」 ソフィアが呟く。 フィロが見上げると、そのことにも気付いていないように、ソフィアは猫たちを見つめている。 そしてぽつりと。 「いいなあ…………」 そう、寂しそうに呟いた。 フィロは即座にポケットから飛び出して、バシッ、とソフィアの頭を叩く。 「いたっ」 「バカ言ってないでさっさとっさと帰るわよ」 「ほら、ばかっていった」 「バ〜カバ〜カっ」 ソフィアの母親はとんでもない悪人だった、と聞いたことがある。 それでもソフィアにとっての母親はその女性だけなのだ。 フィロは、その女性の代わりにはなれない。 それがフィロにとっては、 少し悲しく、 どうしようもなく、妬ましい。
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メッセージはありません。
今日はメッセージを送っていません。
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アイアンマン(1612)からの生産行動を許可しました。
マジックミサイル に技回数を 2 振り分けました!
現在の体調は いい感じ!
武具に 重なる朔 を装備!
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訓練により 魔力 が 29 上昇しました!(能力CP - 41 ) 訓練により 魔力 が 31 上昇しました!(能力CP - 44 ) 訓練により 魔術 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 15 ) 訓練により 魔術 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 16 ) 訓練により 魔術 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 17 ) 訓練により 魔術 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 18 )
質素な保存食 を買いました。(- 20 PS)
アイアンマン(1612)に、 質素な保存食 を 質素な保存食 に合成し、 白い枝 に変化させてもらいました!
白い枝 を消費して あんくる に効果付加し、 活力LV1 の付加に成功しました。 アイアンマン(1612)の所持する 蟹の殻 を消費して プニプニ槍 に効果付加し、 集中LV1 の付加に成功しました。 B1F M-24 魔法陣〔憩いの印〕 に移動しました!
N-24 に移動しました!
【合言葉&場所チェック】
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![]() | 声が聞こえる・・・ |
ウィンター(1593)の声が届いた:![]()
ファルゼ(1500)の声が届いた:
ぢょん(1419)の声が届いた:
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![]() | Next Battle |
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通常戦が発生!
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![]() | Data (第23回 第25回) |
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ENo.1622 Sophia. A. Kadmon |
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ENo.1612 アインクルス=アンキュール ![]() |
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[PL] magatama |
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