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探索23日目 基本行動の宣言を確認しました。 「生産行動」の宣言を確認しました。 「遺跡外行動」の宣言を確認しました。 「対集団メッセ」の宣言を確認しました。 「闘技大会」の宣言を確認しました。 「装備とセリフ」の宣言を確認しました。 「キャラクター」の宣言を確認しました。 「コミュニティ」の宣言を確認しました。 |
![]() | Diary |
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==== 帰るはずだった。 そのつもりだったんだ。 何もかも失われた暗いどこかを、冷えた眼差しで呆然と見下ろしながら。 そっと添えられた形の無い手をきつく握り返して、オレは呟いた。 このことは最初から分かってた。知っていたけれど、それでも。 それでも───待っててくれると言ったんだよ。 ==== 「目ェ開いたか。脈もあるな」 「あ、オッサン」オレはぼんやりした視界で、周囲の様子を見回す。 遺跡の壁沿いの奥まった場所に置いた逗留場所。 そこの急ごしらえの寝床にオレは寝かされていたのだった。 「相当手酷くやられたなあ。いやー、完敗やった」 ばりばりと自分の頭を掻きつつ、オッサンはあっけらかんと笑って見せる。 「こらイチから鍛え直さんとあかんわ、ホンマ」 「あー、オレ達…あのままやられちまったんだな」 オレ達はあの後、例の二人組を追って遺跡の奥に進んだ。 けど、現れた敵の強さは尋常じゃなかった。 たまらず撤退する途中、翼を持った石の魔物達に囲まれたあたりまでは覚えているけど、結果はそういう事らしい。 正直命があっただけマシだったと苦笑しかけ、咄嗟に我に返る。 「って、小町は、小町は無事か!?」 「向こうで寝とるやろ」 顎をしゃくった先に、申し訳程度の毛布にくるまって横たわる小町の小柄な姿が見えた。 「…だ、大丈夫なのかよ」 「最初は起きとったんやが、流石に消耗したから寝る言うてな」 「…そっか」オレは視線を下げる。「変な怪我とかしてなきゃいいんだけどな」 「人の心配しとる場合かい」 「へ?」 「ワシも小町も大概ガタガタやが、オノレが一番酷かったわ。 見事に肩から喉頸までやられたからなあ」 その言葉に、慌てて自分の胸元に視線を移す。露出した胸から肩にかけてがっちりと巻かれた包帯。そこから当てられた添え木で背中と頸部をしっかり固定してある。 どうりでさっきから動きにくいわけだ。多分、立ち回りの最中に変な方向に捻っちまったんだろ。 首元を確かめようとして、ふと、先の戦いを思い出す。 鋭く冷たい爪の感触、いなしそびれた一閃。切り裂かれた傷跡から軌跡を描いて飛んだ夥しい鮮血を最後に、暗転した視界。 「その…」少し視線を外して、そろそろと聞く。「オ、オレの上着は?」 「脱がしてそこに置いてあるわ」 オッサンの視線の先に、申し訳程度に畳まれた布があった。 あまりに汚れていたので、すぐ傍らに置いてあったのに気づかなかったのだ。 こわごわ手に取ると、ずっしり重かった。脇腹から肩口まで袈裟懸けに切り裂かれていて、そこを中心に真っ赤に染まっている。酷い出血量だった。 「なんや仕立て直さんと、もう着れんやろなあ」 オレは無言のまま俯いて、服からそっと手を離す。湿った金臭い匂いが手に残った。 「…オレ、どんぐらい寝こけてたんだ?」 「さあな、ワシらもあれからどんだけ目ェ回しとったかわからへんが… ここに運んでから一刻半くらいかの」 「ずっと、付いててくれたのか?」 「おう、傷の手当しながらな」 「…オレの?」 「まあ応急処置程度や、それ以上はワシの出番もなさそうやったし」 何気ない一言にぎくりとして、表情が強ばった。 「…どんな、だったんだ」 「なに、寝てただけやろ」 見上げたオレの目線が、鋭かったのだろう。オッサンは僅かに肩を竦めた。 「ま、変わった寝方やとは思うたけどな」 少しだけ、顔を背けた。「…だよな」 「脈が止まっとったんで、最初見た時はこりゃ流石に死んだ思ったんやが… どういうわけだか顔色も変わらんし、普通に息もしとったんで、 血止めだけして寝かしといたわ。これも妖術の類や思ってな」 「なんかオレ…身体がヤバくなると、勝手にそうなって身体直すらしいんだ。 突然バッタリ倒れて、そのまんま冬眠しちまう」 「やたら目ェ回すことが多かったんも、それが理由なんか」 「自分でもよくわかんねえし、なんか弱っちくて情けねえけど。 一度始まったら、どうにもできねえんだよな…まいるぜ」 「難儀なモンやが、まあ誰でも無理すりゃ倒れるのと同じやろ」 「…だな。こういうのがねえとオレ、動くこともできねえし。 一種の持病みてえなもんだろ。上手く付き合ってくしかねえや」 そう言って笑ってから、オレは身を起こして胡座を組み、傍らの患者衣に視線を向けた。 「…これ、直せばまだ着れっかな」 「随分気に入っとったもんなあ」 「ああ、オレ自身の手がかりって、この服しかねえんだ」そっと、服を地面に軽く広げる。 「…ほんとの名前が書いてあったはずなんだ。丁度、破けちまったとこに」 困ったように、ちょっと呟く。「もう、分からなくなっちまったなあ」 「…オノレを守ってくれたんやろ。しっかりせえ、むし」 そう言ってオッサンはオレの頭をぽん、と軽く叩いた。 「ま、仕方ねえか。それに文字っても掠れてて、最初からほとんど読めなかったしよ」 「それだけやない」明るく笑って顔を上げたオレに、オッサンは首を振る。 「オノレは妙なとこを抱え込んで悩む癖があるからの。 ええ加減くだらん意地張らんと、しんどい時は正直に言えゆうねん」 「あ…いやいや、全然平気だって!」 柄にもなく心配されてしまったので、ちょっと調子外れな声で慌てて両手を振る。 「悩むもなにも、逆にオレはすげえその、恵まれてんだなーって思ってるくれえだし」 「そう思とんのか」 「そりゃあ…だってよ…」改めて説明しようとすると、流石に話しにくい。 「オレには確かに故郷が…家もあったし……仲のいい友達だっていた。 毎日そいつらとつるんで、笑ったり悪さしたり…遅くまで遊び回ってたしよ」 心なしか顔を背け、視線を明後日の方向に向け、オレはを指を折りつつ言葉を探す。 「家に帰れば、母親が待ってて… 厳しいってより容赦がねえ感じだったけど、でも…いつもオレのこと心配して… 照れくせえから絶対直接口に出して言えなかったけど…まあ、悪くねえなーって」 「いろいろ、分かって来たんかい」 「いや…相変わらずそれ以上思い出せねえし、今は他のモンばっか増えてっから。 この先も思い出してけるのかどうか、今は正直…わかんねえや」 オレは視線を下げて、広げた衣服をこれ以上破かないように丁寧に畳み始めた。 「でも、この服縫って、名前を書いたのも、きっと母親だったんだろなって思うとよ… 多分、すごく…愛されてたんだなーって…なんかこう、くすぐってえんだ」 血染めの服を自分の荷物袋の脇に置きながら、恥ずかしくなってちょっと笑う。 「自分のことで思い出せんのって…全部、そんなんばっかりなんだぜ、オレ」 痛くなってしまった指を庇うように、オレは手を握りしめていた。 「こんなヤツ、誰がどう考えても…幸せじゃねえ…はずがねえって」 「…阿呆、泣くなや。傷に染みるわ」オッサンは、ため息混じりに静かに言った。 「悪い、つい…」 オレは背を向けたまましゃくりあげ、顔を隠しながら握った拳で必死で涙を拭う。 「でも…なんか、止まんねえ」 「まったくオノレ見とると、ホンマに親御さんやら周りの人柄が知れるわな」 「甘ったれだよなあオレ、結局ほんとただのガキってか…カッコ悪くて…情けねえよ」 「まあ、確かにガキやなあ、オノレは」 「こんなんで正直この先やってけんのかなって…思うぜ、ほんと」 泣いちまって乱れた息を落ち着かせながら、オレは暫く無言で座り込んでいた。 「オッサン、あのよ」 「なんや」 「これまで旅して、戦ったり…いろんな連中と話したりしてくる中でよ。 オレ…なんか、本当はもう薄々気づきかけてんだ」 感情を押し殺した自分の声は妙に低くて、どこか耳に遠かった。 「オレはいろいろ忘れていたんじゃなくて、思い出したくなかったんじゃねえか…って」 これまでに思い出した様々な光景が頭の中に蘇ってきて、思わず唇を結ぶ。 「もしかしたらもう…何もかも最初から」 「むし」 言葉を遮って、オッサンはオレの肩に大きな掌を伸せ、俯いた顔を上げさせた。 「親にちゃんと愛された甘ったれは、案外、いざって時に踏ん張るモンや」 「…」思わず見開いたオレの目を見据え、力強く微笑んでオッサンは続けた。 「何があろうと、笑って乗り越えて見せえ。それが男の意地ってモンやろ」 冗談めかしてあっけらかんと笑う顔を見上げながら、オレは何かが理解できたような気がしていた。 このオッサンの顔を見るたびに感じ続けてきた眩しさの意味を。 人に向けられている笑顔なんだ。 わざわざ笑顔になってる訳でも、作り笑いでもなく。 心の底から出た感情を、明け透けに見せてるだけなんだ。 オッサンが、昔言った言葉を思い出した。 笑うのは心が健康な証拠だ、だから強くなれるんだと。 それは、この事を指していたんだろうか。 人の強さとは何だろうと、オレは初めて考えた。 「…あとな、オノレは絶対分からんのやろうから、これだけは教えといたる」 言葉を切り、長い息を吐いてから、改めてオッサンは口を開いた。 「意識戻る前もな、オノレ、泣いとったわ」 「は?」 面白そうに口のはしを歪めて笑う。 「そらもうぽろぽろ涙流してな。泣きっぱなしやったで」 それだけ言ってからオッサンはのっそりと立ち上がり、寝ている小町の様子を見に行った。 なかば唖然としたまま、目を瞬く。 確かに言われてみたらなんかこう…瞼の回りが妙に重い。 さっき少し泣いちまっただけで、ここまでになるとは考えられない。 これはオッサンの言った通り、寝てる間も相当泣いちまってたんじゃねえのか? 「オ、オッサンッ!!」 もの凄く恥ずかしくなって一気に顔面が熱くなった。 「この事小町に言うな。絶対言うなよ!?」 返事はなかった。 ==22==
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![]() | Message |
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【パーティメッセージ】![]() 包帯をくるくる巻いている 「・・・おし。こんなもんやろ」 ![]()
夜一(238)からのメッセージ:
夢幻(1025)からのメッセージ:
みかん(1632)からのメッセージ:
まお〜(1871)からのメッセージ:
以下のキャラクターにメッセージを送りました。
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![]() | 偽島超人タッグトーナメント(肉) |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
![]() | 17TATPKW集積層 |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
![]() | なびけ!布のなにか |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
![]() | JFC(ジャスミン毒島公式ファンクラブ) |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
![]() | NANDEMO許可! |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
![]() | レンタル宣言 |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
![]() | 偽島マッチメーカー |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
![]() | Main |
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お気に入り/コミュニティ枠を 1 増やしました!
触手 に技回数を 2 振り分けました!
白菜詰め湯豆腐 を食べました。
【第30回更新からの闘技大会参加メンバー】 闘 技 大 会 に参加中です!
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訓練により 体格 が 23 上昇しました!(能力CP - 30 ) 訓練により 鞭 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 18 ) 訓練により 鞭 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 19 ) 訓練により 付加 のLVが 1 上昇しました!(生産CP - 31 ) 訓練により 魔導流術 のLVが 1 上昇しました!(上位CP - 4 ) 訓練により 魔導流術 のLVが 1 上昇しました!(上位CP - 5 ) 訓練により 魔導流術 のLVが 1 上昇しました!(上位CP - 6 ) 訓練により 魔導流術 のLVが 1 上昇しました!(上位CP - 7 )
技 エンチャントウェポン を修得しました!
おいしい草 を買いました。(- 0 PS)
ふわさくら(282)に、 おいしい草 を料理してもらい、 重ね押し寿司 を受け取りました。
しあ(935)の所持する ラベンダー を消費して -+-ivy-+- に効果付加し、 平穏LV2 の付加に成功しました。 B3F C-6 魔法陣〔中流のおと〕 に移動しました!
B-6 に移動しました!
【合言葉&場所チェック】
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![]() | 声が聞こえる・・・ |
メルト(465)の声が届いた:![]()
二番煎じのアリア(224)の声が届いた:
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![]() | Next Battle |
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B3F C-3 / 砂地
通常戦が発生!
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![]() | Data (第22回 第24回) |
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ENo.389 S-C64=”ED/Pharos” |
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ENo.84 小町 ![]() ![]() ![]() ENo.282 不破桜 力王 |
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[PL] あな |
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