ロードレ「確かに人体収集家とか途轍もなく『イイ』趣味された御仁もいらっしゃいますし..」
モノを口にする話でなくてすいませんと苦笑しつつポットの茶葉を取り替える
「全くですよ、それまでモノに執着を抱く感性と言うのを持ち合わせて居ませんでしたし..そんなのを持っていたら生きては来れなかったと想いますが…」
今思えば何でも使い捨ては哀しい事だがアノ頃はそんな事を考える時間すらなかった様に想うと
「まぁ、確かにソレまでの過程とそれからの道筋は違ったのかもしれませんね……ですが、貴方にはその斧が一番似合っているとオレは想いますね」
何故かは知りませんがと苦笑して斧を見る彼女に
「其処まで貴方に想っていただけるならその斧もさぞかし嬉しい事でしょう、モノに心が宿るか否かまでは論ずる積りも有りませんけれどね」
そう言い失礼と店の奥、倉庫へと姿を消す。

リル「まぁ、その辺りは諦めたほーが良いぞ」
奥に行ったロードレを横目に
リル「連れて行くにしても一苦労だし……うちの世界の空間トンネルの安定率っていやー悪いの一言で…」
よっぽど慣れているか力が強ければ別だけどって溜息一つ
リル「苦いもの…オレ別にコーヒーとか全然平気なんだけど…、そらミルクたっぷりとかにゃなるけどさ…」
たまにはブラックらしい辺り味覚は割りと大人なのかもしれない、あくまで味覚は

リル「何かソレ…回避力がスゲー上がりそうなんだぞ...あとどーたいしりょくとか…」
オレなら回避力は上がりそう…、ディーナさんから聴いた言葉にポツリと一言呟いて
リル「こう...笑顔でヒトって（精神的に）殺せるんだって……実感したっていうかさ…」
確かに消えないかもな、あの笑顔と苦笑しつつブツブツと言うディーナさんを見る

リル「うん、それはオレもすっごく想うぞ…っていうか最近、似てるって言われる様に成ってきたっていうか…」
主に笑顔が、勿論リル自身は何処が似ているかなんて知らない訳だけども
リル「対人運か…っていうか、姉ちゃんの言い草聴いてっと実際にそういう人を知ってるみてーにも聴こえるぞ？」
なんて首をかしげてみる、違うかもしれないけれど何となくそんな気がしたんだって
リル「ところでさものすごーく今更なんだけど、随分長い間ここで茶会してるけど……色々大丈夫なのか？」
本当に超今更な事に首を傾げつつ気がついたのは今さっき...。