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No.1008 〜スケバン探偵〜エスパー指無☆('A`)


なんかネット弁慶が集まるとこ('A`)



コミュニティメッセージ


毒男(1008)からのメッセージ:
一人の闘牛士がいた。彼は負け知らずで、今まで999匹の闘牛と闘って、999匹倒した。
だが、彼はまだ物足りなかった。こんな弱い牛では俺の闘争心は満たされない、もっと強い牛と闘いたい!
そして彼は強い牛と出会うため旅を始めた。

やがて辿り着いた場所は極東の地、日本。小さな島国ながら、独自の技術と伝統に優れている国。ここに数多の闘牛士を返り討ちにしてきた牛がいるという。彼の心は燃えてきた。
早速、彼は最強の牛と出会うために近くの建物を訪ねた。

どうやらそこは神社のようだった。そこには白い装束と赤い袴を着用している女性がいた。彼女たちを人々は巫女と呼ぶ。巫女は言った、この国には今まで理由無く殺された無惨な牛たちの怨念が宿った巨大な牛がいる、その牛の暴動を止めようと世界中から騎士、猟師、侍が何人も押し寄せてきたが、返り討ちにあい、今では誰もが恐れ近寄らなくなった、と。

話を聞いて、男はさらに燃え上がった。何としてもその牛と闘わねば。男は巫女に牛の居場所を尋ねたが、巫女は危険すぎると言い張って教えようとしなかった。

闘牛士も巫女も頑固だった。ならば、と男は条件を提案した。あなたに私の宝物であるこの金の指輪を預けよう。そして私が無事に帰ってきたらそれを返してほしい。
巫女は渋々だが納得した。わかりました、ですが必ず帰ってきてください。これは我が神社に伝わる鉄骨です。お守りとしてどうか持っていってください。

闘牛士は鉄骨に跨り、橇のように滑りながら移動すると、そこには巨大な牛がいた。闘牛士は今まで闘ってきた中に荒くれの大きな牛がいたが、比じゃなかった。通常の牛の三倍、いや、四倍はある。
普通の人間ならその姿と覇気だけで気絶するだろう。だが闘牛士は屈しなかった。巫女の為にもこの牛に勝たなければならない。闘牛士は早速赤いマントと剣を構えた。

闘牛士の剣さばきは見事だった、普通の牛ならば一瞬で勝負がついただろう、普通の牛ならば。だが、今闘っているのは999匹の怨念を背負っている牛だ。闘牛士が何度攻撃しても牛が弱る気配がない、闘牛士が疲れる一方だ。

この牛が通常の牛と違うところは大きさだけでなく、皮膚の固さ、スピード、スタミナ、すべてが桁違いだ。一度でも手を休めれば、反撃されるだろう。

闘牛士は飲まず食わずで三日三晩攻撃を与え続けたが、牛はビクともしない。そして闘牛士の体力に限界が来て、剣も折れた。

これを機に、牛が反撃を始めた、かと思うと、牛は闘牛士と反対の方向に走り始めた。
自分では役不足だったのか、そう疑念を抱いていると牛が物凄いスピードで戻ってきた。牛は飽きたのではなく、助走をつけてたのだ。
列車が走る速度くらいはあるだろうか。体力が残っていない闘牛士にはとても避け切れない。

ドゴォ!
牛の突進を闘牛士はまともに受けた。数十メートルは跳ねられただろう。気を失いかけたが何とか踏みとどまった。牛の方に目をやると、牛はまた助走をつけて突進してきた。
私もここで終わるのか、そう闘牛士が覚悟したとき、足元にあの巫女からもらった鉄骨があった。

必ず帰ってきてください…
そうだ、私は必ず帰ると約束した。まだ倒れるわけにはいかない。何としてもこの牛を倒さねば。
闘牛士は体力の限界が来ているにも関わらず、鉄骨を握りしめた。

チャンスは一度きり、タイミングを間違えるとこちらがやられる。一度きりのカウンターだ。闘牛士は意識を研ぎ澄ました。
牛が疾風のごときスピードで向かってくる。今の闘牛士にはこの牛が東京タワーよりも大きく見える。

闘牛士は力の限り鉄骨を振り上げ、牛に向かって薙ぎ払いをした。タイミングは完璧だった。だが只の人間が鉄骨を振り回し、巨大な牛を打ち返すのは通常ありえない。闘牛士は両腕の骨が砕けた。恐らく、二度と動かせないだろう。巨大な牛は鉄骨が頭に当たり、動かなくなった。息をしていない。
起き上がらない牛を確認してから闘牛士は気を失った。

闘牛士は目を覚ますと神社にいた。傍には巫女が涙を流していた。
三日も帰ってこないから死んでしまったのではないかと思いました。とても心配しました、でも、生きててよかったです。この、あなたから預かった指輪、お返しします。
そういって、巫女は闘牛士に指輪を差し出した。

闘牛士は答えた。ありがとう、だが私は見ての通り、もう両腕が全身使えない。だから、その指輪はあなたが貰ってほしい。
闘牛士は一度深呼吸をしてから改めて巫女に向き直った。



これからは、あなたが私の腕になってくれませんか。

巫女は涙を拭い笑顔で応えた。



私、既婚者なんです。

毒男「それにしても、スケバンは心を読めるとは…
スケバンエスパーとでも称号を与えないといけないな・・・('A`)」

竹刀(950)からのメッセージ:
竹刀「それにしても課題って、よく分からない単語ばっかりですし…」

竹刀「んー、闘牛士が好みの巫女を追いかけてますと…」

竹刀「闘牛士に忘れられたことに怒りを覚えた闘牛は、闘牛士ではなく」

竹刀「巫女に向かって突進し、巫女を見事に仕留め、ようやく、構ってもらえると思って近づきました。」

竹刀「しかし、闘牛士は鉄骨で、闘牛をボコボコにしたのでした。 めでたしめでたし。」

竹刀「ごめんなさい、自分で書いててまったく面白くありませんでした。」

仙人(1884)からのメッセージ:
仙人「>>毒男 三題噺か。 なかなか変な企画を考えるものだな。だが、ちょうどいい暇つぶしだ。私のところの年寄り連中が好んでいたから少しならできるぞ」

仙人「>>毒男 だが、三題噺的にはキーワードに場所を入れるべきだったな。闘牛士と巫女でかぶってる気がする」

仙人「さて、お題が「闘牛士」「巫女」「鉄骨」だったな。うむ……」

仙人「

 では、ある闘牛場であった話をしよう。
 そこには、モスモフ氏という名の誇り高き牛がいた。
 そいつは気性が荒く、今まで数々の闘牛士を倒し、正闘牛士と呼ばれるマタドールですら誰一人として倒せない、まさに『最強』といってもいい闘牛だった。
 しかも、その血が欲しいと言い寄ってくる雌牛が世界各地にいたくらいだ。その気になればハーレムなんて夢じゃない、そんな奴だったんだ。
 もちろん、そこまで強い闘牛であれば名声を得るために国内の闘牛士が倒そうと試合を申し込む。まぁ、モスモフ氏にもそれなりの準備が必要だったため連日とは行かなかったが、よく舞台に出ていた。

仙人「

 最初は国内の闘牛士だけだった。だが、国内では手に負えないということとモスモフ氏の偉大な強さが国外に伝わり、世界各地でモスモフ氏を倒そうという猛者たちが集まってきたのだ。
 そして、そいつが現れたのはいつだっただろうか。
 もう数え切れないほどの人の血で牛の牙である角を朱に染めたモスモフ氏と闘牛士に必要な赤い布も槍も持たずに舞台へとあがった狐の仮面をつけ、巫女装束を着た女が出会ったのは……
 その巫女の名前は……えーっと、うーむ、何だったかな、あいつの名前は。モスモフ氏は覚えていたんだが……まぁ、いいか。
 とりあえず、その仮面巫女は祖国の人間でも全く聞いた事の無い闘牛士で、実は今回が初めての舞台だった。

仙人「

 何の手違いかわからないが、決まってしまったものは仕方が無い、仮面巫女も了承していることだし、運営側はそのまま戦わせることにした。
 仮面巫女が舞台の中央に立ち、構える。
今から闘牛が始まるというより、武芸が始まるような綺麗な構えであった。
 実は仮面巫女は闘牛という競技は知っていたが、どうやって戦うものかは知らなかったのだ。
 よく考えなくても、かなり無謀なことだったと思う。
 なにせ、百戦錬磨の闘牛と今回が初めての新人闘牛士との戦いだ。
 モスモフ氏が入ってきた途端、あろうことか仮面巫女がモスモフ氏の方へと駆けた。
 モスモフ氏にとっては多少意外な行動であったが、モスモフ氏も仮面巫女へと駆けた。

仙人「

 ぶつかる瞬間、ほとんどの観客は後に起こる事態を脳内で想定し、目をつぶった。
 だが、ぶつかる音は聞こえない。
 観客が目を開くと、そこには最初仮面巫女が立っていた場所でモスモフ氏が止まっており、仮面巫女は鉄骨にしがみついていた。
 観客にはあのスピードをよけたという驚きがあったが、しかし仮面巫女の鉄骨にしがみつく情けない姿を見てすぐにこの試合の敗者を悟っていた。
 モスモフ氏はのそりと振り返り、仮面巫女の方を見、とどめと言わんばかりに猛突進をした。
「ふんっ!」
 だが、その声と同時に仮面巫女はモスモフ氏の胴体くらいの太さの鉄骨を引っこ抜き、モスモフ氏に投げつけたのだ。

仙人「

 モスモフ氏もこの攻撃に驚くが百戦錬磨の猛者。
 即座に反応するが、さすがに一瞬の判断の遅れが命取り、体の右半分がえぐられ、自身の血の絨毯に残った左半分が倒れた。
 観客はそのあまりの壮絶な出来事に何も言えず、ただ呆然としていた。
 しかし、仮面巫女はその雰囲気の中、何事も無かったかのように壮絶なことを言うのであった。
「ふぅ、久々に肉食いたかったんだよね〜。でも、半分無くなっちゃったし、土ついてる部分も食べれないからそんなに食べる部分ないなぁ。いやぁ、しまったしまった」
 なんと、この仮面巫女、ただ肉が食べたいだけで闘牛を倒してしまったのだった。

仙人「

「あぁ〜、この後仕事しなきゃいけないし、そっちは他の奴らに任せようかなぁ。先に私だけ天界にもどるのもありだねぇ」
 そう仮面巫女は言って食べるだけ食べてどこかへと去っていったのだった
 まぁ、その仮面巫女は私の上司なわけで、この後私が報告書並びに始末書を書かされたというのは嫌な思い出である。

仙人「とまぁ、そんなこんなで何のオチも無い私の苦労話を混ぜた三題噺は終わりよくわかだ。」

ポム(1890)からのメッセージ:
ポム「三題噺なんて振られても、なかなか思いつかないぷに」




コミュニティ参加者


 ENo.950 竹刀shinai
 ENo.1008 ('A`)Acme
 ENo.1884 無名人無名人
 ENo.1889 松葉梔子華星雲
 ENo.1890 HomPomYuGu
 ENo.1897 レイナ=C=ノート鳥乃巣
 ENo.1915 西田 藍夏純情くらりもんど
参加者 計 7