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探索2日目 基本行動の宣言を確認しました。 「生産行動」の宣言を確認しました。「遺跡外行動」の宣言を確認しました。 「通常戦」の宣言を確認しました。 「装備とセリフ」の宣言を確認しました。 「キャラクター」の宣言を確認しました。 |
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Blade Arts/1 結論から言えば、眼前の男は化け物であったというだけのことだった。 人の身で化け物に抗おうなどというのは冗談甚だしい。愚者の極みであろう。 「化け物を殺すのはいつも人間だ」などと説いていた物語があったが、そんなものは嘘だ。 化け物を退治できるのは同じ化け物だけである。ただの人間、そして英雄には絶対に化け物を打ち倒すことができない。 化け物を倒した時点で、その者を屠るだけの実力を持っていた者は、須らく同じ化け物である。ただの達人、英雄と嘯くには彼もしくは彼女は強くなり過ぎてしまったのだ。 ――――となると、「これ」を倒せば私も晴れて化け物の仲間入りというわけか。 面白い、と言えるほどマリアは自分に自信があるわけではない。一介の騎士にさえなることができなかった自分が、どうして化け物になることができよう? 騎士が化け物になることはあれど、ただの剣使い如きが化け物になることは有り得ない。そのくらいに物事を弁えているつもりではあった。 されどようやく出会えた。渇望していた存在が正体を現した。 そして自分は今、追われる立場である。この存在を屠らねば後がないときていた。 時が来たのだ。武の道を歩むものが、いつか必ず衝突する「本物との邂逅」に。 「どうした、女。腰が抜けたか」 手に持っていた刀を振い、血を乱暴に払った男は、化け物然とした有様であった。 荒草を思わせる乱雑とした黒髪。細い眼と鋭さのある面持ちは精悍さを湛えているものの、その厳しさから見る者の肝を冷水へと突き落とす。 身に纏うは薄汚れた着流し。それは一面黒色であったが、色の濃さが箇所によって異なっている。恐らくはあの黒さは膨大な返り血を浴びた結果だ。鼻先に掠める血臭は男の傍で、転がっている死体が発しているものだけではなかったようだ。 死体はしばし旅を共にした少年であった。齢十五。剣使いとして武の道を走り始めたばかりであったらしい。 筋は悪くなかった。成長すればマリアを超える剣客となっていただろう。 しかし、逸材も成長する前に刈り取られれば死ぬのが武の道である。例外はない。窮地に力を発揮、なんてことはない。 「いや、少し考え事をしていただけだ」 頭を軽く振り、マリアは腰の鞘から己の獲物を抜き出した。 銘もなければ魔力も篭っていない、ただの両刃の打ち下ろしである。重量は並程度。強度だけが自慢で、ここ二ヶ月ほどはこれを使っていた。 だがその強度もこの男の前では通用しない。通用させようとすれば、死んだ少年の二の舞を踏むこととなる。 愛刀を両手で持ち、足を半歩開いて左肩を前へ。手にした剣は先端を敵へ向けるのではなく、自らの後方へ。剣先を地面に垂らし、脇構えに似た姿勢を取る。 男がその太眉をぴくりと動かした。 「妙な構えだな」 「おまえほどではない」 マリアの構えからすれば、男の剣術は狂っていると言えた。 男は笑った。血走った眼を見開き、くつくつと低く。 その片手で握られている刀の刃もまた、着流し同様に黒い。あれもまた数多の血を吸い込んだ結論なのであろう。 如何な数、この浪人は人を殺めたのか。もしかすれば人以外のものをも殺めたかもしれないが。 敵が笑いを止め、刀を両手で握った。それが強襲の準備であると、マリアの感覚は察知した。 全身から力を抜く。常人には勘違いされやすいことだが、脱力の状態からでなければ、最大の力量を生み出すことはできない。 力んだ身体は、思いのほか鈍く、脆いのである。 男も同様だった。肩や足から力が抜け、息使いがすっと細くなった。 彼我の距離はおおよそ十メィトルと少々。互いがどのような剣術を使うかを第三者はまだ知らぬが、どの剣使いにとってもこの距離であるなら十分だろう。 間合いに相違はない。刃の長さはほぼ同じ。剣速は負けているだろうが、勝機はきっとある。 どこからやってきたのか、キリギリスが宙を飛んでいた。これから引き起こる殺陣に興味はないのか、その動きは暢気なものだった。 睨み合った二人の間を某が間抜けた音を立てて飛んで行き、その尾さえも視界から消えた――――と見えた瞬間。 黒着流しの男は地を蹴った。 消失した、と並の使い手なら思うほどの脅威の速度。急激な動作であるのにも関わらず、男の動きには淀みひとつなかった。 これだ。この異様なまでの身のこなし。見るのはこれで二度目となる。慣れるはおろか、依然として驚異であることに変わりはない。 一見単なる疾走に見えなくもないが、その歩みと流れが普通の使い手とは似て、されど異なる。まるで闇の中を影が走り抜けているのではないか、と見紛うほどに視線に捉え辛い。 着流しのせいだ、とマリアは理解した。あのゆったりとした服装、そして黒という暗色。ぼやけて見えるのは彼の足の早さも理由のひとつなのだろうが、服が風を通す作りになっているからでもある。 だというのに音が聞こえない。足音が微塵も聞こえない。快速で地を走っているというのに、あの力強さと音の無さはどういうことなのか。力強さと音とは本来、比例するのではないか? 即ち、男が化け物足りえる能力がこれだ。音による感覚を完全に無視させ気配を経つ。 よって視界以外によって男を捉えるのは不可能。聴覚を頼りに立ち回る武芸者は、この摩訶不思議な現象に乱される。 そしてただ疾走しているように見せかけ、あの男は歩みを瞬間で変化させる術を持っている。一歩一歩の長さが絶えず変わっているため、予定より間合いに入るのが早く、また遅くなったりもする。それも何故か、速度を落すことなく。 マリアは少年の死を対価にそれを知りえた。その対価を高く見るか安く見るかは考えるまでもなかった。 十分だ。仲間を失う代償に比べれば、この情報は遥かなものだった。 男の初動から一秒を二分の一にした時間さえ経っていない。さりとてその速度はもう最高潮に達していた。加速の早さもまた、壊れている。 果たして、あとどれほどで間合いまで距離を詰められるのか。それは走っている男だけが知っている。こちらには予想する以外に方法はない。 マリアは動かない。その剣先に羽虫が止まるまでに不動。ただ状況を見る。 元より彼女の剣とはそういうものだった。打ち込まれた鉄を流し、自身の鉄を打ち込み返す。 この型が得意だったのではない。彼女にはそれ以外にできなかった。戦舞を生み出す技量と才能がなかったのだ。こればかりは、努力を重ねても無理だった。 決して舞えない、というわけではない。常に停止していては、勝てる状況を失う。ただ一流、または二流を相手とすると歴然とした違いが出てしまう。 舞うのが不得手なマリアは、舞う剣士に合わせる使い手となった。それがこの停止の型、一辺倒の動きもなくただ事態を見守る異形の型。派手さには欠けるが、飛び掛る火の粉を振り払うには磐石の構えである。 対する敵は自分とは正反対であった。自身から舞を生み出す、剣舞士。多くの剣使いたちが憧れる身の動きを武器にする、武の最高峰である。 真意は絶対的な攻撃。圧倒的な速度と剣裁きによって、戦いの全てを制する。自己に防御をする必要を生ませるよりも前に先手を取り、その一手のみで勝敗を決する。 待ちを心得るマリアには不足のない相手。だが、その剣速と舞いに自分の不動の力が及ぶかどうか……。 ともあれ、迎え撃つ以外にやりようがない。二流の浅はかな連中の言葉を借りれば、自分は「それのみに特化」している。 しかし、敵もこの様子を見て悟っているはずだ。マリアが待ちをする剣使いであること、その真意を。 武の使い手である以上、当然あの男も経験がある。中には自分と同じ待ちの剣使いと切り結んだこともあるだろう。そして優れた使い手とは、大抵の状況を打破する策を持ちえているのだ。 経験は武器だ。その力は才能には見劣りするものの、着実な力として機能する。積もった経験は時として才能を凌駕し、突破する。 敵が自画自賛するだけの者でなければ、それを有している。きっと有している。待ちをするマリアに突っ込んでくるとはそういうことである。 ――――構うものか。 ならば先手はくれやろう。舞が得意なら舞わせておけばよい。数度斬られようが、自分は本命の一撃を叩き込めばいい。 飛ぶ鳥は落す。 地を疾走する獣は転倒させる。 矢は落とし、刃は受け流そう。 醜くとも、絵にならずとも、それが己の剣術。 間合いはまだ少し遠い。まだ猶予はある。走る男もこちらのことを考えているのだ。 それは自分の違いやもしれぬ。もはや状況を把握しきった男は、歩みを遅らせることで感覚を鈍らせているのやもしれぬ。 過去にこういう状況はあった。自らに走りよってくる敵、それを迎え撃つ自分という図式。その度にこういう、思考し待たされる自分がいた。 そのことにじれったさを感じることはあった。一秒を一秒と思えぬ緊張感を動かずに待つのは、実のところ相当の神経と精神力を要する。 今は違う。そのようなもの、感じる必要がない。空気のひとつひとつが、己の血肉になっていくのがわかる。 生き残りさえすれば、この経験はきっと確かなものとなるだろう。 だから生きる。生き残る。この敵を倒し、剣の頂に登るのだ。登った先に死が纏うとも、自分にはもはやこの道しか残されていないのだから。 男が間合いに入る。 マリアが間合いに入る。 先手を制したのは、着流しの男であった。 目先が翻る男の黒刃を捉えた。斬形は地と水平。狙いは胸部位。 受けようと思えば受けられた。だが受けぬ。その誘いには乗らぬ。 瞬間的に踵に力を入れる。力の向きは背後。剣風が胴部を掠め、鎧の一部をこそぎ取った。 「はぁッ!」 背後へ飛び退くと同時、男目掛けてマリアは腕の筋力に点火。後方へ引いていた獲物を全力で突き出した。 不自然な態勢から繰り出された一撃は、男の瞳を丸くさせるには十分だった。 振り抜いた直後であるところの身体は通常無防備であるが、男はそれを容易く打破できるだけの化け物としての能力を兼ね備えていた。 まさに瞬動であるといえよう。振り抜いたはずの男の獲物が刹那、半月を描くようにして下方に回った。 「なっ」 何故その動きができる。と頭に文字が浮かんだところで、自らの腕に痺れが走った。 痛みはない。だから腕を切られたのではない。しかしそれがどのような理由かはさっぱりとしてマリアにはわからなかった。 頭が混乱する中、彼女は見た。月明かりの空、己の持っていた剣の刃が宙を舞う様を。 着流しの男がやった行動は実に単純である。 半月を描いた彼の太刀筋はマリアの突きが届くよりも前に早く動き、刀身半ばを下段から切り上げたのである。 だがそのような芸当をできる者がどれだけいよう。振り抜いた獲物の軌道を再変化させることが、どれだけ難しいかを常人は知らない。 作法はまったく異なり、恐らく多くの剣術家は否定するだろう。 だがそれは。 鍔目返しという技巧を、頂点にまで突き詰めたものであった。 やはりそうだった。 この男は化け物で、自分は化け物にはなれないのだと。 夜空舞う己が刃を見ながら、彼女は小さく舌を鳴らした。
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【パーティメッセージ】
以下のキャラクターにメッセージを送りました。
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レイシ(1347)からの生産行動を許可しました。
スラッシュ に技回数を 8 振り分けました!
現在の体調は いい感じ!
武具に 粗末な剣 を装備!
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訓練により 舞踊 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 3 ) 訓練により 舞踊 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 4 ) 訓練により 武器 のLVが 1 上昇しました!(生産CP - 1 ) 訓練により 武器 のLVが 1 上昇しました!(生産CP - 2 ) 訓練により 武器 のLVが 1 上昇しました!(生産CP - 3 ) 訓練により 武器 のLVが 1 上昇しました!(生産CP - 4 ) 訓練により 体格 が 13 上昇しました!(能力CP - 8 ) 訓練により 器用 が 10 上昇しました!(能力CP - 6 )
パンくず を買いました。(- 0 PS)
レイシ(1347)に、 パンくず を料理してもらい、 即席乾パン(干し肉入り) を受け取りました。 B1F B-23 魔法陣〔始まりの右足〕 に移動しました!
B-22 に移動しました!
【合言葉&場所チェック】
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![]() | 声が聞こえる・・・ |
ラナン(1625)の声が届いた:![]()
エド(1700)の声が届いた:
リゼ(1728)の声が届いた:
こゆり(1804)の声が届いた:
ミリー(1815)の声が届いた:
レイジ(1931)の声が届いた:
マリア(16)の声が届いた:
ガイ(37)の声が届いた:
ザッハ(42)の声が届いた:
アハト(55)の声が届いた:
テリス(58)の声が届いた:
キアンコウ(59)の声が届いた:
刻(64)の声が届いた:
零(118)の声が届いた:
シリル(131)の声が届いた:
オスロ(137)の声が届いた:
ピエロ(173)の声が届いた:
シェリル(187)の声が届いた:
こさめ(192)の声が届いた:
レイ(204)の声が届いた:
ナタール姉弟(269)の声が届いた:
デュノ(274)の声が届いた:
アリス(382)の声が届いた:
マコト(406)の声が届いた:
かれん(498)の声が届いた:
ハス(519)の声が届いた:
にら(531)の声が届いた:
フォール(614)の声が届いた:
リリィ(623)の声が届いた:
ティル(631)の声が届いた:
ウィル(644)の声が届いた:
どら&もっくん(714)の声が届いた:
ちなみん(715)の声が届いた:
クロイ(723)の声が届いた:
エティ(775)の声が届いた:
シグ(776)の声が届いた:
フェル(804)の声が届いた:
来世(832)の声が届いた:
カノン(837)の声が届いた:
雲雀(861)の声が届いた:
ルーファス(924)の声が届いた:
ルー(949)の声が届いた:
飛鳥(983)の声が届いた:
アリッサ(985)の声が届いた:
とうね(997)の声が届いた:
ジャス(1003)の声が届いた:
メフィ(1016)の声が届いた:
舞華さん(1019)の声が届いた:
ントゥラス(1033)の声が届いた:
おさる(1041)の声が届いた:
しっき(1284)の声が届いた:
たんじぇ(1449)の声が届いた:
フィル(1484)の声が届いた:
ゆ〜(1520)の声が届いた:
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「うぅ〜・・・こっち来ないでー!」 子供が歩行雑草に追われている。 子供は本を大事そうに抱えて太い木に隠れて震えている。 「・・・モッサァ?」 歩行雑草がこちらに気付いた。 「モッサァァァァァァァッ!!」 邪魔者と判断したらしく、こちらに向かって突撃してきた! (この戦闘に勝利できなかった場合、戦闘終了時にB-21に強制移動)
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B1F C-19 / 砂地
イベント戦が発生!
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![]() | Data (第1回 第3回) |
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ENo.647 マリア・シュアード |
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ENo.1347 水瀬 禮嗣 ![]() ![]() |
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[PL] 裏川狐 |
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