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探索2日目 基本行動の宣言を確認しました。 「遺跡外行動」の宣言を確認しました。「キャラクター」の宣言を確認しました。 「コミュニティ」の宣言を確認しました。 |
Diary |
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「やっちゃったなぁ」 そこはある豪華客船の倉庫。 今にも切れそうな電球が生み出す光を、埃を被った荷物とともに浴びている水色の髪の少年がいた。 後ろに回された少年の手は縄で縛られている。足も同じように縛られており、自身でバランスを保つことの出来ない彼の体はぞんざいに投げ出されていた。服装は暗色のTシャツに薄い生地のパンツという、およそ客船の質には似つかわしくない質素なものである。 明らかに困った事態になっているというのに、少年は穏やかな表情を一切崩すことなく光を見つめている。 ――いや、原因あたしだから責める資格はないんだけど……それにしたって余裕すぎじゃない? 彼の頭の中に少女の声が響いた。凛とした響きを持っているそれは、しかし今は呆れたような声音である。 「そうだね。君のせいだね」 少年は少女に逆に問いかけた。 「だからこそここは、君がどうにかすべきだよね?」 ――あんた、そんなに嫌味なこと言う人間だったっけ? 「いいや?」 少年は誰も見ていないのに大げさに首を横に振った。 「ただ、君が作った問題は君で解決してくれると、僕も色々考えないで済むって思っただけだよ。大体こういうのは、君の得意分野だろ?」 ――分かったわよ。今回のはあたしが全面的に悪かった。 でもまだ陸地は遠かったはずよ? ここで逃げても、街に着くまで逃げ切れるとは思えないんだけど……。 「それでもどうにかするのが、今君がすべきことじゃないのかな?」 ――さっきのを相当根に持ってるわね、あんた……。 おどけた口調で切り返す少年に、少女はそう言った。 ――いいわ、とりあえず代わってよ。何とかしてみるから。 「了解」 少女の言葉に少年は肯いた。 そんな少年の両の中指には、それぞれ黒と白の指輪が嵌められている。 少年は後ろに手を回したまま、それらを擦り合わせた。 その瞬間、卵状の白い光の膜が少年の体を包み――。 数秒後、風に流される砂のように霧散した光の中から現れたのは――少女の姿だった。 真紅の髪は肩の辺りでばっさりと切り落とされており、蒼い瞳には強気な光が満ちている。服装は先ほどまでそこに居た少年と全く同じものだが、あまり体格に差がないのか、少しシャツがゆるいくらいで動くのに不自由はなさそうである。 「よっと」 掛け声とともに、少女は床に投げ出されていた体を起こす。 それから薄暗い倉庫を見回し、壁際に丁度いい突起――壁の木材の一部がはがれかけている箇所だ――を発見した彼女は、そこへと体を引き摺った。 手を縛っている縄を突起に引っ掛け、繰り返し繰り返し擦る。やがて擦り切れた縄が、小さく音を立てて床に落ちた。 両手で足の縄も解き完全に自由になった少女は、倉庫の扉を確認した。頑丈な鍵がかけられているらしくビクともせず、また部屋側には鍵穴らしきものは見当たらない。 「ちょっと荒っぽく行く。逃げれればいいんだから目立っても問題ないわよね」 ――うん、て、え? 目立ったらダメなんじゃ……。 先ほどまで部屋にいた『少年』の声を頭で聞きながらそれを無視し、少女は少年同様左手の中指に嵌められた黒い指輪をそっとなぞる。 すると、彼女の目の前に顔ほどの大きさの黒い球体が出現した。 球体の中へ手を伸ばす。球体は何の抵抗もなく少女の体を受け入れた。 少女が小さく今欲するモノの名を念ずると、次に球体から引き抜かれた少女の手にはその欲するモノ――四角い小さな金属片が握られていた。役目を終えた球体は、先ほどの白い光の膜同様に霧散する。 少女は金属片を扉の傍に置いて、その表面にある突起を押した。 それから急いで少し離れた荷物の陰に隠れ―― 一息ついた瞬間、耳をつんざく爆音が響いた。 ◇ ことの始まりは、数十分前に遡る。 消灯時間が近づき人の少なくなった共同浴場の女子更衣室に、真紅の髪の少女が現れた。ちなみに共同とはいえ、そこは豪華客船。更衣室からしてあらゆる設備を揃えた高級感溢れるものである。 少女は質素な服装でありながらそれを引け目に感じる様子など一切見せず、暗色のTシャツを脱ごうと手をかけた。 下着を纏っていないため、Tシャツの下にはすぐに人並みのサイズの乳房が露になる。下着を纏っていないことには理由があり、それがわざわざ人が少ない時間を狙って風呂に来た理由でもある。 「あ」 その動作の合間、少女は自分のミスに気がついて声を上げる。頭の上では丁度Tシャツを脱ぎ終えんとしていた両手が触れ合っており、その両中指に嵌められた二つの指輪が擦れあっていた。 舌打ちする前にその異変は起こった。 突如として生まれた白い光の膜が彼女を包み込み――数秒後霧散した光の跡には、水色の髪の少年が立っていた。 「……何もこんなとこでやらなくても」 小さく呟いた少年が、再び両手の指輪を擦れ合わせようとしたそのとき、 「――ッキャアアアッ!?」 必要以上によく響く女性の叫び声が耳に届いた。 少年は「やっば」と呟き、声のした方を確認もせずに踵を返した。――確認するまでもない。事情はどうあれ、女子更衣室に男が堂々といるのを目撃されては、悲鳴を上げるというものである。 女性の悲鳴は本当によく響いた。響きすぎていた。 少年が浴場の入り口を出たときには、既に通路のあらゆる方面から、幾人もの船員が迫っていた。 すぐに少女に戻る、という手段もあったが、女性に変身する前の姿を見られていないとも限らない。その場合は戻ったところで無意味だ。 そうして考えているうちに逃げ場を失った少年は、変質者のレッテルを貼られた挙句に倉庫に監禁されたのだった。 ◇ 爆破跡には、人一人が余裕で通れる大きさの穴が出来上がっていた。勿論、穴の向こう側は通路である。 ――あーあ、もし逃げられなかったらどうするの? 色んな意味で危ないなぁ……。 「大丈夫よ、絶対逃げ切れる自信があるからこそやったんだから」 通路に出た少女は少年にそう言い聞かせた。そして愉快そうに笑う。 「全く、ツメの甘い船員よね! 倉庫に放り込む前に目隠しさせとけばよかったのに」 その言葉が意味すること―ーそれはつまり、彼女はこの船内の地図を脳内で把握しているということで。 迷うことなく通路を駆け、音を聴きつけた船員の隙を見て階段を駆け上がる。逃走したことには間違いなく気づかれただろうが、何の問題にもならない。少女は己の気配を消すことに慣れていた。 常に気配を殺し続け、姿を捉えられぬように慎重になりながらも、迅速に。 そうやって、あっという間にデッキへとたどり着いた。 更衣室での出来事は夜、日付が変わる前に起こった。だから外はまだ当然暗い。消灯時間を過ぎた客船は、デッキの上も既に最低限の灯りが灯っているくらいのもので、少女以外に人影はなかった。 「ふぅ、ここまで来れば問題ないわね」 額の汗をふき取りながら、少女はデッキの隅へと歩み寄っていく。 ――問題は大有りなんじゃないの? 隅に来たってことは、見つかればすぐに追い詰められるってことだし。 少年が不審げに問う。少女はからからと笑った。 「何でここが隅って言えるのよ。逃げ場はちゃんとあるじゃない」 ――……まぁ、あると言えばあるけど。確か君泳げな――ってまさかー!? 少女がおもむろにシャツを脱ぎだしたことで、少年は彼女が何をやろうとしているかに気づいたが、もう遅い。ここまで来た以上、逆にそれ以外の方法はないのだ。 「正かーい。計算が正しければ今が一番例の島に近いだろうし、頑張って泳いでね!」 ――ちょっと待ってー!? 「待たない!」 少女は叫んで、デッキから海へとダイブした。 着水する前に、二つの指輪を擦り合わせながら。 ◆ 「し、死ぬかと思った……」 それからおよそ半日後。 招待状を受け取った者のみが訪れることを許される『島』の海岸に、力尽きて横たわる少年の姿があった。近くには、他の来訪者のものと思しき船がいくつか停泊している。 結果としていきなり海に放り出される形になった少年だったが、今更船に戻ることも出来ず――何とか体力をごまかしながら半日かけて泳ぎきったのである。海が荒れなかった幸運と、少年の気力が最後まで保ったことのどちらかでも欠けていれば恐らく途中で力尽きただろう。 「僕の体力は、リンとは、違うんだ……そこ、考えてよ……」 ――考えたわよ。でもレンなら大丈夫かなーって思ったから。 少年――レンの途切れ途切れの言葉に、少女――リンはそう答える。 ――何にしても、ちゃんと着けたんだしよかったんじゃない? 「無責任な……」 彼女自身の責任を果たさせようとした自分のことを根に持っているらしい少女に、少年はそう愚痴ることしか出来なかった。 最初からここに来ることが目的だった二人は、招待状を有している。事件が起こったのは誤算だったが、本来なら更に半日後あたりに街で借りた船で島を訪れる手はずだった。 ――まぁ、少しレンの体力が回復したらさっさと探索始めましょ? 何なら交代してすぐに始めてもいいけど。 互いの体力は相手に依存しない。だから今すぐ交代すれば、半日経って体力万全なリンはすぐに動ける。 だがレンは、顕現したがるリンへのささやかな抵抗として、 「……せめて、誰か仲間に会うまでは、僕が出てる……」 息も絶え絶えに、そう呟いた。
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Message |
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【パーティメッセージ】
レン(562)「さって…どうなるかな」
エルク「弓矢使いなんだね、何だか狙うの難しそう…」
ロド(100)からのメッセージ:
ロド「とりあえず自己紹介しとかないとね。俺はクロファニエル。クロファニエル・ロドリクスってんだ。前も島にいたけど、お兄さん(orお姉さん)も前にもいた口? それとも今回が初めて?」
ロド「まぁ、また色々変わっているみたいだけどねぃ。ま、色々馬鹿話が出来たらなと。つー事で、よろしくっ」
ち〜さな槍使い”翠”(360)からのメッセージ:
ち〜さな槍使い”翠”「よろしく?」
アッシュ(713)からのメッセージ:
アッシュ「…………」
アッシュ「……最近は、触角を生やすのが流行っているのか?(ぼそ」
以下のキャラクターにメッセージを送りました。
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Main |
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スナイプショット に技回数を 8 振り分けました!
現在の体調は いい感じ!
武具に ショートボウ を装備!
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訓練により 体格 が 13 上昇しました!(能力CP - 8 ) 訓練により 魔力 が 10 上昇しました!(能力CP - 6 ) 訓練により 魅力 が 10 上昇しました!(能力CP - 6 ) 訓練により 弓矢 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 5 ) 訓練により 音楽 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 3 ) 訓練により 音楽 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 4 ) 訓練により 付加 のLVが 1 上昇しました!(生産CP - 1 ) 訓練により 付加 のLVが 1 上昇しました!(生産CP - 2 )
パンくず を買いました。(- 0 PS) B1F D-25 魔法陣〔始まりの左足〕 に移動しました!
E-25 に移動しました!
【合言葉&場所チェック】
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声が聞こえる・・・ |
D-09&ドリル姫(1675)の声が届いた: D-09&ドリル姫「侵略開始じゃ!」
アルマ(1762)の声が届いた:
慧(1783)の声が届いた:
クォ(1803)の声が届いた:
時をかける三尉(1850)の声が届いた:
アル(1854)の声が届いた:
F・H(1897)の声が届いた:
エルク(52)の声が届いた:
シオン(85)の声が届いた:
ミー(144)の声が届いた:
石津(222)の声が届いた:
ファニィ(237)の声が届いた:
矜持(296)の声が届いた:
レン(562)の声が届いた:
ジョルジュ(564)の声が届いた:
マキナ(625)の声が届いた:
サイ(650)の声が届いた:
アッシュ(713)の声が届いた:
美月(732)の声が届いた:
雅(766)の声が届いた:
稲月(785)の声が届いた:
アン(799)の声が届いた:
ラフィー(1021)の声が届いた:
フォル(1098)の声が届いた:
セスナ(1160)の声が届いた:
みる(1206)の声が届いた:
めぅか(1356)の声が届いた:
アイヴォリー(1390)の声が届いた:
おしず(1456)の声が届いた:
ウーシェちゃん(1515)の声が届いた:
ヒューマ(1574)の声が届いた:
メル(1595)の声が届いた:
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Next Duel |
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B1F G-23 / 砂地
【パーティのデュエル行動】* レン(562) : 誰かに練習試合を申し込む * マキナ(625) : 誰かに練習試合を申し込む * サイ(650) : 誰かに練習試合を申し込む サイ(650)の設定が選択されました!
ランダム選別による練習試合が発生! |
Next Battle |
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B1F G-23 / 砂地
通常戦が発生!
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Data (第1回 第3回) |
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ENo.562 レン&リン |
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ENo.625 牧奈・ゼロックス・泥臼 ENo.650 式村 彩 |
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[PL] 真崎アオフミ |
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