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探索2日目 基本行動の宣言を確認しました。 「生産行動」の宣言を確認しました。 「遺跡外行動」の宣言を確認しました。 「キャラクター」の宣言を確認しました。 |
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「いやあ…まさか本当に着くとはねえ……」 小春はぽかんと口を開けたまま、呆然としていた。感心を通り越して呆れてすらいた。ちなみに、ここはまだ海上、彼女はゴムボートの上に座って、オールを手に持っていた。眼前には、島が見えている。 「開いた口が塞がらないってのは、このことを言うのかしら…。うーん、おっちゃんには何かお礼をしなくちゃいけないかも…でもどうやってお礼しよう…」 小春はポケットから、“招待状”を取り出していま一度目を通してみた。『エルタの地より真南』なんぞと書いてあるが、三年間世界を旅した小春といえど、そんな場所には見当が無かった。島に向かう明確な方法が分からない以上、小春がやれることはただ一つ。前に来た時と同じ方法を試してみることだった。 三年前、彼女はいつものようにお気に入りの芝生の上、段ボールハウスで寝ていたのだが、何故か船上の人となっていた。あの時は、我ながらとんでもない立ち回りをしたものだったが、状況から察するに、寝ている内に誘拐だか拉致だかされていたらしかった。何でそんな結論に至ったかと言えば、船員が『聞き覚えのある』言語を使っていたのである。それでシュ○ちゃんかスタ○ーン、あるいはブ○ース・ウィ○スばりの脱出劇を演じて辿り着いたのが、この目の前に広がる島だったというわけだ。 「あの時は全く疑いもしなかったけど…ほんと、今思うと信じらんない話よね…」 そんなわけで、小春は東京から新潟まで出ると、地元の漁師に頼み込んで近くまで運んでもらったのである。その見返りとして漁を手伝った(三年間の放浪中、港で働いた経験があった)のだが、見るからにベテラン漁師といった風情のおじさんは、小春がゴムボートで日本海に旅立つことを大層心配していた――当たり前の話である。何やら気を遣ってくれたらしく、詮索はしてこなかったのだが、せめてもということで、小春はおじさんに、獲れたばかりの新鮮な魚を馳走になった。船の上の男の料理ではあったが、アラ汁は冷えた体を温め、刺身はこれ以上ない活力を与えてくれた。小春は礼を言うとボートに降り、日本海に漕ぎ出していったのである。漁師のおじさんは、小春の姿が見えなくなるまで見送ってくれていた。 で、そんな安易な、ほとんどザルと言っても差し支えない行動方針の果てに、小春は三年前に放り出された島に帰って来たのであった。ボートを漕いで浜に入ると、彼女は適当な所でボートを降りた。日本海の寒さが嘘のように、妙に快適な気候である。 「ひゃー、なっつかしーなー…。ここ、もしかして前に流れ着いた浜だったりして…」 そう思うと、何となく見覚えがあるような気がする。ただの勘違いかもしれないが、それでも親しみやすいのは確かだ。小春はザックを肩に担ぐと、森の中へと入っていった。記憶を頼りに、島の中心部、開けていて人が集まっていて、遺跡への入り口もある場所へと歩いて行く。しばらく行ったとこで、何やら人の気配を感じて小春は立ち止まった。 「……んー?」 少し警戒しながら周囲を見渡してみたが、見えるのは木、木、木である。気のせいかと思って前に進もうとしたその瞬間、何かが目の前に降って来た。人影だった。突然のことに、小春は思わず身構えて後ずさる。しかし人影は追いすがってきた! 「ちょ…あたしは大したもんもってないわよっ!?」 「わあ、やっぱり小春ちゃんだっ! ほんとに小春ちゃんだっ! ねえねえ、元気だっ……あれ、小春ちゃん?」 目の前に現れた人影は、女性だった。肩くらいまでの長さの緑色の髪を持ち、右のこめかみの辺りの髪にリボンを巻いている。年の頃は小春よりも少し若い…二十歳くらいだろうか。そんな女性が、小春に飛び掛ってきた――抱き付いてきたと言う方が適切だろうか。小春は彼女を引き剥がし、上から下まで眺めてみた。丈夫そうなシャツの上に道具が収まった複数のポケットのついたベストを着ている。下はこれまた丈夫そうなズボンに編み上げブーツ。ベルトにも大小様々な道具やポーチが提がっており、腰の後ろには大きなナイフが鞘ごと据えられている。体つきは無駄なく引き締まっており、遠くから見たら男性と見間違えそうだ。それだけに、小春はその女性が誰なのか思い出すのに、若干時間がかかってしまった。 「えっと…もしかして、ファルちゃん…?」 「うん、そうだけど…。あ、あれっ? 気付かなかった…?」 「いや…まあ。正直追い剥ぎか何かかと…。まさかこんなとこで会うとはね…今日は驚いてばっかりだわ…」 「……?」 首を傾げるファルに、「ああいや、こっちの話」と言い繕いながら、小春は記憶の中の少女と目の前の女性を重ね合わせていた。 スファール・バレルマイスタ。弓と短剣の扱いに長け、こういった森の中での活動を得意としていた。背中まであった髪はばっさりと切られている。身長も伸びていて、以前は少しだけ小春の方が高かった目線が、今ではほとんど変わらなくなっている。いくばくかの幼さを残していた体つきも、どこか逞しさを増したように成長していた。 「いやあ、こんな森の中でいきなり樹上から降ってくるもんだから、襲われたのかと思ってさあ。さすがにビビったわ…」 「ごめんね、脅かしちゃって…。それにしたって追い剥ぎは酷いと思うけど」 「あはははー。色々旅して回ってたからね、そういう経験も色々とあるのよ。我ながら、華のない人生だわ」 「そ、そうなんだ…。えっと…小春ちゃんはあんまり変わってないね……あれ? そういえば、何か前の小春ちゃんに戻ってるような…」 「それには色々な事情があるというか、うーん、どう言えばいいのかしら。ファルちゃんが知ってるあたしは大きく分けて二種類いたかもしれないけど、今はその両方が混ざってる感じって言えばいいのかな。ちゃんとどっちのあたしの記憶もあるよ」 「へえ…そうなんだ…。ほんと、何か色々あったみたいだね…でも、平気なんだよね?」 「それはもうばっちり。心も体も健康そのものよ」 「ならよかったあ」 ファルは本心から安心したようだった。昔の小春は情緒と言うか人格と言うか記憶と言うかが不安定な面があり、ファルもはらはらさせられた者の一人であったりするので、それを克服したというのは喜ぶべきことだった。小春は記憶の中よりも大人びたファルに、何やら感慨深げな様子だった。 「ファルちゃんは、ちょっと変わったみたいね…何て言うか、大人になったような」 「それを言ったら小春ちゃんだって大人になったみたいだよ?」 「二十三歳のお姉さん捕まえて、大人になったってのはないんじゃないかしら?」 小春がわざとむっとしたような顔で言うと、ファルは軽やかに笑いながら答えた。 「あはは、ごめんごめん。ボクも十九歳になったんだよっ」 「ほうほう。さすがにファルちゃんくらいの年の子が三年もすると、成長するよね。何かちょっと遅いような気も…。それに、思い描いていたのとは少々方向が違っちゃってるような」 「もう…そういうのはいいよもう、ボクも諦めたから。そりゃ、ボクだってフィサさんみたいな体型には憧れたよ? でも、いつまでもない物ねだりしてたって仕方ないじゃない? フィサさんはフィサさん、ボクはボクなんだから」 二人の共通の知り合いの姿が、脳裏に浮かぶ。その女性は二人が知る限りでもかなり女性的な体つきをしていて――それでいて引っ込むとこは引っ込んでいたりするのでなおさら羨ましかったりする――、お年頃だったファルは中々に憧れたものであった。 「そうだねえ。フィサちゃんかー。懐かしいなあ。彼女も来てるのかしら?」 「どうだろう? さすがにそれは分からないよ。まあ、来てたら会えるかもしれないね」 「そうね。それよりどう? 一緒に行かない? 見た所一人みたいだし。あたしもさっき着いたばっかりでねー」 小春はファルにそう持ちかけてみた。彼女なら、一緒に行くのは心強い。 「うん、いいよ。一緒に行こっ。二人の方が楽しいよねっ!」 ファルは笑顔でそう答えた。ほとんど二つ返事である。 こうして、小春はファルと同行することになった。まずは島の中心部を目指す。その後のことは、それから考えよう。 隣を歩くファルを見やる。成長し逞しくなった彼女は、こうして肩を並べている。そのことが、さっきから妙に感慨深い。あたしも年食ったなあ…などと考えながら、小春は苦笑したのだった。 「そういえば、ファルちゃんはどうしてもう一度この島に来る気になったの?」 何とはなしに尋ねた小春に、ファルはうーんと小さく唸って答えた。 「それがね、ボクの住んでた森の周辺が最近砂漠化しちゃってて」 「うわ、そりゃまた大変だ」 「うん…。それで、どうしようか悩んでた所に招待状が届いたんだ。この島の宝玉の力があれば、もしかしたらどうにか出来るかもしれない…って。確証はないんだけど…」 「そうだねえ…でもま、あれだけの力を秘めたものなんだし、揃えれば何か起こせるかもしれないわね。オーケー、あたしも手伝うよそれ」 言って小春は破顔した。 「えっ…でも、いいのっ? 小春ちゃんも目的があって来たんじゃ…」 「ま、それはねえ。でも、そこまで明確なものでもなければ、確固としたものでもないし。一応人探し…なんだけど、その人がこの島にいるって分かってるわけじゃないのよ」 「そうなんだ…。でも、人探しって…」 「ああ、違う違う。前にやってたのじゃないよ、あれは解決したし。その…ね。会ってお礼を言いたい人がいるのよ。三年前この島で会った人で、世話になったと言うか…」 「ふうん…。ねえ、その人ってボクの知ってる人?」 「うえ!? あー…いやその…ちょっと、恥ずかしいんだよね」 「分かったぁ! 小春ちゃん、その人のこと好きなんでしょ!」 「何でそうなるのよ!?」 思わず苦笑したまま小春は叫んでいた。どうも妙な誤解を与えてしまったようである。 「そういうんじゃなくて…ああもう、めんどくさいなあ…」 頭をかきながら、小春は空を見上げた。高い枝に覆われていて、空はまばらにしか見えなかった。その代わりに、小春は明らかに異常なものを見付けてしまった。そう、見付けて『しまった』のである。あまりの事態に、小春は上を見たまま硬直し、何とも言えない表情で回らない脳みそを使ってあれこれとその異常が存在する理由について考えていた。気付いたファルが立ち止まる。 「どうしたの、小春ちゃん? そんな変な顔して…」 「いや…その……う、上…」 「上?」 きょとんと首を傾げながら、ファルは言われたままに小春が見ている辺りを見上げてみた。途端、その表情が強張る。 まず見えたのは、漠然としたフォルムだった。それは人のような形をしているが、妙に白い。ファルの優れた視力がすぐにピントを合わせていく。見えたのは、全身を包帯に包まれた人だった…多分。それが、高い枝からぶら下がっているのである。上の方は見えないのでどうなっているか分からないが、よくない想像は簡単に出来た。即ち――。 「た、大変だ…っ!」 ファルは血相を変えて木を登り始めた。有体に言って、その人影は首を吊っているように見えたのである。 次回へ続く!
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【パーティメッセージ】![]()
ファル(619)からのメッセージ:
すろすた☆(1621)からのメッセージ:
今日はメッセージを送っていません。
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レギ(1419)からの生産行動を許可しました。
ブロウ に技回数を 8 振り分けました!
パンくず を食べました。
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訓練により 投擲 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 3 ) 訓練により 投擲 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 4 ) 訓練により 投擲 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 5 ) 訓練により 投擲 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 6 ) 訓練により 武器 のLVが 1 上昇しました!(生産CP - 1 ) 訓練により 敏捷 が 10 上昇しました!(能力CP - 6 ) 訓練により 体格 が 13 上昇しました!(能力CP - 8 ) 訓練により 体格 が 14 上昇しました!(能力CP - 9 ) 軽業 を新たに修得しました!(戦闘CP - 10 )
技 フライングハンマー を初修得しました!
パンくず を買いました。(- 0 PS)
レギ(1419)に、 パンくず を パンくず に合成し、 どうしようもない物体 に変化させてもらいました! B1F B-23 魔法陣〔始まりの右足〕 に移動しました!
B-22 に移動しました!
【合言葉&場所チェック】
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![]() | 声が聞こえる・・・ |
癒し系モヒカン野郎(2079)の声が届いた:![]()
る〜(2069)の声が届いた:
カネクレー(2015)の声が届いた:
マリン(2002)の声が届いた:
ヴィー(1996)の声が届いた:
角田(仲間募集中)(1854)の声が届いた:
テン(1832)の声が届いた:
ヨリ(1731)の声が届いた:
太郎(1692)の声が届いた:
もちぴよ(1408)の声が届いた:
藤花(1388)の声が届いた:
三ちゃん(1349)の声が届いた:
ゴーテ(1311)の声が届いた:
きょうたん(1260)の声が届いた:
フレイド(1193)の声が届いた:
PL“アリス”(1166)の声が届いた:
アルメ様(1153)の声が届いた:
ちゃとらん(1144)の声が届いた:
ナルガ(1076)の声が届いた:
スライム(1030)の声が届いた:
パフィオ(1029)の声が届いた:
毒男(1008)の声が届いた:
G子(920)の声が届いた:
壁(885)の声が届いた:
シェラ(851)の声が届いた:
シラン(841)の声が届いた:
クリス(782)の声が届いた:
アンリ(750)の声が届いた:
ユフィ(745)の声が届いた:
ミャオ(743)の声が届いた:
ウィル(728)の声が届いた:
リズ(701)の声が届いた:
イヨ(658)の声が届いた:
ルータヤ(638)の声が届いた:
セリン(563)の声が届いた:
シンクレア(562)の声が届いた:
オセ(515)の声が届いた:
カノエルとカリュサ(512)の声が届いた:
ティティアナ(500)の声が届いた:
【闇女王】ルーラ(487)の声が届いた:
すず(441)の声が届いた:
ぽちお(438)の声が届いた:
チャル(436)の声が届いた:
あかり(382)の声が届いた:
風森るしあ(370)の声が届いた:
げてものさん(369)の声が届いた:
ライカ(337)の声が届いた:
ねこ(335)の声が届いた:
くずは(284)の声が届いた:
ふわさくら(282)の声が届いた:
イリス(228)の声が届いた:
たぬき(219)の声が届いた:
ファイ(187)の声が届いた:
セラ(148)の声が届いた:
ユズハ(141)の声が届いた:
なでこ(109)の声が届いた:
ミア(98)の声が届いた:
ユイ(94)の声が届いた:
まゆみ(75)の声が届いた:
メリル(52)の声が届いた:
ウィナ(14)の声が届いた:
ソーマ(2151)の声が届いた:
ライアス(2136)の声が届いた:
れいん(2129)の声が届いた:
メイ(2111)の声が届いた:
さくら(2103)の声が届いた:
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B1F C-19 / 平原
【パーティのデュエル行動】* 小春(508) : 誰かに練習試合を申し込む * ファル(619) : 誰かに練習試合を申し込む 小春(508)の行動が選択されました!
ランダム選別による練習試合が発生!
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B1F C-19 / 平原
通常戦が発生!
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![]() | Data (第1回 第3回) |
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ENo.508 梁川 小春 |
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ENo.619 スファール・バレルマイスタ ![]() ![]() |
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[PL] TKJ水産試験場 |
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