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No.790 伝説の武器とか好きダカラッ!!霧生 氷雨


PLの趣味丸出しで申し訳ありません…(汗)。

世界中の神話や伝承、物語に出てくる武器(実在、架空は問わず)への愛を叫ぶためのコミュニティです。
詳細はそのうち追記しますが、コミュ主が好きな武器について不定期に語ることになると思います。
コミュ主の都合で、毎回更新されるかも知れませんし、一ヶ月以上更新されずに放置されたままになるかもしれません。

 ■履歴
 【第1回】エクスカリバー(Excalibur)
 【第2回】カラドボルグ(Caladborg)
 【第3回】ゲイボルグ(Gaeborg)

万が一、こんなコミュでも参加したいという奇特な方がいらっしゃったら…大歓迎です!
…が、コミュ主の独りよがりのコミュになる可能性が”かなり”高いので、入会の際はご注意下さい。

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【第4回】ブリューナク(Brionac)
【第5回】フラガラッハ(Fragarach)&タスラム(Taslam,Tathlum)

出典:ケルト神話(ダーナ神話)
持ち主:ルー=ラヴァーダ
種類:槍(ブリューナク)、剣(フラガラッハ)、弾丸(タスラム)

第3回で紹介した『ゲイボルグ』の持ち主ク=フーリンの父であり、ケルト神話(ダーナ神話)の光の神でもあるルー(ルーク)。
今回ご紹介するのは、ルーが戦場で用いた3つの主な武器、光の槍『ブリューナク』、魔剣『フラガラッハ』、魔弾『タスラム』です。


◆ルー=ラヴァーダについて
は前回、前々回で紹介したので省略。


◆『ブリューナク』について
名前の語源は『貫くもの』という意味で、成人したルーが養父である海神マナナン=マクリールから譲り受けた魔法の槍です。
余談ですが、マナナンは他にも様々な贈り物をルーに与えており、海の上も駆けるという白馬、陸も海も帆走できる魔法の船、炎を纏い敵を焼き尽くす魔犬、言葉を話すカラス、食べても生き返る魔法の豚(※北欧神話にも似たような生き物がいます)などがそれに当たります。
また、ブリューナクと共に戦場でルーの力となった魔法の剣『フラガラッハ』(英語読みで『アンサラー』)も、マナナンから贈られた物の一つです。

ダーナ神族は四つの秘宝を持っており、
・魔法の石『リアファル』
・魔剣『クラウ・ソラス』
・魔法の釜(名称不明?)
・光の槍『ブリューナク』
という具合に、ブリューナクは神々の至宝に名を連ねるほどの強力な武器だったのです。

さて、肝心のブリューナクの形状及び威力に関してですが、前回紹介した『ゲイボルグ』と同じく投擲用の槍だったことがまず挙げられます。
ですが、形状は普通の槍ではなく切っ先が5本ある漁師の銛や、農夫の鋤に似たものだったと言われています。
ブリューナクは、ルーの神格であり彼の力でもある太陽の光、そして天空の稲妻を象徴しています。
戦場でルーの手によりブリューナクが投げられると、切っ先が5つに分かれ稲妻の様な光を放ちながら別々の敵を貫きます。
また、ルーが望めば目標がどんな遠いところにあろうと、自動的に目標に向かって飛んでいく(自動追尾システム?)という魔力も込められていました。
そのため、「どんなに遠く離れた敵も逃さない」という意味で、ブリューナクを振るうルーには『長い腕の(ラヴァーダ)』という渾名がつけられました。
これは、どんな遠く離れた場所にも届く太陽の光を象徴しているという意見もあります(主にPLの中で…)。

ところで、ブリューナクは投擲槍ではなく、投石(スリングの弾)であったという説もあります。
スリングによって撃ち出された弾(ブリューナク)が光の軌跡を残して飛ぶことから、それが光の槍のように見え、『槍』と表現されたのではないかという説です。
また、ルーは最終的には予言通り自分の祖父に当たるフォモールの王バロールを倒すことに成功するのですが、その時バロールに止めを刺した武器が、光の槍『ブリューナク』であるという説と、太陽の力が込められた魔弾『タスラム』であるという説があります。
そのような説が混同し、ブリューナクがスリングの弾であるという説が出てきたのかもしれません。


◆『タスラム』について
上でも簡単に触れていますが、ルーの祖父でもあるフォモール族の王バロールとの戦いの中で止めを刺すのに使われた武器、それが魔弾『タスラム』です。
ブリューナクやフラガラッハ(後述)とは違い、タスラムが物語の表舞台に出てくるのはバロールとの戦いだけですが、その果たした功績を考えるともっと評価(?)されてもいいと思うのですが…。
まあ…正直、地味ですけどね(苦笑)。
ルーの神格である太陽の力が込められた弾であるため、『太陽弾』とも呼ばれています。

バロールの左目は邪悪な魔力を秘めた魔眼と呼ばれるもので、その視線に晒された者は悉く命を奪われてしまいます。
同時にこの魔眼はバロールの唯一の弱点でもあり、大の男数人がかりでないと持ち上がらないほど重い瞼を閉じて魔眼を隠しています。
そこで、ルーはバロールが魔眼を開く瞬間を狙って魔弾タスラムを撃ち込み、見事バロールを倒すことに成功したのです。

このタスラムという武器は、スリングで撃ち出す弾丸のようなもので、敵の脳漿と石灰を混ぜて作られたものだと言われています。
また、撃ち出すと光の軌跡を帯びながら敵を自動で探し出し貫くというものや、追尾はしないものの恐ろしいまでの貫通力を持っていたというものなど、様々な逸話があります。
そして、このような特性が上でも述べたようにタスラムとブリューナクが混同される原因となったのではないでしょうか。


◆『フラガラッハ』について
ブリューナクほど有名ではなく、タスラムのように目立った活躍も無いですが、数多の戦場でルーに勝利を与えたもう一つの武器。
それが魔剣『フラガラッハ』(英語名は『アンサラー or アンスウェラー:Answerer』)です。

ブリューナクと同じく、ルーの養父である海神マナナン=マクリールから贈られた武器の一つで、形状は恐らく片手剣であったと考えられています。
この剣もブリューナクやタスラムと同じく、ルーの持つ太陽の力を象徴しており、その輝く刃はどんな鎧や盾であろうとバターのように切り裂く鋭い切れ味を持っていました。
また、ルーが望めば自然に鞘から抜けて彼の手に滑り込み、敵に向かって投げつければ(※剣を投げるという行為自体のナンセンスさには目を瞑りましょう)、敵に命中後ひとりでに戻ってきて再び彼の手に収まります。
そのため、『応答者』、『報復者』という意味の『アンサラー(Answerer)』という別名がつけられました。

余談ですが、アンサラーを『応酬丸』と訳している方もいらっしゃり、それはそれで別に構わないのですが…『〜丸』という辺りに日本特有の匂いを感じてしまうので私は(あくまで、”私は”)あまり好きではありません(苦笑)。
『小烏丸』とか『小狐丸』、『膝丸』のように、日本刀の名前に使われる分には全く問題ないのですが、西洋剣に『〜丸』とかつけるのはちょっと…(苦笑)。
同じ理由で、某大型ファンタジーに出てくる『つらぬき丸』という訳もどうかと思います…。

閑話休題。

また、フラガラッハには、
・刃の輝きを見ると敵は戦意を喪失し、誘われるように斬られてしまう。
・この剣で付けられた傷は決して完治しない。
などの魔力があったとも言われています。


◆次回予告
未定。


◆『ブリューナク』の登場する作品

・『False Island』
《ブリューナク》
消費SP:120
修得条件:槍15+投擲21
効果:敵単体 / 光属性(小) ⇒ 火属性(中) ⇒ ( 炎上(?) + 麻痺(?) )

・『Wild Arms: The 4th Detonator』
《特務局ブリューナク》
ラムダ・ゼルヴィガーを局長とする、議会騎士団の精鋭組織。
局長ラムダの両翼には「槍」と「盾」が置かれ、局長直下の参事官、
その下にラムダ以外の者では扱えない規格外危険人物「コマンダー」と呼ばれる7人の異能者たちが控えている。

・『ARMS』(皆川亮二)
《ブリューナクの槍》
キース=シルバーのアドバンストARMS『マッドハッター(気狂い帽子屋)』の使う技。
掌から放たれる荷電粒子砲。

・『タクティクスオウガ外伝』
《ブリューナク》
冥界四武具の一つ。
『貫通』を意味する魔槍。まれに即死効果を発動する。

・『サガフロンティア』
《ブリューナク》
分類:銃
攻撃力:88
弾数:1

※ブルギニョンヌ(287)さん、情報サンクス!

・『英雄伝説\x87W 朱紅い雫』
《名剣ブリューナク》
分類:両手剣
攻撃力:105
硬直:7

武器屋で買える剣の中では最大の攻撃力を誇る。


◆『タスラム』の登場する作品

・『ARMS』(皆川亮二)
《魔弾タスラム》
キース=ブルーのアドバンストARMS『ドーマウス(眠り鼠)』の使う技。
針のような小型ミサイル。

・『タクティクスオウガ外伝』
《タスラム》
冥界四武具の一つ。
『光速』を意味する魔弾。


◆『フラガラッハ』、『アンサラー』の登場する作品

・『False Island』
《フラガラッハ》
消費SP:110
修得条件:剣15+軽業21
効果:敵全体 / 衰弱(1) + 敵単体 / 1.0? ×4

・『ARMS』(皆川亮二)
《神剣フラガラッハ》
キース=ブラックのアドバンストARMS『ハンプティ・ダンプティ(神の卵)』が取り込んだ技の一つ。
鋭い切れ味を持つ単分子ブレード。

《魔剣アンサラー》
キース=グリーンのアドバンストARMS『チェシャキャット(チェシャ猫)』の使う技。
周囲360度に空間の断裂を放つ。

・『タクティクスオウガ外伝』
《フラガラッハ》
冥界四武具の一つ。
『報復』を意味する十字剣。

《アンサラー》
冥界四武具の一つ。
『応酬』を意味する暗殺剣。



コミュニティメッセージ


ヒサメ(790)からのメッセージ:
ヒサメ「>ゆーじさん
ピナカはシヴァの持つ三叉の槍ですよね。」

ヒサメ「インド神話はきちんと調べたことがないので、自信は無いですが、パスパタは破壊の力の象徴で、槍だったり、第三の瞳だったり、炎だったりと様々な形で描写されることがあるようです。
インド神話もシヴァ、インドラ、ヴィシュヌ辺りを中心にそのうち書けたらいいな、と思います♪」

きょうたん(1034)からのメッセージ:
きょうたん「毎回楽しみに見ていますよ」




コミュニティ参加者


 ENo.287 フォンデュ=ブルギニョンヌてばさき
 ENo.606 朽咲 慧可緒フルキスケ
 ENo.722 神宮寺勇夜桜*
 ENo.790 霧生 氷雨Eins
 ENo.1034 虹雲 鏡華虹の探求者
 ENo.1605 萩原 悠士ひ〜で
参加者 計 6