レナーテ(385)からのメッセージ:
マリア「さて、各地のやきものについて語ると予告しましたが……。 勿論、全国のやきものを取り上げていては日が暮れて昇ってまた暮れても足りません。 なので、有名どころの中から今回は備前焼を。信楽と伊賀についても少し触れようと思います」
マリア「備前焼は、岡山のやきものです。 前回、やきものは土と並び釉が重要だと説明しましたが、この備前焼は『無釉焼締め』……つまり、釉をかけずそのままで高温焼成する手法が中心。 そのため、手触りがざらざらしています」
マリア「ただし、無釉とは言ってもいわゆる素焼きのようなものではありません。 自然釉、つまり薪の灰が降りかかる事により様々な変化を見せます。 最近は、最初から灰をつけて焼く場合もあるようですけどね」
マリア「昔は生活雑器を作っていて、頑丈さに定評がありました。 『備前すり鉢投げても割れぬ』と謡われるほどだったそうですよ。 そのような力強さが、現代の作品にも継承されています」
マリア「土に鉄分を多く含むためかなり赤みが強いのも特徴です。 とは言え赤ばかりではなく、青備前と呼ばれる暗青灰色の作品も作られています。 鉄分を還元炎焼成すると青く発色する事を利用している訳ですね」
マリア「そして、備前焼最大の特徴が火襷(ひだすき)。 地肌に真っ赤な線が襷のように現れる事からその名がつけられました。 元々は、器同士が焼成の最中に溶着しないよう藁を巻いて焼成した時にその部分が鮮やかな赤に発色したのがはじまりです」
マリア「他にも牡丹餅やゴマ、サンギリ、榎肌と言った様々な変化がありますが……。 まあ、火襷を覚えていれば良いでしょう。 茶道でも、備前火襷の道具は茶入や花入、水差など色々と用いられています」
マリア「さて、残り発言枠が少なくなった所で、伊賀と信楽について少し。 この二種も、昔から茶道具として珍重されてきました。 美術館でも、茶道具の展示がある所なら目にする機会も多いでしょう。 ……ですがこの二種、古い作品は物凄く似ているのですよ」
マリア「本当にそっくりで、昔の人ですら見誤る事があったそうです。 伊賀焼の方がやや土が白いとされていますが、そこまで顕著な違いがある訳でもありません。 一応、信楽焼の茶道具は雑器を茶道具に転用したものが多いのに対し、伊賀焼の茶道具は最初から茶道具用に作られたものが多いため、形で見分けられる事もありますが……」
マリア「形が似ていると、お手上げと言ってもいいでしょう。 では何故、それほど土質が似ているのか? 実はこの二箇所、元々どちらも琵琶湖の底だったのです。土質が似ているのも当たり前ですね。 ……さて、最後は駆け足になってしまいましたが今回はここまで。次回は何を話しましょうね……」
キク(38)からのメッセージ:
キク「ふむ……微分積分にアレルギーを持つものがいるので避けるか……画像繋がりで恐縮だがカメラについてとかどうだろう。 まあカメラと言ってもデジタルカメラだが」
キク「デジタルカメラでは撮像素子という小さな素子を持った回路に光を当てる事で撮影をする。これにも種類がいくつかあり、性能も違う。またここに光が当たるまでにもレンズそのものの物理的な質も撮影に関わる 何がいいたいかと言うと、この素子やレンズの質は撮影画像に大きく影響する。特に素子に限っていえば素子の種類以外にどれだけ受光できるか、つまり面積が大きければよく写るという問題もある。 即ち、これだけのレベルになるともう画素数だけでは優劣はつかないと言う事だ。 デジタルカメラと携帯どちらが良い撮影が出来るかとなると当然面積の大きい方が有利である」
璃珀(113)からのメッセージ:
璃珀「なかなか、話すネタが思いつかないですね……役に立ちそうなことが浮かんできてしまって」
ファイ(187)からのメッセージ:
ファイ「一口に焼き物と言っても、その地の土質によって様々な性質が出てきますものね……と言ってはみたものの、まったく詳しくないので聞きに徹するとさせていただきますけれど」
ミィ(222)からのメッセージ:
ミィ「焼き物…小耳に挟んだ程度ですが、ラスター彩陶器は一度技術も消滅してしまっていたそうですねぃ。 焼き物に限らずオーパーツ的なものは結構ありそうです」
イニャス(2020)からのメッセージ:
イニャス「恥ずかしながら、釉薬を塗って焼けばそれで良いと勘違いしてましたよ。」
イニャス「最近、面白いと感じたのは統計です。不変分散をn-1で割る理由だとか、二項分布が正規分布として扱えてしまうことなどです。 簡単に説明が出来れば良いのですが…難しい。 使われてる方もおられるようですが、こっちに適用させるなら命中率とかも区間推定を知れば扱いやすそうですね。」
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